地獄と化しているシリア | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

「ホテルルワンダ」という映画をご存知の方はどれくらいいるでしょう。

人種的にも文化的にも違いがない人々が
欧米の植民地支配時代に便宜上二つの部族に分けられ
その後も保存されてしまった奇妙な部族意識が
大統領暗殺という事件を機に暴発して
ルワンダ虐殺事件が発生した事実を映画にしたものです。

ルワンダという国が欧米にとって魅力のない土地だったため
軍事介入も遅れて恐ろしいほどの人命が奪われた悲劇です。
何も変わらないのに分けられた部族ですから
夫婦が別部族だったり隣近所が別部族だったりしたため
身近な人間に虐殺されるという惨劇も多かったようです。

この歴史で語り継がれる大虐殺事件に、
今なお起こっているシリアの内戦が
並んでしまうか追い越してしまうほどの惨状になっているようです。
ルワンダの虐殺は起こっている最中は
ほとんどの国で報道されず世界が無関心でした。
しかし、シリア内戦は多くの人間が知っている
今、起こっている現実です。

けれど、国際社会は有効な手を打てず
シリア体制派、反体制派にそれぞれの国が
自国の利益のために肩入れしている状態で
収束するどころか火に油を注いでいます。

ルワンダのような悲劇に「可哀想」なんて同情しながら
今起こっている惨劇には無関心というのは不気味な話です。

毎日色々な事件が起こっているのはわかりますが
「ルワンダ以上」と言われる惨劇が今まさに起こっているのに
あまり報道されないというのはどうなんでしょうか。

日本が戦時中にラバウルなどで多くの戦死者が出ていたときも
本土は今みたいに現実感を持たずにいたのかもしれないと思ってしまいます。

ネットが国境を越えて情報を運んでくれるので
日本のニュースではなく海外のサイトを見ることで
日本のテレビやネットでは流れない
「別の国にとっては重要なニュース」を知ることが出来るのは
インターネットのありがたい部分だと思います。

泥舟、英語を勉強しておけば良かったと後悔。