3セットによる運動連鎖(その6) | ドッピョのバドミントンブログ

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(@_@;) 何気に、過去最長シリーズの記事になってる;;

もはや話の終わりどころが見えないw では、その6です。

 

↓前回、上腕の逆3セット(水平外転外転外旋)を作る図を出したけど。

 

テイクバック時の肘の高さで、思うことがありました。

一般的には、肘は下げずに上げて構えろっていう指導が多そうだけど。

 

でも、肘は逆3セットを作るタイミングで、上腕の外転で上がっていく訳なので。

テイクバックの時点では、やや低い位置にないと困る。

だから、構えの段階では肘は上げない方が良いと思ってます。

 

↓肘を下げるのが疎まれる理由は、前方打ちを推奨する人が多いからかな?

(※前方打ちとは、体が前に出る勢いを積極的に活用する打ち方)

 

私の場合は、肘を上げて構えるのは、コンパクトに打つ時くらいだけど。

逆に、肘を上げるメリットが分からないです。勿論下げ過ぎは良くないけどね。

 

困惑するのは、アクセルセン選手などが動画で肘を上げるように推奨してること。

でも彼は身長が高くリーチも長いので、どう打ってもそれなりにショットに威力が出る。

それと、身長が高い人は打点を高くとる苦労がないから、言葉を鵜呑みには出来ないね。

 

 

アクセルセン選手のレクチャー動画を以前見たけど、なんか・・・平凡でしたw。

腰の捻り方とかは典型的な前方打ちで、新しいコツは何も感じとれなかった。

 

 

宇宙人くん さて、ここまで運動連鎖について思うことをゴチャゴチャ書いてきたけど。

ふと思った。 運動連鎖って、そもそも何だっけ?っとw

 

ネットで検索してみると、理学療法士とかの臨床の話が多く出てくる。

ただ、スポーツで活用する運動連鎖は少し毛色が違うな・・・とも思った。

↓昔、YouTubeでもこういうのを見てたんだけど。

 

● アスリート解体新書(バドミントン)

 

これは運動連鎖にまつわる内容も濃くて、良い動画(番組)でした。

 

↑改めて動画を見たけど、今見ても貴重な内容だね。

肩⇒肘⇒グリップ⇒ラケットトップと順に加速されていく様子が・・・云々かんぬん。

運動連鎖と二重振り子、末端へ行くほど加速する話、扱ってる内容はハイレベル。

 

末端へいくほど加速する連鎖の仕組みについての解説は・・・。

根元の部位が止まることで、先の部位へ角運動量が伝播・・・みたいな。

この部分の説明で使ってる言い回しは、ちょっと誤解する人も出てきそうな・・・。

 

 

ふんわり風船星 そもそも、スポーツにおいては運動連鎖で何がしたいのだろう?

スポーツで大事なのは、動きだけでなくエネルギーや力のやりとりもそうだね。

自分なりに少し説明してみます。

↓衝突をイメージに使うと。


見てのとおり、運動が次の部位へ連鎖的に波及していく訳だけど。
実は、入口と出口を考えると、Aの動きがCに成り変わっただけ。
特にエネルギーが増える訳でもない。なのに何の得があるの?って話だけど。

C がAよりも軽い場合は、C のスピードはAよりも速くなります。
伝わるエネルギー量は同じでも、最後の末端の方が軽ければスピードは上がる。
最終的に一番軽いラケットは最も速くなる。 これが1つ目のメリット。

 


そして2つ目のメリットは、エネルギーの継承と上乗せ。

↑もし、効率100%で伝播したなら、プレーヤーは床を蹴った力だけでラケットを強く振れる。

でも運動連鎖していく時に、エネルギーの損失は必ず起きます。
なので、都度補充していかないといけない(つまり各部で筋力を付け足す)。


でも、効率が上がって損失が減れば、上乗せ分で総エネルギー量は増えていく。

逆に、損失しまくれば、継承されるものがなく A、B、C、全てで補充しまくることになる。

っとまぁ、こんなイメージだと思う。

 

