大卒の内定率76.6%で考える | edyのブログ

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たのしくもドラマティックな毎日をつづります。

大卒の内定率が76.6%だそうです。
昨年同期より1.6%上回っているという今日の報道です。

家の前にあった昔からある仕出し屋さんが跡形もなく消えました。

葬祭向けの老舗のお店で営業時は朝早くから多くの調理員さん達が活気良く働いていました。白い割烹着と盤什を積み込み搬送する車が印象的でした。

最後はH鋼がむき出しになり、コンクリートが崩されトラックで運ばれていきました。
翌日には瓦礫一つなく綺麗に整地されています。

その景色を昨日、向かいにある散髪屋の兄さんと眺めながら聞いた話です。

店舗を畳んだご主人の話では一昨年末従業員さんが給料と賞与のことでご主人と言い争いになり、数日間ストライキのようになったそうです。

仕出し屋さんの経営内訳は大体わかるのですが人件費5割、原材料費3割、残り2割に税金、社会保険料、労働保険料、光熱費諸々がひしめき合います。手作りをする仕出し屋さんでは、なかなか利益などはでるはずもない。長いデノミ社会では売上自体が上がるわけではなく、給与、賞与の支給も大変だったそうです。そこで賞与の減額が言い渡されストライキにという話でした。これも自社ビルでの話ですから、それならば会社を閉めて土地を売却したそうです。従業員さんたちも覚悟あるストライキだったのでしょうがこのご時世で生活は大変でしょう。

この話は人ごとでない。私もそうだったからです。同じ一昨年、二つの会社を整理しました。合計三つのの事業所です。従業員二四名解雇です。理由は少なからず年二回の給与のアップとそれに伴う賞与の支払いに窮していたためです。倒産ではないので、このデノミ社会で会社を整理するのは大変です。一ヶ月分の給与を余分に最後の給与支払いで同時に支払わなければならない。その後に労働保険料の支払い(前年の後払い)消費税や法人市県民税など税金の支払いなど業務自体を閉めてからの支払いが多いのですから。割と広い駐車場を経営していたのでそこをたたんだり何とか且つ且つの支払いです。

何人かの従業員は長期雇用者です。失業手当を受けることにしたのですが、若い従業員は再雇用先を求めました。当然ですが雇用条件は同条件を求めています。探すのに人材派遣会社に頼み込み約半年かかりました。ハローワークでは良い条件の再雇用がほとんどないためです。

現在も即戦力の若い再雇用者が巷にまだまだ多く、雇用先を探している状態です。
求人率を上げるためにはやはり日本での製造関連事業の景気が必然です。
しかし、周りを見渡せば日本での製造商品が極端に少なくなっています。

大卒の内定率が76.6%だというのも仕方ない状況なのでしょうか。
実態のないアベノミクスを求めているだけでは危険でしょうか。