摂食障害の原因 | 摂食障害の娘とともに生きる!

摂食障害の娘とともに生きる!

中学生で拒食、
高校生で過食嘔吐になった娘とともに生きることを決意した母による
親子の成長記録・治療記録を綴っていきます。
だれかの役に立てればうれしいです。

例えば何かの病気に罹患したとき、

病気の原因について知りたいと思います。


摂食障害についても、

「なんで病気になったんですか?」

と主治医に何度か尋ねました。


この病気の場合、そう答えるのがセオリーになっているようで、

「お母さん、原因はわかりません。」

というフレーズは必ず入ります。


病気の原因がないってどういうことか

すぐに納得することが私にはできませんでした。

何か原因があるから結果があるという大前提が

当たり前のように頭の中にありました。


医師の回答は続きますが、

私の中では

「原因がないって、どういうことだろう?」

「なんでことになっているんだろう?」

「なにがいけないんだろう?」

とグルグルループして、

やはりわかりやすい答えを期待してしまいます。


この成分が原因で、この色になっています、というような科学的な理論で

端的に説明してほしいのです。


でも現実はそうではありません。

むしろ原因について考える必要がないとすら言われます。


というのもこの病気は、

特定の何か1つの原因でなるというようなものではないからです。


いろいろな因子が複雑に絡んで、

いろいろな状況において

発症のリスクがあるようです。


つまり、

この病気に

誰でもかかりうるということです。


最近耳にするところでは、

「うつは心の風邪」という表現があります。

誰でもかかりうる病気だということです。


摂食障害も、

誰でもかかりうる。


そして

かかってしまうと

とんでもない毎日が待っている。


当事者でないとわからない世界があります。


他のこともそうかもしれませんが、

一般的なイメージと

実際の乖離、

闘病生活の大変さは

娘が摂食障害になってみて、

他のどんな体験も吹っ飛ぶくらいに

ダントツで「百聞は一見にしかず」でした。



病気の原因。

このトピックで話をするのは、実はとてもしんどいです。

でも今までよりもはしんどくないと思えるので、

今なら書けるんじゃないか、

役に立つこともあるかもしれないと思い、書いています。

私が情報発信することで、

誰かが病気の一歩手前で済んだり、

病気を乗り越える一助になればと思います。