思い出の映画「吸血の群れ」 | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

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「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

「吸血の群れ」

(FROGS)

(1072年 アメリカ 91分)

 

 

この映画、ポスター、チラシは何か凄そう!
吸血ガエルが襲う?

・・・でも血を吸わないし、襲っても来なかった!

そんな作品でしたよ。

 

「ある日突然、身の毛もよだつ数千の吸血類が、人間を襲いだした!」

ホラー映画「吸血の売れ」のチラシに書かれていた惹句です。

 

この映画を知ったのは、中学生の頃。

当時、映画のチラシ収集が大ブームでした。

で、新宿の路上で声をかけて来た、

バイヤーの少年のバインダーにこのタイトルを発見。

 

その素敵過ぎる邦題と、

インパクト大なアートワークに心惹かれました。

 

↓これ!

 

売り手側は最初、

「これは珍しいから2百円」

とか言ってましたが、

よく見ると中央にうっすら折り畳んだ跡があり、

買おうか悩んでいたら、

「じゃあ、百円でいいよ」

といきなり半値に。

でもやはり折れが気になり、やめると言ったところ、

「じゃあ、もう50円でいいよ!」

と半ば強引に買わされました。

 

その後、この作品のチラシに出会うことはなく、

買っておいて正解でした。

50円だし。

 

それにしても何て凄そうな映画。

数千の吸血類が襲う?

でもカエルや蛇やヤモリって、吸血類だっけ?

 

とにかく小っちゃい動物が沢山襲って来て人の血を吸って殺すんだな!

そう思っていましたが・・・

 

この映画がテレビ放映されると知り、

ビデオもまだ普及していなかった当時、

少年の私はワクワクしながらオンエアの時間を迎えました。

 

で・・・

 

血なんて吸いませんでした。

確かに色んな小動物が出て来ましたよ。

特にカエルはいっぱい。

 

でもそこにいるだけ、

って風情。

それを見て人間の方が取り乱し、

勝手に死んでゆく感じ。

 

こんな画がいっぱいの映画。

 

まあ蛇とか蜘蛛とか、

襲っては来るんですがね。

カメラのフレームの外からスタッフが投げ込んでる感。

 

カエルの群れに喰い殺される血まみれの人々大パニック!

・・・とかを想像していた私。

正直ガッカリ感がつのります。

 

それでも少年時代の私は、

放映中、最後まで、

このカエルさんたちが牙をむき、

名優レイ・ミランドの血を吸うのを心待ちにしていました。

 

でもそんなミラクルは起こらず、

カエルさんたちは、

勝手に死んだ人の周りで最後までゲコゲコ言ってるだけでしたよ。

 

全然「吸血の群れ」じゃないじゃん!

ただの「群れ」じゃん!

 

でも・・・

表情の無い無数のカエルが見守る中で、

人が自滅し死んで行く様は、

ちょっと不気味でしたねえ。

 

でも僕が見たかったのと違う!

 

そんな思い出の映画です。

 

 

 

 

 

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