魅惑の刺サボテン | Doremifaのサボテン

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No Cactus No Life

          アリゾナの大龍冠


皆様 こんにちは


梅雨明けが待ち遠しいこの頃です。


サボテンブログ、『三匹の龍』の第二話は大龍冠です。


〈想い出の『大龍冠』 Echinocactus polycephalusの開花〉


大龍冠が花を咲かせました。太くて堅い刺に邪魔されての開花です。

底紅なしの黄花です。毎年、7月初旬から中旬に花を咲かせます。

















〈この札を付けて栽培すること!〉


この大龍冠は2005年にラスベガス郊外のブルーダイヤモンド・ナサ

ーリというサボテン屋さんを訪ねた折、購入したものです。


園の庭に十数本地植えされていました。これらの山掘りサボテンは開

発工事で掘り起こされたものと推察されます。

管理番号(この札をつけて栽培することと書かれている)付きで日本に

送られてきました。

















〈名高い栽培困難種です〉


曾て輸入した大龍冠の多くが徐々にミイラ化していくのをよく目にしまし

た。Doremifaも輸入後の発根に失敗した経験をもちます。

この株はアメリカのサボテン屋さんで地植えされ、根の状態が良好だっ

たので根付きました。幸運でした。

















〈輸入・大龍冠の世話〉


水遣りは3月から5月までの数回です。これで球体は膨らんで、以降、水

を切っても1年分の体力は維持しています。

ガラス温室内で遮光をせずとも日焼けの心配はありません。

(同属でありながら『太平丸』は日焼けし易いので要注意です)


















〈故郷・アリゾナ州の大龍冠を訪ねて〉


ラスベガスから車で約1時間走ったリーキャニオンの山が自生地です。

写真は大龍冠の山から眺めた原野です。


















山は硬い岩盤に被われています。雨の少ない地域です。

大龍冠は岩の隙間に深く根を張っています。



















刺サボテンの王者の風格を漂わせています。

この姿を見ると、刺物マニアでなくても羨望と憧憬の念を抱きますね。


















学名のpolycephalusは「多頭」という意味です。

それを思わせる群生球が多数生えていました。


















次世代の可愛い大龍冠です。

熱射の中、小石の隙間で育ち、やっと地上に出てきた感じ。

この刺は、やはり『龍』の子ですねぇ。


















〈故郷・カリフォルニア州の大龍冠を訪ねて〉


大龍冠はアメリカ西部のカリフォルニア州、ユタ州、ネバダ州などに

広範囲に自生しています。

大龍冠の山から眺めた原野です。




















刺の赤い、大きな群生球です。


















エキノケレウス属のengelmannii(武勇丸)などと共生しています。


















岩山に生えるエビサボテンのピンク花は美しいです。


















〈実生・大龍冠の栽培〉


大龍冠は生長期間が分かり難くて、植え替えや水遣りの時期を間違うと

ぽつぽつと消滅してしまうことがあります。

ふつうのサボテンだと、小苗は融通が利くものですが、大龍冠は小苗の

うちから気難しい親の本性を現すのでご用心です。


















生長期間を知る手掛かりは新刺の変化に着目します。刺を見ながら世話

をするのが好さそうです。


〈新刺の変化を見ながら〉

4月中旬、新刺が出ています


















5月中旬、新刺が伸びています


















6月初旬、刺の先の方から褪色




















7月初旬、完全に褪色


















〈15年栽培して直径8センチとは!〉

こうして見ると、大雑把に言うと、3月中旬頃からの5月下旬位までの極めて

短い生長期間です。

生長スピードが遅鈍で、先達の本には「15年栽培して直径8センチ程である」

と書かれています。

栽培意欲は掻き立てられるものの実生苗から開花を見るのは本当に夢のまた

夢ですねぇ。


















ご覧いただきありがとうございました。