昨日は肌寒いくらいだった。
買い物から帰って来て昼寝と称してひとつの布団に二人で横になった。ぬくぬくの掛け布団が気持ちいい。
「doorは自分が似合うの良く知ってるよね。
迷わず決めて、即買うところはさすがだー」
「なんかビッと来るんだよね。迷っても結局それになるからあんまり意味がないの」
「ふうん」
「たかしはメタボにリーチが掛かっちゃったけど大丈夫?」
彼のお腹の肉をつまんでみる。
たかしがジーンズを買うとき、それまでのサイズが入らなかった。
「まだあと2センチもある」
「2センチってすぐだよ。私なんかメタボまで30センチちかくも余裕があるモンね」
「えー、なにそれ」
「女の人のメタボは90センチなんだ」
「それは凄ーく不公平な気がするー」
私は寝つきが悪いのに、たかしと一緒だと不思議なくらいコトンと寝てしまう。一時間程熟睡して私たちは眼を覚ました。
「短い時間だけどdoorと一緒に寝ると熟睡して、目覚めたときスッキリしてるんだー」
毎日少しずつ蓄積されていく疲れ。それは心も同じことで、たまの休みにこうして癒し合う。
もっとという気持ちがないわけではない。でも多分これぐらいがちょうど良いのだと自分に言い聞かせている。