残り40分までに塔の屋上に設置されたレバーを降さなければ賞金単価が1秒10円に減額してしまう。
塔に入るには王女フロリアの許可を得なければならない。
フロリアはエルバール城の奥にいる。
ケムリ「あそこじゃないですか?」
フロリアの部屋の前に松井ケムリと井上芳雄が到着。
井上「誰かいますけどあれがアヤさん?」
その入り口名前には1人の女性が立っていた。
アヤ「・・・・おや?」
彼女がフロリアの護衛を務めるアヤだ。
アヤ「あんたたちは誰?」
ケムリ「すみません。ちょっと王女様に許可を得たくて。」
アヤ「フロリア様に?生憎だがフロリア様は今日の結婚式の支度で忙しくて今は誰とも会えない状態だ。」
ケムリ「結婚式?」
アヤ「そう、フロリア様が前々から準備してきた一大行事だからね。」
井上「どうしても無理ですか?」
アヤ「会うのは無理だね。ただ要件次第では私がフロリア様に話をつけることはできるかもね。」
ケムリ「じゃあ・・・・」
2人は塔の上にあるレバーを降ろすため塔に入らなければならないことを説明する。
アヤ「なるほど、あの塔はフロリア様にとって特別な場所だからね。」
井上「王女様にお願いしていただけませんか?」
アヤ「わかった。とりあえず聞いてみる。」
アヤはフロリアの部屋に入る。
しばらくして部屋から出てきた。
アヤ「・・・2つの条件を満たしたら塔に入ることを許可するとさ。」
ケムリ「条件?」
アヤ「王国で今フロリア様の母上のファルミア様が作曲された曲の楽譜が流通しているのを知っているか?」
ケムリ「LostMemoryのことですか?」
アヤ「そう、その楽譜を5枚持ってきてほしいんだとさ。」
ケムリ「楽譜を5枚!」
アヤ「もう1つはウィローという名前の女の子を連れてきてほしいんだ。年齢は私と同じぐらいだから20歳前後で茶髪よりの髪色で首に緑色の宝石が付いたネックレスを付けた子だ。」
井上「誰ですかその子は?」
アヤ「さっき言っていた結婚式の新婦さ。城に来るはずなのにまだ来ないから気になってね。」
ケムリ「わかりました。」
2人はその場を後にする。
井上「どうしますか?」
塔にいる登るためにはアヤから告げられた2つの条件を満たしてフロリアの許可が下りるようにしなければならない。
ケムリ「今楽譜ないですからね。」
条件を満たすために必要なLostMemoryの楽譜を2人は持っていない。
そのうえ2人以外にあと3人分の楽譜とウィローという名の少女を連れていかなければならない。
ケムリ「人手が足りないんで協力してもらいましょう。」
他の逃走者に協力を依頼する。
村上「・・・・ケムリさんからだ!」
幸「塔に登るにはLostMemoryの楽譜5枚とウィローという女の人お城の王女様の部屋の前に用意して・・・・何それ?」
ハリー「楽譜5枚。てことは5人いかないと無理ってこと?」
ミッションクリアには楽譜を持つ逃走者が5人は必要となる。
粗品「・・・俺以外に楽譜何人持ってる?」
現在楽譜を持つ逃走者は、粗品、駒野、阿部、ハリー、なえなのの5人。
全員がエルバール城に向かえば条件を1つクリアできる。
なえなの「・・・・・行かない。」
だが楽譜を持つ逃走者の1人であるなえなのはミッションに向かわない。
なえなの「失敗してもお金減るだけだから。」
賞金を獲得を意識していないなえなのはリスクを冒したくないようだ。
ハリー「・・・・ちょっと厳しいかな?」
同じくハリー杉山もミッションに向かわない。
ハリー「楽譜を持っていくだけならともかく特定の人物を連れていくとなると負担がでかい。」
楽譜だけでなくウィローというなの少女も必要なため負担がでかいと判断。
粗品「ちょっと行くか。」
粗品はミッションに動く。
粗品「持っている以上やらなあかん気がしてきた。」
賞金減額を阻止するため積極的に動く。
粗品「ただウィローって誰?」
松井ケムリからのメールにはウィローの特徴は書かれている。
粗品「これだけ人が多いところで見つけるの無理やろ。」
増子「・・・・楽譜取りに行くか。」
まだ楽譜を交換していない増子だがミッションクリアに向け楽譜交換所を目指す。
井上「僕らも行きましょう。」
そしてエルバール城にいる2人も楽譜交換所に向かうようだ。
楽譜交換所はエルバール城の入り口近くに設置されている。
ケムリ「もうすぐそこですもんね。」
2人は階段に向かう。
だがエルバール城にハンターが侵入。
2人はそうとは知らずに下の階を目指そうとする。
井上「急ぎましょう。」
井上が先頭で階段を降りていく。
ハンターが2人の姿を捕えた。
井上「・・・・ハンター!!」
ハンターに気づいて慌てて引き返す2人。
標的は前を走っていた井上だ。
最後はハンターの総力が勝った。
残り50分31秒 井上芳雄確保 残り10人
井上「・・・・こんなことある?」
急いで走ったことが裏目に出た。
ケムリ「やばいやばい隠れよう!!」
一方の松井ケムリはなんとか2階に戻り食堂で身を隠す。
ケムリ「何でいたわけハンターが?」
ハンターはエリアをくまなく捜索する。
城の中も例外ではない。
村上「井上さんが捕まった!」
駒野「あと10人か・・・・どんどん少なくなっていくな。」
ミッション終了まで10分。
果たして間に合うのか?