#3802『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3802『アイドルに転職は難しい152 みなるんの出番』



土曜日の午後2時頃、日テレの楽屋には瑠夏とゆうゆの他、オイラーズの一行が来ている。

そこに到着したのは、みなるんだ。


<楽屋の顔触れ>


瑠 夏(SKE48 井上瑠夏)

ゆうゆ(SKE48 大谷悠妃)


💠オイラーズ
ピース(木崎ゆりあ)
パ ル(島崎遥香)
メッシ(高橋朱里)
小 耳(矢神久美)
なんてね(木本花音)
名無し(川栄李奈)
すだち(市川美織)
ショッカク(加藤玲奈)
ミ ユ(竹内美宥)
リオン(東  李苑)

さーなん(髙寺沙菜)
美 音(AKB48 向井地美音)
菅 原(SKE48 菅原茉椰)

みなるん(大場美奈)


横浜から1人でやって来たみなるんに、メッシが毒舌を浴びせる。
『あれー。みなるん、今週も来たのか。もう来ないと思ってたぞ。つうか無理して来なくていいから。それに横浜で1人暮らししているという設定も、そろそろ変えたらどうだ。福岡に拠点を移したんだろ!?』
みなるんがメッシに視線を向ける。
『私は来るに決まってるじゃない。たとえ福岡からだって来るわよ。そもそも何で来ないってことになるのよ』
メッシがいじってみる。
『分かった!今日の放送で卒業を発表するつもりなんだろ。でも今日はるーちゃんたちの持ち込み企画がメインだから、そんな時間はなくて残念だったな』
『ふぅーん。別に何とでも言ってればいいじゃない。それよりその持ち込み企画は、どんなことをやるの?』

相手が大先輩で年上のみなるんなので、瑠夏が言葉を選んで喋る。

『えー。まぁいろいろと、半分はぶっつけ本番みたいな感じでやらせてもらいますので、今日はよろしくお願いします』

『あっ、そう。ここではまだはっきりとは言えない訳ね。分かった、分かった。せっかく勝ち取った権利なんだから頑張ってやりなさい。アイドルはあきらめたら終わりだからね。大事なことだから2度言うわ。アイドルはあきらめたら終わり』
瑠夏が乗っかっておく。
『その通りですよね。やっぱりみなるんさんが話す言葉には、ずっしりとした重みがあります』

周辺で失笑が漏れる中、メッシが突っ込む。
『みなるんがそれを言っても、全然説得力がないんだけどな』
メッシに構わず、みなるんが続ける。
『たとえばここにいるショッカクなんていい例だわ。アイドルとしてはとうとう見つからずに終わってしまったんだけど、その代わり3年間も勉強して、ついに美容師の免許を取ったんだから』
すぐにショッカクが不満をぶつける。
『私のことをネタにして話すのはやめてもらえないかなぁ。それに前半の方はかなり失礼じゃないっ』
『あら、そうでした!?ごめんなさい。でもこの前、美音のヘアメイクをしてあげたってニュースになってたけど、私にはしてくれないの?』
『うーん。みなるんか。してあげないこともないかな』
『ホント〜。ありがとう。じゃあ、今日やってくれる?』
『仕方ないなぁ。あとでね』
『ありがとー』 


ショッカクとの約束が成立したところで、みなるんが今度は別の者に矛先を向ける。
『それより私は美音に言いたいことがあるの。地元に帰って、悪い子たちとツルんでるそうじゃない。美音はアイドルなんだから、あーいう子たちと一緒にいない方がいいんじゃないの』
これ以上絡まれないために、美音が話を合わせておく。
『そうですね。分かりました。もう会わないようにします』

美音が切り抜けた時、複数の足音と共に半開きのドアから現れたのは、カムカムフレイバーの4人だ。1番で楽屋に入って来たよこにゃんが聞いてくる。
『みなさーん💕おはようございます♪この空気、どうしましたか?みなるんさんとみーおんさんの間で何か揉めてる最中ですか?』

よこにゃんに教えるのは、すだちだ。
『よこにゃんさん。おはようございます。みなるんさんとみーおんさんは揉めているのではありませんよ。みなるんさんが、とても素敵なアドバイスをされていました。ところで今日は、がんばる子チームさんで持ち込み企画をされるんですよね。がんばる子チームさんは、よこにゃんさんがみんなを引っ張ってるって感じのチームで、私は陰ながら応援させてもらっています。何をするのかはまだお話できないと、さっきるーちゃんが仰っていましたからお聞きしませんが、本番を楽しみにしていますね』
丁寧なすだちに、よこにゃんが対抗する。


◇続く