昨年度、邦画興行成績ナンバー1になった「銀魂」の続編を観賞してきました。
最初に言うと、前作よりも原作風味のギャグ寄りなので人によっては引いてしまうかなとさえ思います。
CGの出来については前作と同じくらいで、ギャグ映画だから大目に見てねという感じでしょうか。
感心するのは前作の菜々緒さんもそうでしたが、今作では勝地涼さんと夏菜さんのような
肌を出す人達が少ない出演でも撮影に合わせて身体作りをしてくるという事実です。
特に今作の勝地涼さんは裸シーン主体の将軍様ですから、肉体を作り込んできているのがわかります。
プロは違います。
佐藤二朗さん、ムロツヨシさんは今回も輝いています。
二朗さんの「ドゥワドゥワドゥワ」など小栗さんや菅田将暉さん達が本番中に笑ってしまう名演が見られます。
岡田将生さん演じる桂小太郎は前作、堂本剛さん演じる高杉晋助との関係もあり
わりと格好いいシリアスな演技に終始していた感じがありますけれど、
銀魂2では原作の桂小太郎さんを思い出させるギャグキャラクターに仕上がっています。
原作の桂が好きな人は今回の仕上がりに満足するのではないでしょうか。
特に映画が始まってすぐの「映画館で見た時にしか意味がないギャグ」は笑います。
桂小太郎がギャグに寄った反動なのか、中村勘九郎さんの近藤勲や吉沢亮さんの沖田総悟は比較的格好いい感じに仕上がっています。
唯一ギャグ寄りになったのは柳楽優弥さんです。
トッシー炸裂の土方十四郎の演技は振れ幅が大きくて柳楽さんの確かな演技力を感じます。
熱くなれる、泣けるという声も聞きますけど、そこはあまり期待しないで
夏の最後に笑いに行こうというスタンスで観に行けば楽しめると思います。
映画館で見ると意味のあるオープニング部分のネタがあるので是非とも映画館で観ていただきたい作品です。