#3868『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3868『そのアイドル、天然につき18 防波堤からの風』



スポーツセンターの控え室に、STUでんつのメンバーが到着した。


<シャチホコセブン>
かおたん(松村香織)
あかりん(須田亜香里)
はるたむ(二村春香)
あんにゃ(石田安奈)
ごりさ(後藤理沙子)
ユウカ(田野優花)
カレン(岩田華怜)
成    美(倉野尾成美)

由美子(瀧野由美子)
らぶりん(中野愛理)
美 晴(川嶋美晴)
瑠 夏(井上瑠夏)
くれな(長 久玲奈)

<すちーず 名古屋組>
桜 花(末永桜花)
亜柚香(上村亜柚香)
愛 理(水野愛理)
初 夏(歌田初夏)
<すちーず 東京組>
ユ ナ(小畑優奈)

<STUでんつ(すちゅーでんつ)>
美 月(今村美月)
千 穂(石田千穂)
心 愛(甲斐心愛)
舞 羽(森下舞羽)
沖ちゃん(沖  侑果)
舞 Q(中村  舞)
さやか(高雄さやか)



到着したばかりの美月から、『水泳大会のことなんですけど、3人だと言っていたんですが、1人増えて4人になるんですけどいいですか』との申し出があり、控え室のみんながざわつく。

そして、かおたんではなく瑠夏が返答してしまう。
『4人になったんですかぁ。賑やかでいいですね。その4人目は、みちゅさんですか』
美月が首を左右に振る。
『いいえ。私ではありません』
『みちゅさんじゃないんですかぁ。じゃあ、誰ですか』

『はぁーい!』と手をあげるのは心愛だ。

『あーっ。心愛ちゃんなんですね!』
『そう。ハタチになったし、ここらで水着に挑戦してやろうと思って。防波堤から海に飛び込むぐらいの気持ちでね』
『かおたん。心愛ちゃんだって。早くホームページに発表してあげてください。あとの3人はどなたですか』

該当する3人が手をあげる。これで水泳大会に出場する4人が明らかになり、控え室が盛り上がる中、かおたんが喋り始める。
『すっかり、るーちゃんが仕切っとるがね。まぁいいけど、STUでんつの中で水着になる子は本番で発表するんだで、1人増えたってことだけ告知しとくわ。るーちゃんも、誰が水着になるかをブログに書いたらいかんよ』
『はぁーぃ。分かりました。STUでんつの千穂ちゃんと沖ちゃんとさやかちゃんと、それに心愛ちゃんが水着になりますなんて書かないので、安心してください』
『心配になってきたわ…。本当に頼んだでね』

ここでSTUでんつの沖ちゃんが名指しするのは、旧知の仲で、名古屋に来た時には行動を共にしている人物だ。
『らぶりんは、なんで水着にならないのー。それもかおたんのお世話になっているのに、こんな大事な時にどーいうこと💨』

みんなに注目され、らぶりんが喋らなくてはいけなくなる。

『そんなに言うけど、こっちにはこっちの事情があるんだよ。自分が水着になるからって、私のことまで指図しないで』

『別に指図なんてしてないじゃん』
『私にはそう聞こえたんだけど。それに沖ちゃんこそ、STUでんつを卒業するんじゃないかって噂が流れてるんだけど本当なの?こっちはようやく初めて選抜に入ったところなのに』
『そんな噂がどこで流れてるのよ!私はSTUでんつを卒業なんてしないから!』
『私は噂を聞いただけだよ』

気が強い2人の言い合いだけに、舞Qが間に入る。
『2人ともやめなよ。大勢の人が見ている前なのに、恥ずかしくないの?あっ、それからみなさん。沖ちゃんとらぶりんはずっと前に同じ芸能スクールに通っていた同期です。Qもそうなんですけど、2人はいつもこんな感じで思ったことを言い合える仲ですから、気にしないでください』

舞Qの発言が効いて、らぶりんと沖ちゃんが黙ったところで、喋り始めるのは以前STUでんつのマネージャーだった由美子だ。
『みなさんの中で4人も水着になるなんて、私はびっくりです!特に心愛さんが水着に舵を切るなんて、私は船酔いしちゃいそうな気分です』
抗議する心愛。
『船酔いって、どーいうこと💨言葉の使い方が変じゃない。由美子も水泳大会に出るんでしょ。だったら負けとれんなー』
『そうですよね!私も心愛さんに負けないように、エネルギーチャージします!』
調子のいい由美子を見て、ハウスで一緒に暮らしていて、心愛とは初対面で仲良くなった愛理が暴露する。


◇続く