蘇りし定期特急 らくラクやまと 乗車記 | 私立聖祥学園 勇者倍

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おはこんばんは。今回は前回の続きとなります。




大阪駅の地下ホームから今年デビューした通勤特急らくラクやまとに乗車してきたので、車内の様子をレポートしようと思います。

 

らくラクやまとは奈良~新大阪間を平日限定で一日一往復する通勤特急です。朝は上り、夜は下りの便が運航されており、車両は287系3両編成で全車指定席。くろしおに使用される車両の間合い運用として客扱いを行っているそうです。水色のラインがその証ですね。

 

今回乗車したのは大阪駅を19時49分に出発する下り列車で王寺駅までの利用でした。停車駅は大阪環状線経由で天王寺そこから大和路線(関西本線)に入って久宝寺・王寺。王寺以遠は法隆寺・大和小泉・郡山(奈良県)・終点の奈良と各駅停車となっています。

 

さて、関西圏にお住まいの方ならお気づきかもしれませんが、天王寺を出た後の停車駅が同じルートを走行する大和路快速をはじめとする普通列車の速達種別と全く同じになっています。

 

なので、この列車は速達性よりも、全席指定による着席保障を重要視されて設定されているものと思われます。一部の新快速に導入されているAシートやホームライナーと似たようなサービスという感覚ですかね。

 

特急料金は通常料金で新大阪~奈良間が1730円。今回利用した大阪~王寺は1290円。私はe5489にてチケットレス特急券を購入したので650円で乗車しています。4月末まではこれに加えて発車1日前から500円で乗車可能なチケットレス特急券が発売されています。

 

もうこの時点でなにかがおかしい。バグレベルぼったくり・・・・。キャンペーン乗車券以外運賃より(大阪~王寺570円)高いってどういうことなの・・・。

 

と、ツッコミどっころ満載の列車なのですが、せっかく奈良に復活した定期特急です。会社帰りにいつもと違うルートと電車を使って小旅行をするのもちょっとした楽しみだと思ったので、ご祝儀の意味も込めて乗車しました。

 





大阪駅の地下ホームを出発すると福島駅を過ぎたところで環状線と合流。西九条駅通過後に転線して内回りの線路に入って天王寺を目指します。見慣れた大阪の夜景も特急列車に座って落ち付いた気分で眺めると普段よりも綺麗に見えてきます。

 



さて、車内の様子ですが、私が乗車したのは2号車でしたが、乗っていたのはわずかに5名程度。正直、ここまでガラガラだとは思いませんでした。腐っても特急車両、シートは普通列車よりも断然快適ですし、この日は金曜日。一週間みっちり働いてさぞお疲れのサラリーマンなんかがチラホラと乗り込んでくるはず・・・。そんな風に乗車前は予想していたのですが。

 



まあ、フルに使ったとしても大阪~奈良間なら座らなくても我慢できる距離ですし、環状線の混雑に巻き込まれたくなければ、おおさか東線経由の直通快速を使えばいいと考える人がきっと多いのでしょう。もし、利用料金が500円くらいだったらもう少し使われていたかもしれませんね。過去にはやまとじライナーが似たような列車として運行されていましたが、その時のホームライナー券は310円であったことも加味するとまだ高いですが、近鉄特急と同じ価格帯ならまだ許されたのでは・・・・。本気で利用してもらうつもりならチケットレスの最低料金の恒常化と周知に力を入れてもらいたいものです。

 

2号車の乗降の様子は停車駅に到着するたびに観察していたのですが、天王寺、久宝寺からの乗客もゼロ。王寺までほぼ空気輸送というありさまでした。

 



到着後の駅で少年が写真撮影をして車内に戻っていく姿が一番印象に残っています。おそらくお試し乗車に来た同族。通勤特急ってなんだ・・・。

 

と、需要についてはかなり怪しい列車ですが、乗り心地については特急型車両を用いているだけあって、快適そのものでした。正直、実用性について褒めるところはほとんどないのですが、それでも奈良県にJR特急で帰る体験ができたのは近鉄民の私にとって新鮮でした。

 



個人的には、天王寺で方向転換して新宮方面まで直通してくれるくろしおが来てくれたら王寺からでも乗るのになぁと思いました。