^^さぁ、いよいよ仕上げです。
新フットワーク理論の核となる部分は前回で説明を終えました。
今回の記事では、その結果どうなる?って話と、このフットワークに関する周辺事情に触れてみたいと思います。
● 上位フットワーク(打った直後にゆっくり戻るパターン)
では、上位フットワークを使うとどんな変化が現れるのか?
打った直後にゆっくり動くことで、何が一体そんなに良くなるのか?その説明から始めます。
下図をご覧ください。
青い矢印は、中位フットワーク。
見たまんまですが、まず上位フットワークの特徴として移動時のカーブが緩やかになります。
さすがに直線とまではいきませんが、中位フットワークと比べるとより直線に近づくんです。
そうなる理由は分かりますよね。
上位フットワークは打った直後にゆっくり動くので、方向転換の場所が中位フットワークの場合よりも僅かにコートの外側寄りになるからです。
ぶっちゃけ、本来戻るべきホームポジションまで十分戻れていない・・・ということでもありますw
(十分戻れていないとは言っても、その差は僅かな差です)
しかしそのおかげで、直線的に動く距離を少しだけ長く取れることになります。
つまり、プレーヤーが移動する際のコース取りとしては急カーブが減ることになり、そういう意味においては負担が減るんです。このことがメリットの1つです。
^^もし上位フットワークで事を進められる場面があるなら、それを使った方が楽が出来そうだという予感がしてきますよね。
↓続いて、上位フットワークを使った時のスピード相関図も見てみます。
昨日掲載したグラフと同じですが、解説をちょっと変えてみました。
↑肝心なのはやはり打ち終わった直後の動きです。
図中、ピンクの楕円で囲った部分ですが、誰だってすぐにホームポジション方向へ加速したいんです。
それがバドラーの本能ですよね。
でも、その気持ち・・・その衝動・・・その欲求・・・それをグッとこらえます。
本能の赴くままに素早く戻ろうとしてはダメです。
その衝動を知性でグッと抑え込んで、走りたい気持ちを我慢して、ゆっくり動くんですっ。
もう一度言います。
走り出したくなる気持ちは分かります。
逆サイドがガラ空きだから打たれたら多分取れない・・・だから素早く動きたい・・・分かります。
でも、その気持ちをこらえて、歩くんです。
間に合いますから。 実はちゃんと間に合うんです。
言い方を変えると、間に合うギリギリのスピードを見極めて歩くんです。
これが上位プレーヤーがやっている移動方法なんです(タブンw)。
じゃあもし、歩いてはどうにも間に合わないと思ったら?
その時は素早く動いて下さい(笑 他に対処方法なんてないし・・・(。。*)ゞ
上位フットワークでは無理だと判断したその時は、中位フットワークの出番です。
でも、出来るだけそれをしないのが望ましい。
あと、これはメリットというか、上位フットワークを使うことによるラリー特性なんですけど。
ストレート側とクロス側における対処レベルというものに偏りが生じることになります。
打った直後にゆっくり動くということは、それは通常よりもストレートサイドに近い位置に留まっているということになります。そのため、ストレート側への対処は有利になり、逆サイド側に対しては不利という、偏りが生まれることになるわけです。
本来、ホームポジションへ素早く戻れというのは、こうした偏りをなくすためのものですが。
上位フットワークを使うと、この偏りがある程度生じてしまいます。
ただ、トップ選手達のプレーを見ていると、この偏りを受け入れてプレーしてるように見えます。
YouTubeでゲーム動画をみていると、ストレート側に打たれてやられてしまうケースよりもクロス側に打たれてやられてしまうケースの方が多く見受けられるように思うからです。
つまり、この偏りがそのままプレーの結果にも現れているように思う。
極端な言い方をするなら、クロス側は気持ち的に半分捨てているんじゃないかな。
その代わり、ストレート側では得が出来るわけで、そっちを大事にしている・・・そんな風に見える。
でも一方にマイナスがあって、別の一方でプラスがあるのなら、そういう選択も計算上はそんなに変な話ではないですよね。
ただし、相手がクロス側へばかり打ってきたら?そしたらこの計算は成立しなくなる。
その対策はどうなっているのかって話ですが、クロス側へのショットはそもそも打つ側にとってもリスクを伴うショットなわけで。
狙い過ぎればサイドアウトで失点する危険があるわけだし、拾われれば次にコートを大きく走らされるのは打った側です。
