Chrome OS Flex の PCでは、Chrome ブラウザ上で動くアプリしか使用できないため、使い慣れた 画像編集「GIMP」(Photoshopのようなもの)が使えません。
そこで、なんとか GIMP を使える方法を模索します。
もちろん、いつものように X の Grok さんに聞いてみると
Chrome OS Flex に Linux 環境を構築すれば、Linux 用の GIMP を使用できるということです。
そこで、
手順としては、Chrome の設定(Chrome ブラウザではない Chrome OS は、ブラウザとの関係がシームレスなので、いつも戸惑ってしまう )から「Linux 開発環境」を「オンにする」を押せば 関連ファイルのダウンロード&インストールが始まります。ディスク容量はデフォルトで10GBがこの環境に占有されます(あとで増やすことも、きれいに削除することもできる)。
あっという間に完了し自動で ターミナル アプリが起動。ここに理由のわからないことが表示されます。
NOTICE:
To provide a more stable graphical user experience in Crostini,
the GPU-based rendering driver (virgl) has been disabled by default
for existing and new environments in ChromeOS version 131 and newer.
OpenGL and OpenGLES applications will continue to function using a
CPU-based rendering driver (swrast).
If you would like to re-enable GPU-based rendering in an unsupported
capacity, you may visit: chrome://flags#crostini-gpu-support
in your Chrome browser and set the flag to "Enabled", then restart
your device.
(this message will be repeated 4 more time).
(to silence this message, run the following in this terminal):
echo 5 >"/home/hdoom321/.local/share/cros-motd"
@penguin:~$
これは、Googleが次のような変更をデフォルトで適用したという内容
これまでLinuxアプリ(特にGUIアプリ)で使われていたGPUを使った高速描画(virglドライバ)が、デフォルトで無効にされたということ
今後はCPUだけでソフトウェア描画(swrastドライバ)を使うことになる
Chrome OS(およびFlex)のバージョン131から、virgl(仮想GPU)のサポートに不安定さや互換性の問題が多発していたため、安定性を優先してデフォルトでオフに切り替えたとのことです。
結果として:
普通のブラウザや軽いアプリ → ほぼ影響なし
3Dゲーム、Blender、動画編集ソフト、Wineで動かすWindowsアプリなどGPUを本格的に使うもの → かなり重く・遅くなる可能性が高い
ということで、問題ないようなので、そのままにしておきます(この警告は5回表示されると出なくなるようだ)。
そこで、このターミナルから、Grok さんの指示通り GIMP をインストールしていきます。
これが、昔のDOS/V マシンのように、コマンドを打っては Enter を押すという、懐かしい作業になります。
ところが、ここからが Grok さんのすごいところで、指示されたコマンドラインのところにコピーアイコンが出ているのでこれを押して、ターミナルにペースト(これも、右クリックのみでペーストされる)という親切この上ない設計となっています。
# 1. パッケージリストを最新にする(重要)
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
# 2. GIMP本体をインストール(これだけでほぼ完了)
sudo apt install gimp -y
これで簡単にインストールされますが、インストールされた GIMP はバージョンが2.1と古いバージョンでした。アプリ内からのアップデートも試しましたができませんでした(メニューなどのフォントが小さくて見にくいのですが、旧バージョンではこれを調整する機能がないので使いにくい)。
Chrome OS Flex の Linux 環境(Crostini / Debian ベース※)で sudo apt install gimp とすると、古いバージョン( 2.10.x の Debian 安定版相当) が入る。これは Debian の公式リポジトリ(保管場所)が最新版をすぐに提供しないため。
※Crostiniは、Chromebook 上で安全にDebian GNU/Linux環境を動作させる仮想化技術。設定から容易に有効化でき、VS CodeやDocker、Gitなどの Linuxデスクトップアプリを Chrome OS上でシームレスに利用・開発・デバッグできる。
※Debian(デビアン)は、1993年に開始されたオープンソースのLinuxディストリビューション。無料かつ非常に安定しており、セキュリティに優れているため、サーバーやデスクトップ用途で広く利用されている。
そこで、更にGrok さんにアップデートの方法を尋ねます。
2026年現在、GIMP の最新安定版は 3.0.8 。Chrome OS Flex でこれを入れる最も簡単で確実な方法は Flatpak ※を使うことだそうです。
※Linuxデスクトップ向けの最新アプリケーションを、ディストリビューション(LinuxカーネルとOSを構成するその他のソフトウェアを組み合わせた Debian/GNU Linux、Ubuntuなど)に関係なく安全に配布・インストールできる仮想化されたパッケージ管理システム
そこで、この方法を試します。ところが、こんどは、
flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flaterror: Flatpak system operation ConfigureRemote not allowed for user
のエラーが表示されます。
これは、Chrome OS Flex の Linux環境(Crostini / Debianベース)では、system-wide(システム全体)のリモート(Flathubのリポジトリ)を一般ユーザーで追加しようとしているときにでるエラー。
Flatpakのデフォルト動作では、flatpak remote-add を何も付けずに実行すると --system(全ユーザー向け)が暗黙的に指定され、これには管理者権限が必要になります。Chrome OS Flex の Linuxコンテナでは polkit(権限管理)の設定が制限されていることが多く、sudoなしではsystem操作が許可されない仕様になっているから。
そこで、解決方法は、ユーザー単位(--user)で Flathub を追加します。
ターミナルを開いて以下を実行。
flatpak --user remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
--user を付けることで、自分のホームディレクトリ(~/.local/share/flatpak)にだけ Flathubが登録されます。
これでエラーは出なくなります。
--if-not-exists は「既にあれば何もしない」という安全オプション。
成功したら、以下でリモート一覧を確認できます:
flatpak --user remote-list
flathub と表示されればOKです。
Flathubのリモートが追加できたら、ユーザー単位で GIMPを インストールします。
flatpak --user install flathub org.gimp.GIMP
みごと GIMP 3.08 がインストールされ、ランチャーや右クリックメニューからつかえるようになりました。
いつもながら感心するのですが、Grok があれば大抵のことは、迷わず完遂することができますね。

