おはこんばんちは。3月と言えば春ですが、暖冬だった時期と釣り合わせるかのように寒い日々が続きますね。まだ冬の気分ですが、青春18きっぷは春のシーンズに突入。
18きっぷを使って私は餘部と近くにある城崎温泉へ行くことにしました。
スタートは王寺駅。単に大阪へと出ていくだけなら近鉄を使えばいいのですが、今回はJR縛りなので関西線利用です。
須磨海浜公園を抜けると大阪湾の広大なオーシャンビューがお出迎え。
やや内陸を走り、トンネルの区間が多い山陽新幹線からは見ることができないため、これは在来線だけの特権。
明石海峡大橋と淡路島。この日は天気がよく、姫路までの車窓からの眺めは最高でした。
「予報は雪とか言ってたけど外れたな」
と、この時はお出かけ日和に鷹を括っていましたが....
姫路からは播但線で和田山まで一気に北上。途中の寺前までの区間には、今ではすっかり見なくなった国鉄車の103系が現役で走ってます。
寺前を出ると状況が一変。さっきまでの天気が嘘の様に雪が降り出して、生野に差し掛かる頃には銀世界が車窓に広がっていました。瀬戸内が晴れていたのは雪雲を中国山地が堰き止めていたおかげだったとようやく気が付きました。
分水嶺も越えて日本海側へ。山陰の雰囲気が漂い始めます。
和田山に到着。雪とはほぼ無縁の五ダイゴご一行、この時点で若干ビビってます笑
和田山には蒸気機関車の補給施設だった給水塔と機関庫が残されています。
後ろから追いかけてきた蟹シーズン限定の臨時特急かにカニはまかぜ号浜坂行。播但線を経由して最長で鳥取まで運行される変わり種の列車です(鳥取方面はスーパーはくとの智頭急行が主流)。
トワイライトエクスプレス瑞風を除けば、城崎温泉から先の非電化区間を走ることができる現在では唯一の特急でもあります。
豊岡では和田山駅での待ち時間で調達してきた福廼屋さんの但馬の里和牛弁当をいただきました。以前、和田山の駅弁がどこかのニュースで取り上げられていたのをうっすらと覚えていたので、事前に下調べをして予約していました。お値段1100円。
臭みのない上質な和牛の味はまさに絶品。城崎温泉や竹田城を訪れる際にはぜひ立ち寄って味わっていただきたい駅弁です!
また出会ってしまった瑞風ゲート。1度でいいからここから出場したい笑
時間を潰している間に目当ての列車が到着。瀬戸内海を目にしてからおよそ3時間。ついに日本海側へと到達しました。城崎温泉から先の鳥取方面が非電化かつ閑散区間であるため列車の本数がかなり減り、各駅停車は上下合わせて1時間に1本程度で来ない時間帯もあります。
在来線の中では日本最長の山陰本線ですが、所々に閑散区間が挟まっているため、輸送密度(1キロあたりの1日の利用者)は2022年度時点、全線(京都~幡生)で約3800人。瀬戸内側の山陽本線がマークした34000人と比べても決して良いものとは言えません。
ちなみに城崎温泉から鳥取までは平均約750。参考までにうちの近所、ゴリゴリの近鉄王国を走る桜井線(万葉まほろば線)でも約4600。
この前に完乗した芸備線はこれがマシに見えるレベル(東城 備後落合 輸送密度 で検索検索ゥ!)ですが、幹線級の路線とは言ってもかなり厳しい現状に置かれていることが、データや運行頻度から見て取れます。
まあ、数字の話はここまでにして、ついに餘部駅に到着。言わずと知れた餘部鉄橋の側に設置された駅で、鉄橋と周囲については書くことが沢山あるので記事を分けることとします。
次回の記事をお待ちください。