拒食のときの食事④ | 摂食障害の娘とともに生きる!

摂食障害の娘とともに生きる!

中学生で拒食、
高校生で過食嘔吐になった娘とともに生きることを決意した母による
親子の成長記録・治療記録を綴っていきます。
だれかの役に立てればうれしいです。

拒食のときの食事について

①〜③でふりかえってみましたが、

あくまで母視点で書きました。


娘視点ではどうだったのだろうと思い、

バナナの話のついでに聞いてみると、

思いがけない言葉が返ってきました。


「あの頃はカロリーってよく分かってなくて」



えっ⁉️

何ですと⁉️



「カロリーはなんとなく気になっていたけど、

それよりも油(脂質)が無理だった」


なるほど。

脂肪がつくことを極端に嫌がっていたわけだ。

今もそれは同じだけれど、

主治医から人間が生きるうえで

脂肪が必要なこと、

脂肪の重要な役割を聞き、

全脂肪が余分な脂として体についているわけではないことを学んだので、

今は油で揚げたものとかも食べれるようになっています。

でも甘いもの、クリーム系は

食べたら太るというイメージが強いためか、

娘はかなり長い期間ずっと拒否していました。



家族の誕生日に

ケーキをささやかながら焼いたり、

たまにクッキーを作ったり、

お菓子作りを気まぐれに年に何度かしていた私ですが、

娘が病気になってからは、

全くお菓子作りをしなくなりました。

バターとか砂糖とかクリームとか

そんなものを作ったよ♪と出したらとんでもバトルの始まりです。



そもそも料理もできなくなりました。

恥ずかしながら、

食べてもらえないことや

自分の病気の痛みなど、

しんどすぎて、何も手につかないような状態でした。


診察のあとで薬局からエンシュアをもらい、

スーパーに寄って

バナナとカニカマを買う。

少しずつ食べれるものが増えてきたときには

惣菜で食べれそうなものを本人に選ばせる……。

そんな感じで、

食を取り戻すのには

親子とも

たくさんの時間とパワーが必要でした。


そう考えると、

娘の命を繋いでくれた食べ物は

私の命も繋いでくれていたのかなと

今ふと思いました。


今もどこまで取り戻せているのかわかりません。

でも、確実に娘は

食べられるものが増え、

出来ることが増え、

苦しいときもあるけれど楽しい時間を持てています。


今、食べるのが苦しい方、

またそのご家族の方、どうかあきらめないでくださいね。

言うのが容易く、実行が難しいことはよくよく分かっています。

それでも、苦しみばかりではないよ、と伝えたいです。

どうか、少しでも笑顔でいられますようにと願っています💕