^^昨日の続きです。
説明に入る前に少し昔話をしますね。
自分がシングルスを始めた当初から思っていたことなんですけど。
シングルスには独特な ”間” が存在するように感じていました。
正体がよく見えないからどう説明したら良いのかが分からないのだけれど、ラリーには独特な間が存在するように感じていたのです。
間(ま)です。
ラリーを進める中で打ち合うタイミングというか、移動のタイミングというか。
ラリーの呼吸というか・・・、はっきり見えないけれど何か感じるんです。
でも、いくら考えてもその正体がずっと見えて来なかった。
ダブルスにはないんです、シングルスにのみあるんです。
見えないけれど、その存在だけは確かに感じる。
恐らく、多くのシングルスプレーヤーは何となくそれを感じていると思います。
何か分からないのだけれど、何かある・・・。
そして、ここにきて自分はようやく1つの答えに辿り着きました。
それがこの新フットワーク理論なんです。
ずっと見えなかった正体の分からない ”間” を、やっとそれを視る眼を持つことが出来ました。
以前、バド侍さんと対戦した時に感じたもの。
その時は説明が出来なかったけど、今ならこの新フットワーク理論によって説明も出来ます。
(↓バド侍さんと対戦した時の過去記事)
あの時、妙にゆっくりと動いているように見えたバド侍さん。
あれは錯覚ではなくて、本当にゆっくりと動いていたんだと思う。
それなのにドッピョよりもコート内を効率良く移動していた。
この謎が今なら解ける。
あの人が何をやっていたのか、今の自分にならそれが分かると思う。
あの時、見えないその能力に翻弄されてしまったけれど、今なら見えるはずだ。
(☆。☆)ノ 今のドッピョの眼力ならば、バド侍さんの能力を丸裸に出来るんじゃないか・・・。
そんな気がするんです。
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(^o^)ノ では、 ここから新フットワーク理論の真髄とその核心へ切り込みます。
バド界最高峰のフットワーク、その世界へいらっしゃぁ~~~い
(← っと勝手に思っているw)
さてさて、昨日までの話を振り返ると。
打った直後にゆっくり歩く動きが、決して時間的な余裕によってのみ行われているわけではないことを主張しました。
ではその本当の狙い(効果)は何か?
それを説明するために、ちょっと車の運転を例に使ってお話します。
↓下図をご覧下さい。
↑バドミントンをするために車で体育館へ向かおうとしている時の話と思って下さい。
上側は、直線のような道で信号機がない道路。
下側は、きついカーブがあって信号機もある道路。
さぁ、どっちが効率良く体育館へ着くことが出来るのか?っという話です。
答えは考えるまでもなく、上側の道路の方が効率が良い。 ですよね?
もうね、これが説明の全てだと言っていいくらいなんですが。
これが上位フットワークと中位フットワークの差なんです。
つまり、移動の効率性がまるで違うんですよ。
そのため試合では上位フットワークだけを出来るだけ使おうとするんです。
っとまぁ、そういうわけなんですが、何故こういう道路になるのかをこれから説明しますね。
それぞれを分けて説明します。
● 中位フットワーク (打った直後に素早く戻るパターン)
まずは中位フットワークからですが。
一般的にバドラーの動きというのは、打った後に2度の加速を経て次の場所へ移動します。
打った直後にホームポジションを目指して1回加速して、そして相手の球が打ち返された後に今度はシャトルの落下点へ向かって方向転換してもう一度加速するんです。

↑つまり、こういう動きです。
しかし、誰もがやっているこの動きには実は無駄が多く含まれています。
そもそも、点から点へ移動するためには、真っ直ぐ移動する方が良いに決まってます。
それに、2回加速するのも無駄です。
車の運転を考えてみて下さい。
アクセルを踏んだり抜いたりして加速と減速を繰り返すのはガソリンの無駄です。
非常に効率の悪い運転であり、普通はアクセル開度を一定に保って一定速度をキープして走行するのが良いのです。
ドライバーの常識ですよね?
つまり、必要な加速は一回だけで済ませるのが良いのです。
中位フットワークは動いている最中にスピードに大きな加減速が発生していて、その様はまるで信号に足止めをされている車のようです。
しかも、方向転換の際の角度もきつくて、それはまるで急カーブの道路に例えられます。
だから、中位フットワークは先ほどの図でいうと下側の道路に相当すると言えるんです。
ここまで説明してくると、勘の良い方はドッピョがこれから何を説明しようとしてるのか。
すでに色々見えてきたかもしれませんね。
では続けます。
次に↓この図をご覧下さい。

↑この図は、中位フットワークにおけるプレーヤーの移動スピードと移動距離をグラフにしたものです。
シャトルを打ってから次にシャトルを打つまでのプレーヤーの動きが青い線になって示されています。
(イメージを具現化したものなので、正確性を欠いていてもあまりツッコミは入れないでw)
で、この青い線の山が2つありますよね?
