「デビルマン」「バイオレンスジャック」の永井豪原案、
「女体銃 ガン・ウーマン」「KARATE KILL カラテ・キル」の光武蔵人監督、
SF・セクシー・ヒーロー・エンターテインメント、
「唐獅子仮面 LION-GIRL」。
・・・を劇場で鑑賞した感想です。
舞台はバイオレンスジャックの世界を思わせる、
文明が崩壊し荒野と化した日本。
凶暴なミュータントが跋扈し、
野蛮な新政府が圧政を敷く世界で怯えて暮らす生存者たち。
そんな地獄の中、
正義を貫くために戦う強く美しいヒロインのお話。
可愛くセクシーなヒロインの名は「緋色牡丹」。
「緋色組」なるヤクザの組長の娘。
緋色→ヒーローって言ってますな。
マンガかよ!
と言いたくなりますが、
永井豪先生だからマンガで良いのですよ。
昔の記憶の中のヒーローもののよう。
確かに永井豪原案。
派手なコスチュームに身を包んだ可愛いヒロインが決めポーズ連発!
「バイオレンスジャック」な残酷世界に、
「けっこう仮面」のようなセクシー・ヒロイン。
あらゆる要素がサービス過剰な中、
分かりやすい善と悪の戦いをたっぷり2時間楽しめましたな。
陽性な作品ではありますが、
ふと近年世界を覆う絶望感、終末感が見え隠れするんですよね。
その辺り、明るいトーンの中にも、
光武監督のダークな視点が潜んでいるようです。
余談ですが・・・
現実世界に起こり得るリアルな理不尽や残酷を映画で体験するのが、実は苦手な私。
そんな私にとって、
光武監督作品(主に復讐劇)は過激で楽しく、
最後スッキリ出来るので好きですが、
前半には耐える時間が少なからず存在します。
気付けば本作にはそれがありませんでしたね。
極限世界での理不尽は多々描かれるんですが、
冒頭の永井先生の直筆画で劇画の世界に誘われたまま、
最後まで没入して鑑賞してました。
2時間超、長く感じませんでしたね。
我が家の光武監督作品。一番好きな作品は「サムライ・アベンジャー」。
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