ユーレイ | 空に旅立った娘にまた会える日まで

空に旅立った娘にまた会える日まで

2022年7月に娘が21歳で自死しました。空に旅立った娘に会える日まで、残された家族とともに過ごす日々についてのブログです。

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ゴールデンウィーク
前半なんとかやり過ごし、

仕事はカレンダー通り。
平日はずっと雨ばかりで憂鬱な3日間でした雨

夜に次女を吹奏楽の練習に送っていくとき、
車の中でYOASOBIのアルバムを聴いていました。YOASOBIの曲って雨が似合うと思わない?っと次女が話をしていたからです。

最近このアルバムを聴くことが多くて、
特に私は『海のまにまに』という曲が
好きになってよく聴いていました。

YOASOBIの曲って、
小説が元に作られていて、
どの曲も違う作品が背景にあるんです。
(ご存じの方もいらっしゃると思うのですが、、)

それで、この曲ってどんな小説がモチーフになってるのかなぁなんて、話しながら練習に向かいました。

次女を待っている間に
調べてみると、、、

長女が好きだった
辻村深月さんの
「ユーレイ はじめて家出したときに読む物語」という作品でした。
はじめての〇〇したときに読む物語という
コンセプトでYOASOBIと4人の芥川賞受賞作家がコラボしたというものでした。

ふいに現れた、辻村深月さんという名前と
ユーレイというワードに本当に驚きましたキョロキョロ

歌詞を改めて見ていなかったので、
歌詞を見ながらMVを見ました。
「ユーレイ」をダウンロードして
翌日に短編だったので、すぐに読みました。

その小説は、
まるで長女が書いたのではないかと
錯覚するほど、
死を考えて家を飛び出した
中学生の女の子の気持ちが、
向かう電車の中での見る風景とか、、
リアルに書かれていました。

不思議と涙は出なくて
分からないけど、
長女が読んでほしかったのかな、、
と感じました。こんなふうに思いながら、
あの場所に向かったんだよ。と、、

この作品を長女は知っていたかと思ったけれど、刊行されたのは長女がこの世を旅立ったあとでした。

長女は出会ってしまった。
自分が引き寄せてしまったとも
言っていました。

人生は誰に出会うかで大きく変わる。
そのことを私はよく分かっていたはずなのに。

あのとき、ユーレイでもいいから
長女を生きる選択ができる方向へ
引っ張ってくれる人と出会えていたなら。。

私がそういう存在になれていたら。。

MVの中にも、小説にも出てくる
ユニコーンにも驚きました。
少し前に次女と出かけて買ってきた
ユニコーンのフィギュアおすましペガサス





これに乗ってうちに帰って来てくれないかな
なんて思って、買ってきたんですけど、、
まさかのここに繋がって。
この作品を読ませたかった?おねがい
なんて思ったり。

なんだかわからないけど、
とても不思議な感覚でした。

長女は本を読むのが好きで、
2次小説も好きで、
自分でも書いたりしていました。

あの年の5月当初からの
一連の出来事自体が、非日常なこと、
小説の中の出来事のようなことだったので、
そういうことも、不謹慎かもしれませんが、
長女らしいなと
とても愛おしく思ったりもするのです。

今日は、長女が小さい頃、
幼なじみの男の子の家族と行った公園に
ワンコも連れて、家族で出かけました。
綺麗な彩雲にも出会えました。
その話は、次のブログでお話したいです。