自衛隊から国防軍で徴兵制へと歩き出す? | 沈みかけ泥舟のメモ

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自民党では「自民党憲法改正草案」で
憲法9条を改正し、自衛隊を国防軍にしようとしています。
そのための一歩として憲法96条を改正しようとしています。

自衛隊を国防軍に変えるというのは
名前が変わるというだけの話ではありません。
大きな狙いとしては「集団的自衛権」を文句なしに行使できるようにする、
というのも一つの狙いです。

集団的自衛権というのは簡単に言えば
仲の良い国が攻撃を受けたときに自分の国が攻められたように
敵対している国に攻撃できるというような話です。

例えば、北朝鮮が日本に向けて発射したミサイルを打ち落とすのは
普通の「自衛権」の範囲ですけれど、
北朝鮮がアメリカに向けて発射したミサイルを打ち落とすという行為は
「集団的自衛権」になります。

また、アメリカ軍がイランやシリアに軍隊を派遣したとき、
日本からも自衛隊(国防軍)を送り出して一緒に殺し合いをさせるのも
「集団的自衛権」で行える行為です。

現在、日本に存在する自衛官の数は
「国土を防衛するために必要な数」となっています。
戦争になった場合、他国に攻める時に必要な兵士の数よりも
防衛する側に必要な兵士の数が圧倒的に少なくて済むとされています。
その考え方を根拠に現在の自衛官の数は十分だとされていますが、
もし国防軍となって利用される内容が増えると
はたして志願者だけで人数がまかなえるのでしょうか。

アメリカは志願して戦場に行くとアメリカ国民になりやすくなる法律があり
家族をアメリカ人にするために戦場に向かう移民がいたり、
元兵士が退役した後、仕事がないからと民間の軍隊に入り
その民間軍隊がアメリカ政府と契約して戦場に兵士を送ったりしてます。

日本でも国防軍になった時、兵士を増やすための方策が必要になりそうです。
必要な人数が増えるのに対して「自衛官なら良いけど兵士や軍人にはなりたくない」
という人もいるでしょうから志願者が減る可能性もあります。
逆に「自衛官じゃなくて国防軍人なら志願する」という人もいるでしょうが。
実際にアメリカ軍といっしょに派遣されて日本人が戦場で死んだりすれば
志願者は減る可能性はありそうです。
本人は行く気でも家族が止めることもあるでしょうし。

憲法9条を改正し、国防軍にして、集団的自衛権を行使するようになれば、
足りない兵士を補充するためにも「徴兵制」という選択肢が現実味を帯びてきます。
今のままではなかなか「徴兵制」を進めようとしても難しいですから
国民が国家のために生きることを選ぶように
憲法を改正したり「愛国心教育」を進めていくのかもしれません。

時間はかかるかもしれませんが、
病気はゆっくりと進行して気づいた時には手遅れになっているものです。
現状で考えたらあり得ない話でも十年後、二十年後はわかりません。

未来の子どもたちのためにもよくよく考えて政治を見つめていきたいものです。

泥舟、徴兵制が始まって国民が戦闘法を学んだらクーデターも起こしやすくなるかも。