ここで問題となるのは、どうすれば効率100%に近づくか?って話だけど。

当ブログでは、それを波の重ね合わせによる共振で表現してます。

タイミングが重要と言われる由縁もここにあって、重ねるタイミング次第。

 

↑因みに、ヘッドフォンなどで使われるノイズキャンセル技術が世にはあるけど。

 

あれは逆の発想で、エネルギーの伝播効率をゼロにする。

音波の山と谷を重ね合わせて、エネルギーをゼロにする仕組みです。

 

 

ところで、そもそも運動連鎖が無い場合はどうなるか?
その場合は体が一個の塊のようになって動くことになる。
体の重さ全てを引き連れて動くことになるので、速度が上がりません。

↓全て引き連れてってしまって、各部の分離が出来ない。

そんな事わざわざしないでしょって話だけど。
意図は分からないけど、それに近い練習動画なら見たことあります。
↓上半身と下半身が一緒に、180度ピョンっと同時に回ってラケットを振る練習?



体の捻転を全く使わずに、ピョンっと上下一緒になって回ってたけど。
何の練習なんだろう・・・意図はよく分からなかった。

正直、180度回るのはやり過ぎで、体が開く悪いクセが付くからお勧めしません。

 

 

因みに、この回転中に体をピタッと止めると、次に惰性で腕が前に出るよね。

でも本当は、腕が前に出たのではなく、体が止まっただけです。

これは、バドミントンで求められる運動連鎖とは違うものだと思うのでご注意。

 

↓こういうことね。

エネルギーの継承自体が起きてないけど、見た目は運動連鎖っぽく見える。

これはただの惰性だね。

 

↓あと、よく見るのはこのクニャクニャ連鎖ね。

 

これも、基本的に単なる惰性なんだけど。

腕の動きに置き換えてみた時に、やってる本人はきっと順に力を加える意識だよね。

でもこの時、エネルギーの継承は起きておらず、惰性と補充のみになっています。

 

順に力を加えて順に加速してるから運動連鎖・・・と言いたくなる気持ちは分かる。

でも、そういう話をしてる訳じゃない。これは順に補充してるだけ。

 

継承惰性補充、この違いかな。

 

ただ、上図の関節構造がダメって訳じゃないんです。

実際に、二重振り子の実験動画ではエネルギーの連鎖もしてます。

ただし、それが起きるのは末端の高速ブンブンが起きてる時だけだね。

条件が揃ってタイミングが合致した時だけそれが起きます。

 

 

うお座 さて、バドミントンでは脱力が大事だって言われるけど。。

でも脱力した状態でどうやって強く打つ?って話になる。

一般的には脱力から一瞬だけ力を入れる(弛緩⇔緊張)って言われてるけど。

 

これまでの考察を経て思うに、感覚・・・ちょっと違うんじゃないかな。

きっとそれは、手首の8の字運動で感じるアレのことではないだろうか。

 

↓腕の力を使わずとも、ラケットがギュンギュン!と走るアレ。

腕はリラックスしてるけど、反転が起こる部分では手首周りに負荷がかかる。

その時にギュンっと来るよね。 タイミングも丸分かり。

 

そのギュン!の時に力を入れてる?あれは入れてるのか?

力を入れるというよりも、入れさせられてる感覚に近い気がする。

そして、それは3セットがあるからこそ、そうなる。

 

↓もし、こんなクニャクニャ動くだけのものだったなら、アレは起きないよね。

↑これでもし、リラックスから一瞬で力を入れろと言われたら?

そしたら・・・ぇ?いつ?どこに?どのタイミングで?って困るし。

それに力の入れ方も、自分の意思でえぃ!って感じになる。

 

手首の8の字運動では、そうした疑問も考えも必要なかった。

m(_ _)m また長くなったので、一区切り;;

つづきは次回(って長ぃょ・・・;;;)