#3200(15/16話)『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3200(15/16話)『君のことをもっと知りたい150 都会の片隅で』



狂った群集に襲われ、多くの仲間を失った由依は、茜と今泉に肩を揺さぶられたことで、ようやく気付いた。これまでの騒動は、3Dという物を通して観ていた架空の映像なのだと。それにしても“体感”と銘打たれているだけあり、凄まじい程の臨場感だったと思う。今も胸の鼓動が高まっているし、背中と首筋にはびっしり汗をかいている。


「SF翼のない白雪姫(15/16話)」


<ブラックシープス>
小林由依
今泉佑唯
守屋 茜
志田愛佳
平手友梨奈
長濱ねる
リョウ (北川綾巴)
カチドキ(堀 未央奈)
長沢菜々香
渡辺梨加
白雪姫・みーおん(向井地美音)
アツリーヌ(前田敦子)
さーなん(髙寺沙菜)
音 葉(町 音葉)
ユ キ(矢作有紀奈)
モ エ(矢作萌夏)

<うどん はた屋>
よこにゃん(SKE48 北川愛乃)
はたごん(SKE48 髙畑結希)
ちかこ(SKE48 松本慈子)
優莉奈(AKB48チーム8 行天優莉奈)

<3D映像のレプリカント>
ひな乃(SKE48 青海ひな乃)
君 江(SKE48 赤堀君江)

<都会の人気アイドル>
ゆうゆ(SKE48 大谷悠妃)

<都会のテレビ局員>
ゆ  い  り(AKB48 村山彩希)
せなたん(AKB48 石綿星南)


そこで由依は疑問を口にする。
『なんでみんな、私の個室に来てるの?』
茜が呆れた口調になる。
『由依だけ、いつまでたっても終わらないから、待ちきれなくなって個室に入れさせてもらったんじゃないの!』
ここで由依が周りを確かめると、茜、今泉、愛佳の3人がいる。そこでパネルを見ていた愛佳に注意された。
『30分コースにしようって決めたのに、45分コースになってるじゃん。それも初めてだから初心者レベルにした方がいいって受付で説明してもらったのに、中級レベルにしてある!顔色が悪いけど、いったい何が起こってたの!?』
現実としか思えなかった出来事を、由依が要点だけ語る。
『うちらの半分くらいが、ハンティングゲームで殺される話だった…』
ため息を漏らす愛佳。
『ふぅ~。それで中級レベルか。上級レベルだとどうなるんだろう』
由依がさらに思い出す。
『3D映像の話に、どうしてみんなが現れたのかなぁ』
茜が呆れて教えてくれる。
『ここ最近、視野に入れた印象に残ってる人が映像に出てくるからって、受付の人が言ってたじゃない。聞いてなかったの!?』
『あー、そっか。真剣には聞いてなかったわ。そうだ!ひなぴよときみちゃんは、どうして登場したの?私はあの2人のことなんて、1度も見てないのに!』
茜が首を傾げる。
『ひなぴよときみちゃん?誰それ?そんな人たち、うちらだって会ってないよ』
『そうだよね。何でだろう…』

そこで背後から大きな声が聞こえた。カチドキだ。
『もう💨呼びに行ったあんたたちまで、いつまで喋ってんの!みんな、待ってるんだから早くしてよー!』
カチドキが怒っているので、由依は慌ててシートから立ち上がった。茜たちと個室を出ると、今度はリョウと平手に怒られた。こちらは命を奪われそうな目に遭ったんだぞと言おうかと思ったが、結局やめた。

受付に声を掛けてから店の外に出ると、次の行き先は全員一致ですぐに決まった。お腹が空いたので、どこかの店に入って何かを食べ、そのあとはもうホテルに帰ろうと。

外の通りに出ると、3D映像で見たばかりの街並みと、ほぼ同じだ。視野に入れた物が3D映像に出てくるというのだからその通りだなと、由依は納得した。

店選びをしながら12人で歩いていたら、すれ違いざまに2人組の女性が声を掛けて来た。
『あれー。ブラックシープスのみなさんですよねぇ』
『外出されてたんですかー』

2人の顔を見て、由依は『あーっ!』と声が出た。3D映像で見ていたレプリカントのひなぴよときみちゃんじゃないか!いったいどういうことなのだろうと思っていたら、モエが最初に気付いた。
『思い出したぁ。ホテルのフロントにいたお姉さんたちだ』
梨加が続く。
『さっきと雰囲気が違いますね。声を掛けてもらわなかったら、気付かなかったです。お仕事、終わったんですか?』
梨加に聞かれ、背が高い方の女性が答える。


◇続く