#3893『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3893『そのアイドル、天然につき43 祝福される瑠夏』



「アイドルだらけの水泳大会」の優勝は、「東京から来た白雪姫チーム」に決まった。 


さらに注目のフォトジェニック賞には、瑠夏が選ばれた。



🏯名古屋最強アイドルチーム

シャチホコセブン 7人

由美子(瀧野由美子)

瑠 夏(井上瑠夏)

らぶりん(中野愛理)

ユ ナ(小畑優奈)

初 夏(歌田初夏)


⚓防波堤に行こうチーム

陽 菜(橋本陽菜)

まなか(田口愛佳)

くるみ(鈴木くるみ)

麟     (岡部  麟)

おだえり(小田えりな)

はたごん(髙畑結希)

ちかこ(松本慈子)

優莉奈(行天優莉奈)

千 穂(石田千穂)

心 愛(甲斐心愛)

沖ちゃん(沖  侑果)

さやか(高雄さやか)


🍎東京から来た白雪姫チーム

欅坂46 6期生 10人

美 音(向井地美音)

菅 原(菅原茉椰)



瑠夏が素直に喜びを表現する。

『本当にるかですかぁ〜。嬉しいです♫選んでくださったみなさん、ありがとうございます!るかはこれからもずっとフォトジェニックな存在でいられるように、自分を磨いていきます!』


みんなが祝福してくれる声の中に、"えこひいき〜"とか"ゴリ推し〜"だとか非難の言葉がちらほら聞こえるが、冷やかされているだけだと思って瑠夏は気にしない。すると、くれなからリクエストがあった。

『るーちゃん。フォトジェニック賞を獲ったナイスバディを、テレビの前で見ているファンのみなさんにじっくり披露してもらえるかなー』

『はい。そのくらいOKですよ。やってみます!』




『これでどうですかぁ。ところでフォトジェニック賞の賞品として、ココ山岡のダイヤモンドプチネックレスをもらえるんじゃないですか?』

くれなが断言する。

『賞品なんてありません!その代わり、優勝した「白雪姫チーム」と一緒に、るーちゃんをホテルのランチビュッフェに招待するそうです。良かったね〜』

『えーっ!ホントですかぁ。でもチームのみんなと一緒に頑張ったのに、るか1人だけお呼ばれするのは悪いかなぁと思っちゃいます』

『じゃあ、やめとく?』

『いや、やめません!せっかく招待されたんですから、お呼ばれします!それに水泳大会のために作られたチームですけど、元々はこの番組にゲスト出演している仲間同士ですもんね!』

『うまいこと言うね。あとそれからもう1つご褒美があるんだって。今からみんながるーちゃんを胴上げしてくれるそうだよ』

『えっ…、胴上げですか。るかは水着ですよ💦』

『胴上げなんてされたことないでしょ。これからもないと思うから、いい思い出になるよ』


瑠夏は不吉な予感が頭をよぎるものの、番組の盛り上がりを考えて受け入れなくてはと思う。

『そうですねー。だったら胴上げしてもらおうかな。みなさん、お願いします!』

瑠夏は周りに集まってきた者たちに身を委ねた。仰向けになって背中を支えられたあと、『せぇーの!』と掛け声があってから、胴上げが始まった。


最初は身体が宙に浮くほどではなかったが、3回目からは綺麗に身体全体が宙に舞った。さらに回数が増すごとに高くまで上がり、とても気持ちがいい。身体が変な方向に回転しないよう気を付けながら、ポーズに注意する。水着をいたずらされることもないようなので安心だ。


それにしても胴上げが随分長く続くなと思うと同時に、胴上げしてくれる人たちが少しずつ移動していることに気付いた。何が起こるのだろうと不安に思い始めたら、次の瞬間には誰の手に支えられることもなく、勢い良く水中へと落下した。水のせいで視界が遮られ、一気に口、鼻、耳に水が侵入して恐怖に襲われる。何とか反動で顔が水面から上がり、足が床についたので立ち上がることに成功した。胴上げの最後、プールに落とされたのだ。みんなに注目され、ここでどう振る舞うのがベストなのだろうと短い時間で頭を働かせる。そして出した結論は、バラエティーらしくやり抜こうということだ。プールから上がらず、その場で抗議する。

『おまえらー、なんだよこれは🗯️いい加減にしろよ!』


普段決して言わない言葉を口にしたらプールサイドが沸いているので、瑠夏はこれでいいだろうと考える。するとこっちはまだプールの中にいるのに、くれなが次の進行を始めてしまう。

『るーちゃんのことはほっといて、MVPを発表しまーす!』



◇続く