#3834『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

ブログの説明を入力します。

 

新説『マジすか学園4』


#3834『アイドルに転職は難しい184 睡眠圧縮カプセルへの期待』



「SF翼のない白雪姫(3/33話)」


<ブラックシープス>
白雪姫・みーおん(AKB48 向井地美音)
アツリーヌ(前田敦子)
さーなん(髙寺沙菜)
小林由依
今泉佑唯
守屋 茜
志田愛佳
平手友梨奈
長濱ねる
リョウ (北川綾巴)
カチドキ(堀 未央奈)
長沢菜々香
渡辺梨加
音 葉(町 音葉)
ユ キ(矢作有紀奈)
モ エ(矢作萌夏)

<うどん はた屋>
よこにゃん(SKE48 北川愛乃)
はたごん(SKE48 髙畑結希)
ちかこ(SKE48 松本慈子)
優莉奈(AKB48 行天優莉奈)


「はた屋」で夢のカプセルという物の存在を知った今泉、由依、茜、愛佳の4人。

通用口から厨房に入り、「はた屋」の4人から情報を収集しているが、半信半疑の茜が疑って掛かると、優莉奈に言われてしまう。
『そういう考え方が時代遅れなのよ!都会ではそのカプセルが大人気になってるそうだから、安心安全な物に違いないじゃない!』
茜が思い出す。
『都会のことなら、ゆうゆに聞けばいいじゃん。この店のうどんが大好きでファンなんだから、よく来てるんでしょ』
よこにゃんが教える。
『それが最近、ゆうゆさんは来てくださってないんですよ💦都会のお仕事がお忙しいのかもしれませんね…。そんなカプセルを飲んだら、寝る間もなく1日中アイドルさんとして働かなくちゃいけないですもんね♪』
茜が聞く。
『こっちから、ゆうゆに連絡を取る方法はないの?』
首を振る よこにゃん。
『そんな方法はありません…。ゆうゆさんが定期的に来てくださってたんですから♪』
『肝心な時に連絡が取れないのかー』

茜がボヤいた時、優莉奈が喋り出す。
『ゆうゆだって今頃はアイドルを卒業しちゃっていて、前みたいにわざわざこんな田舎街には来れなくなったのかもね。カプセルを飲みたくなければ、飲まないでおけばいいって話でしょ。でもこの街でもカプセルが行き渡り、夜遅くになっても出歩く人たちが増えたら、うちのお店にもお客さんがドッと増える訳じゃない。そうなったら営業時間も夜遅くまでやらないといけなくなるだろうし、儲かりそうだわ♫』

小躍りする優莉奈を見て、ちかこが愚痴をこぼす。
『儲かるのはいいけど、これ以上働くのは無理なんで、新しく人を雇ってもらわないと、ちかは無理だからね』
はたごんとよこにゃんも優莉奈に詰め寄ったところで、用件が済んだ茜たち4人は踵を返し、通用口から外に出た。

その日の夕方。全員が揃う食事の席で、今泉、由依、茜、愛佳が睡眠圧縮カプセルのことを話し始めた。4人と同じようにまだ見ぬカプセルに期待を寄せる者と、疑いの気持ちを持つ者が半々だった。


やがて1週間が過ぎ、カプセル発売日の前日になった。その頃には街全体の話題になっていて、みんなの購買意欲は高まる一方だ。ただそのためには朝早くから売り場に並ばなくてはいけない。今ではブラックシープスの全員がカプセルの効果に期待しているが、いつもよりずっと早い時間に起きて買いに行くという者がいないので、じゃんけんで決めることになった。4人いればまとめ買いして16人分のカプセルを手に入れられる。

じゃんけんをする直前に、さーなんが『私、買いに行ってもいいよ。もし並んでる時にトラブルが起きたりしたらいけないからね』と言ってくれたので、あと3人になった。

残る15人の中でじゃんけんに負けた3人は、ねると白雪姫とモエだ。白雪姫が買いに出ると分かり、アツリーヌが『私は姫に同行します』と言い出したので、5人になった。そんな5人に選ばれて、ねるが思う。みーおんとアツリーヌは200年も氷の中で眠っていた訳だし、さーなんとモエに至っては、1度命を失いながら甦った生き霊みたいな存在だ。その人たちに睡眠圧縮カプセルが効くのだろうかと考えるが、とてもそんなことは言い出せないので黙っておく。


◇続く