こんばんは。近々、ワンフェスで再び関東への旅行が決定している五ダイゴです。
新年の挨拶で今年はできるだけ旅行する機会を増やそうと宣言したので、行こうと思ってついつい忘れているワンフェス参戦をつい決定した今週。
12月から短いスパンで遠出を重ねたので2月に向けて少し充電する必要性が生じてきました。
ただ、節約のためにどこにも行かないというのは辛いので、近場のスポットを巡ることに。
今回訪れたのは、タイトルにもある通り上皇ご夫妻が実際に利用された由緒正しい駅、JR桜井線(以下、万葉まほろば線)畝傍駅です。
万葉まほろば線は奈良盆地の東部を南部を回るように奈良~高田間を結ぶローカル線で全線単線です。列車も原則2両のワンマン列車ですが、短い編成の列車がやってくるにしてはやけに立派な駅舎。
ホームは2面2線ですが、有効長が6両まで対応とんでもなく長いです。朝の1本だけ難波へ直通する快速がやってきますが確か4両編成だったはず。
高田方面のホームを見るとわかりやすいのですが、柵で立ち入りができないエリアは1段低くなっているとはいえおそらくホームだった場所。
乗降扉の高さが昔と今では異なるために嵩上げをすることはよくあることなので、これらも有効長に含んだ場合は目測になりますが、8両まで入ったと思われます。
227系「デカすぎんだろ...」
長大なホームを持て余す現代のワンマン列車。
実は2面2線というのは半分嘘で、2005年までは2面3線でした。高田方面の2番ホームの後ろ側には写真の通り謎のスペースがあり、バラストが撒かれていますが、これはレールが敷かれていた名残です。幼稚園の頃は電車好きでじいちゃんとよく見に来ていましたが、全然覚えていなかった笑
1ローカル線の駅にしてはやけに立派ですが、こうなった理由はもちろんあります。駅は明治26年に開業して昨年で130年を迎えるほど歴史がありますが、最初から豪華だった訳ではなく、1940年(昭和15年)に皇紀2600年奉祝式典で昭和天皇が橿原神宮へ行幸するにあたり改築されたものが現在の駅舎となっています。
皇紀2600年云々とは長くなるので大雑把に言いますが、初代天皇である神武天皇の即位を祝う式典です。
実際に昭和天皇が利用されたあと、タイトル通り1959年に皇太子時代の上皇ご夫妻がご成婚報告のために橿原神宮を訪れた時もここにお越しになられてこれが最後の利用となりました。
と、経歴をみれば何かと凄い駅なのですが、近鉄のシェア拡大で万葉まほろば線の利用者数は減少していき、JR西日本によってコスト削減のために改築が検討されています。地域活用のために橿原市への無償譲渡案も浮上しましたが、耐震化工事に費用がかさむことからは市は断念しました。
この駅舎も近い将来なくなるのだと思うと複雑な気分です。
我儘になりますが、せめて貴賓室だけは何とか残して欲しいものです。皇族が利用する設備を備えた駅は滅多にありませんからね。
以上、JR畝傍駅の紹介でした。