ゾンビ映画テレビ放映とゴア描写
私の個人的な意見ですが、
ゾンビ映画における頭部破裂って、
かなり重要な見せ場だと思っています。
無い作品も多いですけど、あるとお得感があります。
(この件に関する私のたわ言は→コチラ )
初めて観たゾンビ映画が「ゾンビ」なので、
序盤でいきなり派手な破裂があり度肝を抜かれた、
という原体験から、
無意識にゾンビ映画に頭部破裂を求めてしまうのかも知れません。
先日テレビ放映された「ドーン・オブ・ザ・デッド」。
ゾンビ・アンディ射殺場面の頭部破裂、
一応ちゃんとありましたね、
でも破裂する瞬間は顔の部分のみフォーカスをぼかして
細部が判別出来ないように修正してありました。
大昔、同じ番組で「ゾンビ」を放映した際には、
同じような頭部破裂がまるごとカットされました。
今回はどうかな?と密かに注目してたんですが、
カットはしないけどハッキリ見えないようにしたわけですね。
でも、自己中男スティーブ・ゾンビの地味な頭部着弾はカット。
「ゾンビ」のラスト、主要人物スティーブンの頭部着弾は、
もっと派手なのにもかかわらずカットされなかったのに。
この辺の判断基準は良く判りません。
「ゾンビ」テレビ放映時には、
楽しい残酷描写が軒並みカットされてしまい、
「これじゃあ、作品の凄さが全然伝わらない!」
と憤慨し、テレビでしか観てない友人達に、
「本当はあんなもんじゃない!」
と釈明してまわらねばなりませんでした。
(その辺の詳細は→コチラ )
今回の「ドーン~」テレビ放映版も、
残酷描写はやはり大幅にカットでした。
細かな着弾まで執拗に削除するあたりは「ゾンビ」の時と変わらず。
ただ当時と大きく状況が異なるのは、
いつでも完全版を簡単に鑑賞可能である、ということ。
DVDはおろか、家庭用ビデオの普及すら進んでいなかった当時、
映画は劇場かテレビ放映で観るものでした。
輸入版ビデオソフトも入手可能になり始めてはいましたが、
大変高価なうえタイトルも限られ、
「ゾンビ」は長い間ソフト化されない幻の作品でした。
今では映像特典がテンコ盛りのディレクターズ・カット完全版!
なんてのが手軽に安価で手に入りますし、
近所のTSUTAYAかDORAMAへ行けば、
200円位で借りてくることも出来ます。
(ちなみにビデオレンタルって昔は一泊2千円位しました)
なので、
「残酷描写をカットするな!」
なんて抗議する意味あまりも無くなってきたような気もします。
むしろ、内容をあまり知らずに子供と観ていて大残酷シーンに遭遇、
なんて事態を避けるためにも、
早い時間帯での放映には、ある程度検閲もやむを得ないでしょう。
ならばいっそ「ドーン~」のようなゴア・シーンを売り物にしたホラーは、
テレビで放映しないで欲しいかも。
あるいは、深夜12時以降に限ってノーカットでやるとか。
テレビでしか観ていない人に、
「たいしたことないなあ」
なんて誤解を与えてしまうのは、
「ゾンビ」の頃と変わらないわけですから。