加速を2回行っているから山が2つあるわけですが、これを車の運転にイメージを置き換えると、アクセルを踏んだり抜いたりという凄く無駄なことをやっているわけです。
さて、ではこの無駄が多い状態を是正するためにはどうすれば良いのか?です。
もう分かったと思いますが、それはグラフの山が2個から1個になるように改善すれば良いのです。
そもそも、じゃあなぜ山が2つになってしまっているのか?
その理由は言わずと知れた、ホームポジションへ向かって一回目の加速をしてしまってるのが原因。
ここでグッと加速しちゃうからいけないんですよ。
つまり、解決策としては加速するな・・・ということであり、それはゆっくりと動けっ!ということなんです。
しかし、そう単純な話ではないはずです。
何故なら、相手プレーヤーが何処に打ち返してくるかが分からないから、だからホームポジションへ向かって素早く戻ろうとしてるわけであり、もしそれをしなかったら特に逆サイド側への球に間に合わなくなってしまうからです。
そこで、もっと突っ込んで考えることが必要になります。
本当に無駄なのは何か・・・それを探るんです。
で、本当に無駄になっているもの・・・それは、加速部分ではなくて減速部分ですよね。
減速が無駄なんです。
↑スピードを落とすこの動きが無駄なんです。
だけど、ここの減速にも実はちゃんと意味があります。
以前書いたホームポジションの記事の中でも述べましたが、ホームポジションへ近づくに連れて移動スピードを落とさないといけない・・・という事情があるからです。
そう・・・、つまりここは安易に省けない部分なのです。
さぁ、困った!(笑
じゃぁ一体どうすればいいのさ!ってことになりますが。
頑張りましょっ、ここ頑張りましょっ!w
頑張るしかないっ、頭使うしかない、工夫して省くしかない・・・んです。
(記事が長いので読む側も大変でしょうけれど、ここが正念場だから、頑張って!)
では、その省くための工夫を説明します。
ここで道路にある信号機を思い浮かべて欲しいんです。
↓これね、信号機。

もし車を運転していて数十メートル先の交差点に信号があったとして、それが赤信号だったらどうする?
すぐにアクセルを抜く?いゃ違いますよね。
普通に考えればアクセルを抜いて減速すると思いますけど、運転に慣れているドライバーがまずやることは、あと何秒で赤から青に変わるかを予測します。
そして、信号に差し掛かる直前に青に変わるな・・・という予測が立つ場合は、アクセルを抜かずにそのまま交差点へ向かってスピードを落とさずに走っていくはずです。
それが熟練ドライバーのズル賢い知恵?というものですw
そのため、現実場面においては、赤信号へ向かって加速していくドライバーもいるはずです。
逆に、青信号の場合もそうで、もうすぐ赤に変わりそうだなぁ~と思った時は、交差点の信号が青だったとしてもアクセルを抜いて減速に移ると思います。
つまり、ドライバーはそうやって無駄な加速や減速を避けるように車を運転しているんです。
自分の普段の車の運転を思い返してみると、一定のスピードで効率良く走りたいがために、それが出来るための最適なスピードコントロールというのを自然に行っています。
信号がある度にいちいちブレーキを踏みたくないのは勿論だし、スピードが上がったり下がったりを繰り返していると運転のストレスが溜まるばかりで結果は何も早くなっていない事が多いです。
時速60㌔で走れる道路があったとしても信号の度に引っ掛かっていたら返って遅い、一方で時速40㌔でノロノロと走り続けられる道路があるのなら、そっちの方が結果的に早かったりしますよね。
やや渋滞気味でノロノロ運転を余技なくされる高速道路でも、信号の多い一般道路を走るより結果的には早かったりするもの。
それに似てると思います。
スピードが速過ぎるとスピードを落とす際には減速量も余計に増えてしまうし、アクセルを抜くだけで減速が足りない時にはブレーキを踏まされることにもなります。
逆にスピードが遅過ぎれば、今度は信号が青のうちに通過することが出来ないわけですが。
だから、そうした乱高下な操作を避けるために、誰に教わるわけでもなくドライバーなら皆自然にそうしたスピード調整を行っていると思います。
それが車の運転において効率が良いことを、経験的に誰もが理解しているからです。
そしてそれが上手く出来れば、信号のある道路でもまるで信号がないかのようにスムーズに走り続けることが出来るんです。
日常生活の中で、車を運転する人なら当たり前に知ってることです。
別に車でなくても自転車でもバイクでも、乗り物全般ほとんどそういうもんですよね。
部分的なスピードではなくて、トータル的なタイム削減を行うのが狙いです。
これですよっ!