つまり、クロスへ打つのは打つ側にとってもリスクというマイナス面を抱えているわけです。
仮に、クロススマッシュでノータッチのエースショットを1本決められたとしても、次のクロススマッシュがサイドアウトのミスになってくれれば、マイナス1点がプラス1点と合わさって相殺されます。
↓この場面では、チョンウェイの放つクロススマッシュがサイドアウト。
ゲーム動画を見ていても、クロススマッシュをレシーブされて打った側が失点する場面もよくあります。
そうした事情を確率論も交えて総合的に考えると、この計算はやはり成立するんだと思う。
また、相手選手の立場になってみると、ガラ空きのクロスへ打って来いっ!と誘われてるように見えるはずです。ストレート寄りには選手がまだ居るので打ちたくないのだけど、クロスへ打てと誘導されてる感じがして気分が悪いはずですよね。
そして、打ったら打ったで何とか拾って来るから、それがまた気分が悪い(笑
ゲーム動画を見ていると、そうした誘導に逆らおうとして相手に有利なはずのストレート方向へ返球してしまい即座にカウンター攻撃を喰らってるシーンもよく見ます。
トップ選手達のシングルス動画をよく見てみると、クロス側への対処はギリギリであることが多いです。
豪快な横っ飛びレシーブが多いのもそうだし、ダダダッ!っと頑張って走ってる姿もよく見ます。
勿論、クロススマッシュやクロスカットなどをノータッチで決められてしまうケースもちょこちょこ出てきてしまうんですが。
その一方で、そうした場面をストレート側で見かけることはあまりないです。
このことから、ストレート側とクロス側に対処レベルの差があることは折り込み済みであり、ラリーもそれを前提として行われていると感じます。
クロス側に打たれるマイナス面が、相手選手のリスクも含めて考えると実はそこまで大きなマイナスではない・・・と考えられるのならば、その一方で得られているストレート側のプラス面は美味しい果実となるはずですよね。
これが上位フットワークのメリットと思われますし、何れのどういったプレーをするにしてもコートの移動に関しては常に無駄のないことをやっています。
それはつまり、点を取られてしまった場面においてもそこで消費した体力は必要最小限に留めているということであり、体力面でも失ったものは少なく済むのです。
● 注意点
^^さて、メリットやデメリットについてはほぼ説明を終えました。
ここで注意点について触れます。
この上位フットワークですが、打った直後にゆっくり動けって・・・。
これってよくよく考えると、素人バドラーがやってることに近いですよね・・・気付いてました?
じゃぁ、トップ選手が巡り巡ったあげくに辿り着いた先にあるのは、素人バドラーの世界なのか?っとw
ふとそんな疑問が沸いてきます。
しかし一方は成立して一方は成立しない?それは何故っ?その差は何処から来るの?と不思議に思う。
それに、バドミントン中級者がこの上位フットワークを即実践しようとしても、上手くいかないケースがよくあります。勿論、上位の選手達だって常にそれが上手くいくわけではないし、そういう時は中位フットワークで対応してるわけなんですが。
自分が思うに、この上位フットワークを使うためには必要条件があります。
その条件とは、” コート4隅へのショットを適正かつ的確に打つ ” ということです。
コート4隅へのショットが少しでも甘くなってしまうと、上位フットワークは即刻破綻します。
クリアーはしっかりと相手を奥まで押し下げる、ドロップは浮かせない。
そうした基本ショットがきちんと打てていないと、単に怠け者フットワークに成り下がって。
当然、次のシャトルへ追いつけず・・・、ホームポジションへ素早く戻れっ!と指摘を受ける(笑
m(__)m そこはご注意を。
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さて、、以上で新フットワーク理論の説明は終わりです。
(^_^;) だいぶ長くなってしまいましたが、書いてるうちに色々と膨れ上がっちゃいましたね。
最初はこの半分くらいの文章量で書き終えるだろうと思ってたんだけど、いやいやどうして・・・。
毎度のことだけど、技術系の記事は結局膨れ上がってしまう。
とりあえず、書き疲れたので一旦ここで記事を締めくくって。
次回のオマケ記事でちょっと雑談を交えながらまとめに入ろうかなぁ~~と。
(^o^)丿ではではっ
(一応、まだ続くw)



