「人喰いエイリアン」
(ALIEN PREY)
(1984年 イギリス 85分)
【※ネタバレ危険記事!】
若い男性に化けたエイリアンが、
レズビアンカップルの暮らす家にしばし居候。
最終的には二人とも食べます。
宇宙船がやって来ます。
画面には映りませんけどね。
窓の外がピカーッ、と光るだけです。
エイリアンは森でデート中のカップルを殺し、
その男の方の姿に化けます。
森の中には、レズのカプッルが暮らす屋敷がありまして、
エイリアン君は怪我人のフリをしてそこへ転がり込みます。
肉食のエイリアン君、
菜食主義のレズさん達とは食の趣味が合わず、
ウサギや鳥、狐などを捕って食べます。
ところでレズ・カップルのうち可愛い方の子は、
実はもともとレズじゃないのに、もう1人に束縛されてるようです。
でついに耐え切れなくなった可愛い方は、
エイリアン君とベッドイン。
だんだん興奮してきたエイリアン君は、
ついつい女の子を食べてしまいます。
味をしめたエイリアン君はもう1人も食べ、
バスガイドさんのマイクのようにデカい無線機で宇宙船に連絡します。
「宇宙船、応答願います。いやあ、地球人かなり美味いっすよ」
ロケ場所は森と家だけ。
デート中の男女と警官が殺されるシーン以外、
ほとんど主役の3人だけでお話が進行。
男まさりなレズが、
可愛いレズの男友達を過去に殺しているようです。
可愛いレズはそのことを薄々察していて、
何とか逃げ出したいと思っています。
そこへハンサムな青年が現れ、
3人の奇妙な同居が始まる・・・・・
複雑な三角関係に発展すれば、
面白いドラマが生まれそうな予感ですが、
そっちの方は深く掘り下げられず。
レズのベッドシーンがありますが、見せ方はソフト。
エイリアンとの禁断のセックスも、表現は割とアッサリ。
唯一の見せ場は、
セックス中にエイリアン君が正体を現し、
女の子を喰っちゃうところ。
その恐ろしいエイリアン顔はどんな風?
眉毛が無く、鼻の下が黒く、歯が尖っています。
・・・・・お手軽です。
女の子の咽喉元に出来た噛み傷のメイクが、
残酷描写のMAXでした。
もう1人の子なんて、
「キャーッ!」って言っただけでオシマイ。
食べられるところ省略ですよ。
ドラマも浅く、エッチもグロも控えめ。
正直、退屈な映画です。
レズカップルの危険な過去をもっと掘り下げ、
エイリアン君との三角関係も複雑化させ、
エロとグロをねっとり描写すれば、
少ない登場人物でもグッとディープな作品に成り得たのに。
残念。
ところで地球の言葉をあまり知らないエイリアン君。
レズさん達との会話はかなりたどたどしく、ケインコスギ状態。
でも宇宙船との通信では、
思いっきり流暢な英語を話しちゃってますよ。