#3903 『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3903『そのアイドル、天然につき53 センターの心得』



シャチホコハウスに、住人を含めて30人が泊まる。


<ハウスの住人>
かおたん(松村香織)
はるたむ(二村春香)
成 美(AKB48 倉野尾成美)
愛 理(SKE48 水野愛理)
由美子(瀧野由美子)

<欅坂46 6期生>
守屋 茜
志田愛佳
今泉佑唯
小林由依
平手友梨奈
長濱ねる
渡辺梨加
長沢菜々香

<すちーず 東京組>
萌 夏(矢作萌夏)
ユ ナ(小畑優奈)
音 葉(町  音葉)

<カムカムフレイバー>
よこにゃん(SKE48 北川愛乃)
はたごん(SKE48 髙畑結希)
ちかこ(SKE48 松本慈子)
優莉奈(AKB48 行天優莉奈)

<STUでんつ>
美 月(今村美月)
千 穂(石田千穂)
心 愛(甲斐心愛)
舞 羽(森下舞羽)
沖ちゃん(沖  侑果)
舞 Q(中村  舞)
さやか(高雄さやか)

舞 香(=LOVE 佐々木舞香)
美 音(AKB48 向井地美音)
菅 原(SKE48 菅原茉椰)


部屋割りの結果、2階の部屋に上がるのは欅坂6期生、STUでんつの美月、沖ちゃん、舞Q、さやかの4人、さらに美音と舞香になった。


入浴の順番が回ってくるのを待ちながら寛いでいる中、部屋着に着替えた美月は気になっていることがあるので聞いてみる。
『明日欅坂のみなさんは、ベマーズの人たちとの「KEYABINGO!」の打ち合わせに出られなくて、ランチビュッフェが終わったら欅寮に帰っちゃうんですよね。それで、あらすじは決まっていますか?』

STUでんつは先々週と先週も名古屋に来ていて、「KEYABINGO!」の打ち合わせに同席させてもらった。最初はどんな感じで話が進むのか経験しておきたいからだったが、舞台設定がなかなか決まらない中、意見を求められてメンバーみんなで出した案からあらすじが決まった。そして先週も同じ流れになっただけに、美月は経過が気になってしまう。

6期生たちが顔を見合わせたあと、ねるが答える。
『みちゅの部屋着、目のやり場に困るんだけどなぁ。昨日の水着もだけど、何か目覚めちゃったって感じだね』
『あーっ。すみません💦』
『別にいいよ。ベマーズの人たちとは連絡を取り合ってて、今回のストーリーは一任しますって伝えてあるの。一任したからには、何かいい案がありますかなんて聞けないから、まさにお任せって感じかな』
由依が心配する。
『だけどさぁ、それってどんなストーリーだとしても、うちらは黙って受け入れるしかないんだから、結構なリスクだよね』
愛佳が乗っかる。
『そうそう。もしかしたらベマーズの人たちばっかりいい役で、うちらはみんな脇役なんてことになったりしない!?』
今泉が考えていることを話す。
『さすがにそんな露骨なことはしないと思うけどなぁ。ドラマはまだこれからも続いていくんだし。何回か前にベマーズの人たちがあらすじを考えたことがあったけど、あの時だって、そんな事なかったでしょ』
反論する愛佳。
『あれはうちらが打ち合わせに参加していたからじゃない。全く顔を出さないのは今回が初めてなんだけど』
菜々香が話に加わる。
『考えてみたら、うちらの誰かが案を出したことなんて全然なかったよね』
茜は諦め口調だ。
『それは仕方無くない!?うちらはこれと白雪姫のドラマで週に2本撮ってるんだから、忙しくて頭が回らないよ』
『番組が「KEYABINGO!」なのに、ベマーズのドラマみたいになってたらどうしよう💦』
心配する菜々香だが、梨加は楽観的だ。
『そんなことをこっちで気にしていたって、何も始まらないよ。ベマーズの人たちを信用するしかないじゃない。それより明日のランチビュッフェが楽しみだなぁ♪高級ホテルの唐揚げって、やっぱおいしいのかなぁ。早く明日にならないかなぁ〜』

ところが梨加以上に、「KEYABINGO!」よりも他に関心が向いているのは平手で、興味はSTUでんつの新メンバーであるさやかだ。
『そんなことより、さやかちゃんはグループに加入したばかりでいきなり水着になって水泳大会に出るなんて、いい度胸してるなー。パッと見は中学生か高校生に見えるのに、実は結構年上のお姉さんらしいし』

思いがけず平手に話し掛けられ、ハウスに来てから大人しくて口数も少なかったさやかが、ドギマギしながら返事をする。
『あっ、はい💦グループに入ったばかりなので、頑張ってアピールしようと思った結果です』

『新曲では先輩メンバーたちを押しのけていきなりセンターなんだろう。変なプレッシャーとか受けてないの!?』
『プレッシャーは受けてません。親切な先輩ばかりなので、毎日楽しく航海させてもらっています!』
『えっ、後悔?』
『あっ、違います。海を航海する方です』
『そっちの航海かー。STUでんつだけに』
今度はさやかの方から尋ねる。
『あのう、この機会にグループのセンターに立つ心得みたいなものを教えてもらってもいいですか』
『心得?ああ。別に構わないけど』
『教えてください。お願いします!』

さやかと向き合う平手。愛佳が『てちの経験談なんて、さやかちゃんの参考になるのかなぁ。不協和音のあとに風が吹いたら休養して、最後は卒業しても知らないから』などと煽って笑いを取り、茜が『これで、てちよりさやかちゃんの方が3つ上には見えないよねー』とイジった。ちょうどその時、下から愛理が階段を上がってきて、『次はみんなの番だから早くお風呂に入って〜』と呼び掛けるので、平手とさやかを除く残りの者たちがじゃんけんをして、入浴順を決めることになった。

そこで今泉がみんなを制する。
『あー、ちょっと待って!舞香ちゃんって舞Qとお風呂に入ることが念願だったよね。そのためにハウスで泊まるんでしょ。この際だから一緒に入っちゃいなよ』
みんなが沸く中、今泉が聞いてみる。
『舞Qの方はどうなの?』

思わせぶりな言動に出る舞Q。

『どうしようかなぁ〜。一緒に入ろうかなぁ♡』

この流れを美月が気にする。
『沖ちゃんがいる前なのに、舞香ちゃんと入っても大丈夫!?』

沖ちゃんが、みんなの視線を浴びる。

『別に私の許可なんて要らないから、舞Qが好きなようにすればいいんじゃないのー』

言い出した今泉が焦ってしまう。
『あーっ。これはこじれちゃうやつだ。あとで責任を感じるのは嫌だから、やっぱ1人1人で入った方が良さそうだね…』

舞香が踏ん切りをつける。
『もちろんそうだよ。さぁ、早くじゃんけんしよう!』

ようやくじゃんけんが始まったのを見届けて、愛理は階段を下りることにした。


◇続く