この考え方を取り入れるんです。
長くなりましたが、結論を言うと。
”減速しないで済むギリギリのスピードでホームポジションへ向かう!”ってことです。
その結果↓こういう動きになる。
打った直後に、速過ぎないギリギリの遅いスピードで動く。
これが答えです。
凄く微妙ぉ~~な言い回しになっていますが、そういうことなんです。
減速が必要になってしまう理由は、その前の過度なスピードが原因です。
そして過度にスピードが出てしまった理由は、その前の急加速が原因です。
急加速するから急減速が必要になってしまう。
スピードは遅いんだけど、決して必要な時間に遅れるわけではない。
そのギリギリの感性を身につければ、無駄な乱高下をしないで済むわけで。
なだらかな走行でスムーズに車を走らせることが出来ます。
そしてそれを成立させるためには、本当に必要となる最低限のスピードを見極めることが必要。
速過ぎれば減速が必要になってダメ、遅すぎれば目的地へ間に合わない・・・。
っというわけで、”打った直後はギリギリまでスピードを抑えて移動するっ!” これが答えです。
ただ、バドの試合でそれが簡単に出来ないのは、相手がシャトルを何処に打ってくるか分からないから・・・という事情が実際としてあるからです。
コート4隅の何処に打たれるか分からないから均等に全てを守るためには素早くホームポジションへ戻ろうとする必要がある・・・これが考えの発端ですよね。
だから、上述の答えを実践しようと思っても安易にそれが出来るわけではありません。
しかし、だからといってその基本をただ忠実に守り続けていたのでは、フットワークで相手に優位に立つための知略がありません。
単に足が早い・・・、足腰が強い、・・・動きが身軽だ・・・、スタミナがある、そうしたフィジカル的に優位な者だけがフットワークを制することになってしまいます。
車のレースに例えるなら、車体のスペックだけで結果が決まってしまうようなもの。
でも、そんなわけないですよね。ドライバーは乗っている車の性能を引き出すことは勿論だけど、それ以外にコース取りや何やらと工夫してレースを進めます。攻めるコーナーもあればそのために捨てるコーナーもあり、トータル的にタイムを縮める努力をする。
それによって車体性能の劣る車であっても、乗り手の技術でレースに勝つ。
だから、そうした単純スピードに勝る者達をギャフン!と言わせるためには新たな引き出しが必要で。
他の者達とは違った世界観でコート内を移動する必要があるんです。
コート内をギャギャッ!と走り回り、目まぐるしい勢いでストップ&GOを行う元気な若手プレーヤー、そんな者達に妙に落ち着き払ったノロい動きで引導を渡してやるのですっ!(笑
幸い?なことに、日本のバド界でフットワークの話と言ったら、足腰の鍛錬と強化・・・持久力・・・あとはステップくらいしか話題がありません。
フットワークが大事だっ!て話は盛んに言われていて様々なトレーニングの方法が提案されてるかもしれませんが、メニューが違うだけでどれもほとんど同じ。
要するに肉体を強化する話ばかりで、結局やるのは何かと言ったら決まって辛いトレーニング。
そんなわけで、何とか楽して上手くなりたい・・・と悪知恵を働かせている方には、この新たな世界へ足を踏みだしてみることをお勧めします(笑
このフットワークは、傍からその動きを見てもその意味を理解できる人はごく稀だと思います。
そして、「何故負けたのかさっぱり分からない!」
ヾ(。`Д´。)ノ そう相手に言わせてやるのだっ! ガォォォw
さてさて、どうでしょうか?^^
これで新フットワーク理論の80%くらいは説明を終えています。
きっと皆さんの中には、部分的に納得されてない方も多くいると思います。
『いゃ待てよ?それだとこういう時にどうするの?困らないか?』っとか、色々疑問が沸いてるはず。
もう少し説明は続きますが先に言ってしまうと。
そうした疑問は正しく、その解決策も恐らく自分には提示出来ません。
新フットワーク理論は無敵の万能兵器ではなく、それがうまく機能できない場面もあるからです。
ゲーム動画を見ていて、フットワークには2パターンがあると最初に説明しました。
つまり、トップ選手達も全てを1つで賄うことは出来ていないのです。
それでも、このフットワークの優位性には一理あり、その先にはまだ見ぬ可能性が広がっています。
次回は、この上位フットワークを使った時の様々な事情について言及してみたいと思ってます。
m(__)m
(つづく)


