いつかかなえる夢 | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

まともにデートらしきことをしたのはいつだったか考え込んでしまった。幸いブログがあるから思い出せるけれど随分遠くに感じる。

二人とも仕事の忙しさは相変わらず。お互い子供がいるし、休みの日ぐらい彼らともゆっくり時間をとってあげたい。その隙の1時間2時間を縫いながら、結局殆ど毎週顔は合わせている。


「今週末は身体を休めないとダメだよ。私も疲れているから」

と言って彼も納得したはずなのに。

たかしの知っているブログで仕事の愚痴めいたことを少し書いたら日曜の夜に来てくれた。たかしが心配するような記事にしないように注意を払ったのだけれど。

ソファに座るたかしの膝に頭を預けると撫でてくれた。彼が思っているより私はずっとタフなつもりだけれど、そうやってフォローされてしまうと、今度は泣き出しそうになってしまう。


ひょっとしてここで書いた2日の記事を読んだのだろうかと、ふと心配になってしまった。



私の好きなずんだの大福を二人で食べながら、富士周辺のパンフレットを貰ってきていたのを見せた。

「いつか二人でキャンプに行きたいなと思って見てたの」

「秋がいいな」

とたかしが言う。

それは多分今年の秋のことではない。いつかずっと先の話だ。一緒にしたいこと、行きたいところはたくさんある。カヌーを教えてもらう約束、海釣りに連れて行ってくれる約束…

きっと私たちは少しずつ叶えて行く。慌てないで。