はじめから読む↓(๑•̀ㅂ•́)و✧
ゆらっちと得意先仲良しメンバーの1人と、2人でプチ旅行に行ったたときに起こった出来事です。なにが起きたのか、なんだったのか、いまだに理解できない…
『四国88カ寺のお砂踏み』
石積階段をつづら折りに登り
何体目かのお地蔵さんで気づく…
第八十番…國分寺
あ、これ『お砂踏み』やん。
手水舎の奥の階段は
登り口じゃなくて降り口
本来ならスタート地点からぐるっと
88体のお地蔵さんに手を合わせて
辿り着くゴールだ!
あ、でも今年は閏年だから逆打ち♪
(1→88じゃなく88→1に回る)
拙い知識しかないが
彼にこの場所の説明を伝えると
『どうする?行けるとこまで行く?』
『ゆらっちが大丈夫なら行こーか♪』
せっかく楽しんでるのならGOです。
若干、膝が笑いかけてるけど、
体力不足だけど、こんな機会じゃなければ
絶対にチャレンジしないし!
『じゃあ、進もう!でもやばくなったらソッコー引き返す!だってここが80番やったら、あと79体の地藏さまを通過せないかんけんね!まだ進行率1〜2割やで…』
『なにそれ!めっちゃ楽しいやん!』
途中、歩きやすいなだらかな場所もある
十数段程度の階段だが、それが続く
登っていくほどに片側(左側)が崖になり
通路幅はすれ違えるかどうかに…
息切れしつつ、お互いに声をかけながら
(主に滑るなよ〜コケるなよ〜)
79→78→77→76…とお寺を数えつつ
進んでいった。
『だいぶ上がったよな!大丈夫か?』
『飲み物持ってくればよかったな〜』
『いま66、次が65…65は三角寺』
『三角寺の奥の院がここ、仙龍寺やで〜』
『大丈夫か?進む?戻る?進む?』
『ここまで来たら進もう!』
『そろそろ山の頂上やし、なだらかになるか下り坂になってくるんちゃう?』
いつもならそろそろ諦めるのに
謎に楽しくなり身体のしんどさよりも
ここで戻る後悔を考え、
彼もまだ余裕そうだったので進む判断
『そっちは大丈夫?』
『俺?ぜんぜん余裕!
山の中、気持ちええな〜』
逆打ちなので香川県を終えて
愛媛県に突入…
61、60…記憶がうろ覚えだが
少し通路から外れた場所に設置されてた
2㍍くらいそれた場所
脇道みたいな感じで石積階段の横から
山道を少し進んだとこに。
『あれ?こっちが道?突き当り?』
『階段がそうやな、
ちょっと手だけ合わせてくるわ〜』
さっと手を合わせて戻って来た
そして石積階段に腰掛け、
『ちょっと休憩しよう!』
『いいよ〜休憩♪ここまでで1/3か〜』
『あと2/3、そろそろ山の頂上来るよね』
『あ〜う〜はぁはぁはぁ』
『ごめんゆらっち、ちょっと気持ち悪い』
『休めば大丈夫…大丈夫やけん…』
『はぁはぁはぁ…吐きそう…』
『う〜…うっぷ…ふぅふぅ』
え!???大丈夫!??
急激に彼の様子が変わった
あまりの変化に頭の中で駆け巡った
『下山して飲み物をとってくる?』
『助けを呼ぶ…救急車…え、無理!』
『ちょ、顔色!顔が土気色!』
『え、え、低血糖?低酸素?熱中症?』
大柄な体系の彼だが持病とか知らない
食後の激しい運動が原因?
(茶そば食べて1時間くらい)
酸素不足?貧血?なになになに?
『ごめん、ごめんな、大丈夫…』
『ちょっと休むわ、休んだら大丈夫』
『はぁはぁはぁはぁ』
深呼吸して!しっかり空気吸って!
気にせず休んで、ゆっくり休んで!
座ってるのしんどかったら横になって
『うん…うん…うん…大丈夫』
顔色は土気色というか青ざめてるというか
なんか緑っぽいような、なんせ本当に体調が悪く血の気が引いてる色で…
さっきまでの、ほんと数分どころか数秒前の様子と違いすぎてて、不安と恐怖とどうやって大柄な彼をここから下山させられるか…お願いだから自力で下山できる程度には回復してくれ〜って思いながら彼の様子を見る
座って頬杖ついて呼吸を整えてる
少し落ち着いてきた?
『この上の様子を少し見てくる』
来た道を下だって戻るか進むか
うん、こりゃ戻るしかない。戻ろう!
階段を十数段登り折り返した先を見て
ここまでで戻ると決め彼の様子を見たら
座った姿勢からふわっと後ろに倒れた
ゆっくり倒れたので、意識を失って倒れたのではなく、自主的に寝る姿勢にした感じ。
だが、すぐに体勢を戻し、頭についた枯れ葉を手で払いのけてた。
階段をおり、横に座り声をかける
『大丈夫?楽な姿勢で休んでよ』
『あ、うん、ごめんな、大丈夫やから』
『いやいや気にせんとゆっくり休んで』
『いや、ほんま大丈夫、寝たら楽になった』
『むしろ調子良い気がする!』
彼が立ち上がり背伸びをした
ちょっとふらつき、ゆらっちは慌てたが、彼は平然としてる、顔色も普通だ!
『よし!戻ろうか!待たせてごめんな』
『ホンマに大丈夫やけん、
むしろかなり調子が良いから!』
なに言ってるんだ?カラ元気とかいらんから、ホンマに無理せんと…って言うゆらっちに、この先に進むのは無理やけどホンマに普通に動けるから戻ろうか♪と返す彼…あまりの変化についていけない…
『ちょっと寝たら回復したわ!』
『山の空気、気持ち良すぎるな〜』
『下りはマジ滑らんよう気をつけろよ!』
狐につままれたような?
なにはともあれ自力下山できるまでに
回復した彼にホッとし下山した…
登るのは大変だったが
降りるのは思ってる以上に早く
途中足を滑らせつつ、そして彼は
盛大に尻もちをついたりしたが(笑)
予想してた半分くらいの時間で降りれた
『大丈夫大丈夫!むしろ快調!』
『マジで山登る前より調子良いかも〜』
車に戻り、次の目的地にむかう道中で
山中での出来事を振り返った
お互いの認識のズレに気づいた
え、どういうこと!?