#3889『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3889『そのアイドル、天然につき39 瑠夏のサバイバル法』



「アイドルだらけの水泳大会」の出場者36人が、12人ずつ3チームに分かれた。



残りの者は、プールサイドで応援や雑用係として参加する。



🏯名古屋最強アイドルチーム

シャチホコセブン 7人

由美子(瀧野由美子)

瑠 夏(井上瑠夏)

らぶりん(中野愛理)

ユ ナ(小畑優奈)

初 夏(歌田初夏)


⚓防波堤に行こうチーム

陽 菜(橋本陽菜)

まなか(田口愛佳)

くるみ(鈴木くるみ)

麟     (岡部  麟)

おだえり(小田えりな)

はたごん(髙畑結希)

ちかこ(松本慈子)

優莉奈(行天優莉奈)

千 穂(石田千穂)

心 愛(甲斐心愛)

沖ちゃん(沖  侑果)

さやか(高雄さやか)


🍎東京から来た白雪姫チーム

欅坂46 6期生 10人

美 音(向井地美音)

菅 原(菅原茉椰)



第1種目の「浮き島リレー」は、「防波堤チーム」が勝利した。


第2種目は「水上サバイバル」で、その第2ラウンドが始まった。「名古屋チーム」の瑠夏は、テレビカメラがどこを捉えているのかチェックし、その中の赤いランプを見つけ、こちらに向いていることを確認したあと、プールの階段についている手摺りを左手で掴み、一歩ずつ身体を水面に沈めていく。モニターで自分の水着姿をチェックしたいが、わざとらしくなるので我慢する。


プールの底に足がついた。髪が濡れてしまうので泳いだりはせず、ゆっくりと歩いて浮き島に向かう。やる気になっている面々が次々と浮き島に乗り上げるが、自分は順番を譲っているフリをして、1番注目される最後に上がる。


見上げると敵チームの心愛が、『るーちゃんが最後だよ〜。早く〜』と言って右手を伸ばしてくるので、その手を左手で掴んだあと、浮き島に右手をついてゆっくりと上半身から浮上する。ビキニのお尻をカメラにアップで捉えられているだろうなと感じたところで、くるりと下半身を反転させ、浮き島の上に座って防御する。そのあとゆっくりと立ち上がる。足場は予想していたよりも随分と安定して立っていられるなと思ったら、後ろから誰かに押されてしまい、踏み留まることができずに勢い良くプールに飛び込む羽目になった。水面で打った顔が痛いし、濡らさないようにしていた髪がびしょ濡れになってショックだ。悲惨なことになった前髪を掻き分けて浮き島を見上げたものの、誰が押したのか全く分からない。みんながキャッキャッと騒いでいて、くれなが注意するため吹いたホイッスルの音が耳に届く…。


瑠夏はかなりムッとするが、ここで怒った表情を見せるとイメージが台無しになってしまうので、最善の対応を頭の中で考え、行動に移す。ただし家のデッキで録画してあるので、犯人は誰なのかあとで突き止めるつもりだ。

『もう〜💦誰が、るかのことを押したんですかぁ。でも、るかはその人のことを恨んだりなんてしません。突き落とされる、るかが悪いんですよね…』

そう言って水中を歩きながら浮き島に近付く。今度も心愛が右手を差し出してくるので一瞬考える。ここで手助けしてくれるフリをして、もう1度突き落とされるのがバラエティーの基本だが、まさか年下で後輩の心愛がそんなことを仕掛けてくるとは思えないし、せっかく助けてようとしてくれるのを断るのは悪いだろうと考え、今度は心愛の右手を両手でしっかりと掴んだ。するとすぐに引き上げてくれるので、その勢いに乗って浮き島に上がった。今度は後ろから誰かに押されることがないように注意していたら、第2ラウンド開始のホイッスルが鳴った。


最初はお互いの動向を窺う展開になる。あんな目に遭わされた瑠夏は、特に用心して落とされないようにする。たとえ敵チームを落とせなかったとしても、勝敗の決め手は浮き島に生き残っていることだ。攻撃はチームの仲間に任せればいい。


前半の30秒はそんな感じでみんなが攻めるよりも守りに徹したため、1人の転落もなく進んだ。


それが後半に入ると動き始めた。第1ラウンドで4人落ちて2人だけになったため、数的不利な「白雪姫チーム」の欅坂メンバーたちが、ついに本格的な攻撃に出た。こうなると守備一辺倒では「防波堤チーム」にも狙われかねないので、瑠夏たち「名古屋チーム」も攻めに回る。


そんな中でも瑠夏はシャチホコセブンのメンバーたちを盾として、生き残ることを最優先に考える。そして最後は3チームが入り乱れての混戦に発展。盛り上がったところで制限時間を迎えたので、ホイッスルが鳴った。瑠夏は浮き島の上でホイッスルの音を聞いた。生き残ったのは3チーム揃って2人ずつだ。このあと最終ラウンドが始まるので、瑠夏はそのまま浮き島で待機する。



◇続く