原産地球の子孫を殖やしたい
梅雨です。春からハイペースで生長してきたサボテンも、そろそろ小休止します。
そんな中で、高温多湿を好む兜(兜丸かぶとまる・Astrophytum asterias)は、
花を咲かせて、相変わらず元気が好さそうです。
San.Carlos兜①の開花
温室には兜は3本しか置いていません。どれも、兜マニアが見れば、特徴のない
姿をした兜です。ところでこの兜、特徴のないところが特徴で、これぞ自生地の兜
なのです。疣は小さく、白点は少なく、見栄えはもう一つです。
S.Carlosの兜①
S.Carlosの兜②
趣味家の間では、毛疣や白点の大きい、所謂「白い兜」が人気で好まれています。
これらは、近似種の遺伝子を借りながら、交配を繰り返し造り出した傑作品です。
とても美しい兜です。ただ、人為的に造り出した特別な園芸植物の様に思われます。
これが白い兜です。
この兜は、カイエス(Calles)の自生地兜の子孫です。
S氏より戴いたものです。先のS.Carlosの兜に比べて、やや疣が大きく、白点も
密に付いています。
カイエス兜の子孫
このように自生地の兜は、疣や白点がそんなに白く目立つものではありません。
自生地の兜を見てみましょう。S.Carlosのエスペランサ牧場近くの自生地を訪ね
ました。小高い山の裾野に生えています。
ジッとしていても汗の噴き出してくる蒸し暑いところです。兜は、ブッシュの陰に遮光
される様に生えています。
自生地の兜はこんな姿です。
サボテンの中では、兜の寿命は短命です。30年前に輸入された原産地球は、ほと
んど死滅したことでしょう。これからは、ワシントン条約の関係で、輸入は期待できそ
うにありません。原産地球は、益々貴重で、その子孫をのこしておけば、基本種の姿
形を知っていただくことが出来そうです。今年は、この純系兜の播種を行ってみようと
思います。
S氏 カイエス兜の子孫








