Happy Birthday | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして


誕生日の朝に来たメール。


付き合っていてもどうしても平日は逢えない。それはそれぞれの家庭があるから。
10月の私の誕生日の朝、こんな写真が届いた。


とても嬉しかった。
最近の誕生日の中で、それはとても素敵なプレゼントだった。


大好きなたかしの手のひらの上に可愛い熊が乗っていて、それがなんだか女の子のいる家庭の雰囲気。

写メのやり取りの中でリラックマのぬいぐるみがあったり、チェックの赤い布地がもう女の子っぽくて、そんな中で暮らしているたかしを想像してみるけれど、やっぱりたかし本人とは結びつかない。


そこでたかしのお嬢さんたちの写真をねだった。高校生と中学生の女の子二人との生活が私には想像できない。下のお嬢さんでさえ私より身長が高いと聞くと、どんな雰囲気の家庭なのか気になってしまう。


聞いたことにたかしは何でも答えてくれるけれど、雰囲気や感覚がつかめなかった。

写真の情報量は凄い。一枚の写真で二人の雰囲気が伝わってくる。でもそこにたかしを当てはめてみるとどんな家庭なのかやっぱり良く分からないのだ。
家では真面目にお父さんなのだろう。でも私の前では生々しく男だし、それはチラッと激しさを覗かせつつあくまでも柔らかだ。


彼女たちの顔を見てやはりいろいろな想像をしてしまう。彼とは違う顔の形。私の方がたかしに似ているぐらいだ。
だけど彼の大切なお嬢さんたちを私はやはり心から愛しいと思う。