映画 パシフィック・リム アップライジング | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

前作「パシフィック・リム」が人類滅亡が近い追い詰められた状況からの逆転という

緊迫感のある物語になっているのに対して、

今作「アップライジング」はもう少し「日常」に近い物語作りとなってる気がします。

 

時間軸は前作の「怪獣」との戦争から10年後。

復興が進んだ地域と遅れている地域があるという状況で、

テロや政府対反政府の内戦、地震や津波、原発事故からの復興をイメージさせているのかもしれません。

架空の世界だけれど現実的にイメージしやすい雰囲気を狙っているのでしょうか。

 

主人公は前作の司令官ペントコストの息子で、娘として育てられた森マコとは良い関係を築きつつも

「英雄」として死んだ父親の影に苦しむ青年。

軍隊を辞めて窃盗や軽犯罪を繰り返していた青年がある理由から軍隊に戻って新兵の教育係になるという展開。

新兵同士のケンカがあり、熟練した兵士の多くがケガで戦えなくなり新兵達が実戦に向かうという流れなどもあり、

軍隊物の映画でよく見るパターンを採用している感じがしました。

 

また、工場で自作されたイェーガーが出てきたり、謎の黒いイェーガーの襲来があったりと日本のロボットアニメの

あちこちで見たことがあるパターンも散りばめらているのでロボットアニメ好きは楽しめるかもしれません。

前作が夜や海での戦いが多かったのに対して、昼間の戦いがメインというのも

ロボット好きには嬉しい展開ではないでしょうか。

 

物語全体としては前作に比べて少し緊迫感に劣る感じなのがやはり残念です。

戦争からの復興時代という設定なので、人類絶滅寸前の前作より緊迫感がないのは仕方ないのでしょうが。

 

また、怪獣の変化など突っ込みどころは結構多めですが、そういう部分はあまり気にしないのが吉です。

 

深い物語を求めるような作品ではないので、巨大ロボットアクションを存分に楽しもうと割り切れれば

非常に面白い映画だったと思います。

 

日本も戦いの舞台になりますが、あくまで架空の日本なので街の様子や富士山との距離感とか

あまり突っ込まないで見る事を推奨したいです。

 

まだ次回作を作りそうなラストで終わってますけど、どうなんでしょうか?

合わせて三部作になるんでしょうか?