神業のような演奏 | Doremifaのサボテン

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No Cactus No Life

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      松田理奈 三大ヴァイオリン協奏曲

 

 いちど真ん前の席で聴きたい 

 ヴァイオリンの名曲が勢ぞろい。一度にヴィヴァルディー、メンデルスゾーン、

チャイコフスキーが聴けるのだから贅沢なメニューである。

 昨年7月以来の松田理奈さんのコンサートを見逃すわけにはいかない。相方と相

談して、1月中旬に早々とチケットを先行予約した。チケット代に手数料が加算さ

れて高額になったが、一階の前から5列目(S席)が取れた。初めて座るステージに

近い席だった。

 

 名器ストラディバリウス

 松田さんの演奏が目の前で聴けた。いや、観れた。左手の弦を押さえる指が、目

にもとまらぬ速さで動く。右手の弓も激しく上下する。指先が細かく震えてビブラ

ートするたび音の美しさにうっとりさせられた。

 

 奏でるストラディバリウスは1717年製。イタリア生まれの現在307歳である。

 松田さんは、この楽器を「この子」と呼んでおられる。楽器に魂を感じ、個性や

主張や意思があるものとして付き合っておられるのだろう。

 素人のこちらには、名器の音楽的な良さは分からないが、奏でる音色の美しさに

は心底から痺れた。

           You Tubeより借用 

 

 神業を目にした気分

 松田さんは、2時間少々の演奏を素足で立ったままやり切った。身体全体を使って

美しい音を生み出していた。これだけの楽譜が頭の中に入っているのも素人には想像

し難いことだった。神業を目にしたような気分になった。

 

 指揮の円光寺雅彦氏と日本センチュリー交響楽団の演奏も良かった。午後4時過ぎ

盛大な拍手のもと閉幕。

 生演奏は好い!  快い余韻を抱きながら会場を後にした。

 

 梅雨を迎えました。皆様には、お元気で素敵な時間をお過ごしください。

 

 ご覧いただきありがとうございました。