ご訪問ありがとうございます。
この凄さは只者ではない
6月15日(土)にザ・シンホニーホールへ、前橋汀子(まえはしていこ)
さんのヴァイオリンを聴きに出掛けた。
前橋さんは日本を代表するヴァイオリニスト。昨年12月に傘寿を迎
えられている。5歳からヴァイオリンを始めて、17歳から海外で修
業。演奏活動は60年を超えると言う。
80歳になり舞台に立ち続けることは誰にでも出来ることではないと
思う。長い人生を音楽一筋に、誠実に生きて来られたからに違いない。
ほとんど休憩なしの2時間を超えるステージだった。それも、立った
ままで全身を使って弾くのだから、体力も気力も並大抵ではない。
会場入り口で、プログラムを頂いた。真っ先に演奏曲名を見た。
10曲のうち4曲は初めて聴く曲だった。
好きな曲もあった。YouTubeより借用(注・奏者は異なる)
プログラムの1番目
エルガー<愛の挨拶>
プログラムの4番目
マスネ<タイスの瞑想曲>
前橋さんのヴァイオリンは、深みのある音色でうっとりさせられた。
特に、音色が細く糸を引くように消えていくさまは聴いていて痺れる。
使用された楽器は、1736年製の<デル・ジェス・グァルネリウス>
で、<ストラディバリウス>と並ぶ名器だった。
アンコールには、疲れておられるだろうに、鳴りやまぬ拍手に三度も
出て来られて数曲披露された。親しまれている曲のオンパレードで、
そのつど盛大な拍手。
ブラームスの<ハンガリー舞曲第五番>、シューベルトの<アヴェ・
マリア>で締めくくり。サービス満点だった。
ピアノの伴奏も素晴らしく、パイプオルガンとのコラボも好かった。
素敵な音楽を聴くと心地よい余韻がのこり幸せにしてくれますね。
ご覧いただきありがとうございました。