新説『マジすか学園4』
#4623『翼の折れた天然アイドル223 マイカに対する恐怖』
「SF翼のない白雪姫(30/47話)」
カチドキ(堀 未央奈)
菜々香(長沢菜々香)
梨 加(渡辺梨加)
<都会の人気アイドル>
ゆうゆ(大谷悠妃)
リョウとカチドキ、よこにゃんとちかこが対峙しているのは、マイカとセナ、それに茜、愛佳、菜々香、梨加だ。
マイカに指示され、洗脳されているかのように茜たち4人が同時に襲い掛かって来たが、リョウは突き放したり足を掛けるなど、怪我をしない程度に1人で簡単に片付けた。4人が呆気なく地面に転がったのを見て、マイカが『使えねえなー🗯️』と初めて口汚く罵った。そのあと鋭い視線を向けてくるので、リョウが身構える。隣のカチドキも同じだ。
得体の知れない相手だけに、リョウは十分に用心する。1対4か、セナを含む2対4になったとしても構わないのなら、かなり自信があるということだから。
張り詰めた緊張の中、マイカが徐々に距離を詰めてくる。そのすぐ後ろにはセナが来ていて、リョウがたまらず探りを入れる。
『どうするつもりなんだ?』と口にした途端、マイカが襲い掛かって来た。その人間離れした俊敏さに何も対応できずにいたら、正面から両腕を掴まれ上に担ぎ上げられると、抵抗する間もなく軽々と放り投げられた。叩き付けられる程ではなかったので、しゃがみ込みながら何とか足から着地した。やろうと思えば頭から地面に落とすことも可能だったのにと、リョウは底知れぬ恐怖を覚えてしまう。茜たちを洗脳しただけでなく、これだけの腕力を持っていることがはっきりとし、とんでもない者を相手にしてしまったなと後悔し始めた。
さらにマイカが接近してくるので、リョウが慌てて逃げようとしたら、身体に覆い被されて捕まった。マイカは右手にあのプラスチック容器を持っているので、赤い実を食べさせようとしているのだと分かった。無理やり口を開けさせられて食べるなんて屈辱的過ぎる。隣ではカチドキがセナに苦戦しているので厳しいことになったなと思ったら、目の前に迫っているマイカの後頭部を衝撃が襲った。マイカが頭を抱えて姿勢を崩した時に見えたのは、よこにゃんの姿だ。武器のヌンチャクでマイカの後頭部を一撃した。
リョウはこの隙にマイカの拘束から逃れて立ち上がった。よこにゃんがずっと以前、優莉奈と共謀して悪の組織を率いていた頃にも、ヌンチャクを愛用していたことを思い出した。最近は一緒に暮しているのに、ヌンチャクを手にしているところなんて見たことがなかった。街から持ち込んでいたのか、ここで手作りしたのかは不明だが、今日は武器として持参したのだろう。それなのに何の武器も持たずにやって来た自分が不甲斐ない。
よこにゃんは連続でマイカにヌンチャクを食らわしたあと、カチドキを押さえ付けているセナに対しても、ヌンチャクを容赦なく一閃した。どちらの味方をしたら良いのか分からない茜たち4人は、そんな様子を見てオロオロするだけだ。
遠心力でパワーアップしたヌンチャクの威力はかなりの効果があったようだが、その反面マイカを怒らせてしまった。短い時間で痛みを克服したマイカは、背後から攻撃されたことに怒りを爆発させているようだが、こうなったらもうあとには引けないので、全面対決するしかないとリョウは腹をくくった。するとヌンチャクを手にして強気のよこにゃんが、今度は全振りでマイカに向かって行く。いつも見ていたよこにゃんとはまるで形相が違うので、リョウは頼もしく思える。
◇続く