メキシカーナ&ヒントニーの自生地
第5日目、マテワラ(Matehuala) のホテルを午前7時に出発、リナレス(LINA
RES)方面のメキシカーナとヒントニーの自生地を訪ねた。
今日も朝霧が立ちこめて車窓から見る山は霞んでいる。朝の空気は冷たく、長袖
シャツを着ていても肌寒く感じる。それが、午前10時頃から温度が急上昇し、お昼
には35℃に達する。メキシコは温度差のある国である。
ゲオヒントニアメキシカーナ(G.mexicana)とアズテキウムヒントニー(A.hintonii)
は、最近発見された種で有名である。ごく最近まで見つからなかったわけは、自生地
を訪ねてみると納得できる。自生地は、山奥深い、「辺境の地」と言えそうな所である。
車は国道を離れ、自生地のサンノデ村まで未舗装の道を約2時間走る。途中、ガード
レールの無い崖道が続く。片側には深い谷がのぞく。幅員4メートル程度、車一台が
やっと通れるがたがた道である。
標高は2000メートルを超えているようである。座席の菓子袋がパンパンに膨らんで
いる。窓外には松の木などの樹木が多数生えている。
やがて、峡谷を下って見覚えのある白い山の見える地域にやってきた。この一帯の山
は結晶質石灰岩(crystalline limestone)で形成されている。炭酸カルシウム(Ca
CO3)を多く含有しているので山は白く見える。そんな土質に、メキシカーナやヒントニ
ーは生えている。
午前10時20分、サンノデ村に到着。
村の長に、一人300ペソ(約1800円)の見学料を払って入山。サボテンが発見されて
からは、この村を外国人客が折々訪れる。サボテンが村の観光収入源になっている。
山への踏み分け道が出来ている。中腹くらいまで登っていくと、沢山のサボテンが目に
入ってくる。崖にヒントニーが張り付くように生えている。セラジネラ(イワヒバの仲間)も
沢山生えている。
ヒントニーの群生球、大きな単頭、開花球、色々生えていている。目の前の手の届くと
ころに生えているので、見応えがある。
崖に生えるサボテンの風景が素晴らしく、夢中になって写真を撮った。
それにしてもメキシカーナが見当たらない。個体比は1:3でヒントニーよりやや少ないの
だが、可成り減少している。稀少種メキシカーナは、外国業者に採取されたのかも知れ
ないと思う。8年前に来たときには、もっと沢山あったように思う。やっと見つけた数本を
写真に撮った。
谷の向こうの崖に望遠カメラを向けると、メキシカーナが相当数見える。人の近づけな
い所には生えている。山の真ん中は深い谷になっていて、風通しがよい。崖には陽も
よく当たり、そういう環境の中で育っている。
開花球が見られる。S氏の話では、メキシカーナは夜咲き、ヒントニーは昼咲きとのこと
である。両者の中間種は見当たらないので、共生していても交配はしないようである。
遺伝子的に種が違うようである。
もう、来ることは無いと思っていたこの自生地に再訪問できて、嬉しく、懐かしくひととき
を過ごせた。白い山のサボテンたち、ほんとうに素晴らしい自生地である。













