昨日に引きつづき深谷方面一泊旅行の二日目です。
恒例の朝の散歩。Googleマップによると、すぐ近くにこのホテルの建っている地名の由来となった「国済寺」があるといるので、そこまで出かけます。
ところが、このGoogleマップが大ウソで、実際に行ってみると、住宅と畑で、お寺の影形もありません。
実は、この赤丸で囲った「庁鼻和城跡(こばなわじようあと)」とあるのが、国済寺だったのです。誰だこのインチキな投稿をした奴は!!時間があったらGoogleに通報しておきたいと思います。
仕方がないので、トボトボと周りを散策していたら、国道17号を渡ったところに、お寺の屋根が見えるじゃないですか!!
これが「国済寺」だったのです。
1390年、深谷上杉氏の祖、上杉憲英(のりふさ)が開祖。当地に庁鼻和城を築城し、その城内に峻翁令山(臨済宗の僧侶)を開山とする寺を創建。寺号は「安国済民」(国を安んじ、民を済度~苦しみから救う~する)から採られた。自公政権のダーキシ、石破とは雲泥の差の志ですね。
入口に建つ黒門(総門~外に建つ門)
三門
鐘楼から本堂を望む
総門、三門、本堂が直線的に配置された禅宗伽藍で、江戸時代中期の簡素な美しい建物と言われています。
回り道をしましたが、散歩の目的が達成されてよかった。
おかげで大汗をかいてしまいました。7時から温泉に入れるということで、ラムネ風呂(強炭酸泉)、ジェットバス、露天風呂で汗を流しました。
朝食です。生卵と納豆と味噌汁があるのがうれしい。
「美肌の湯」は10時からの営業なので、温泉も朝食バイキングもホテルの利用者の為だけに提供されているようです。
なんか、サービス満点なのに、1泊朝食付 5,250円(消費税込)ですから、今どきすごくリーズナブルでした。
では、チェックアウトして第一目的地へ。
「深谷グリーンパーク パティオ」
深谷市は、全国有数のユリの産地となっていて、ちょうどユリが見頃を迎えているというので朝一で向かいます。
ユリを綺麗に見られる期間は数日だそうなのですが、ドンピシャでした。
5色5品種 20万本のユリなんて、初めて見ました。
日差しがきつかったけど、素晴らしかったです(そういえば関東は今日18日が梅雨明けだそうです。このところカンカン照りの日が続いたり、雨が降ったりの天気が続いていたので、梅雨明け宣言なんかどうでもいい情報ですね)
次は恒例の農産物直売所。これも深谷市にある、道の駅「かわもと農産物直売所」へ。
やっぱり野菜が豊富で安いですね。
しこたま野菜を仕入れて次の目的地へ。
越生町の梅林近く、山をだいぶ登ったところにある埼玉屈指のパワースポットといわれる「龍隠寺」(りゅうおんじ)
総門
側に流れる小川は、越辺川(おっぺがわ)に注ぐ渓谷で水音が爽やかです。
苔むした石畳を山門をめざして登ります。
山門には階下には仏法を守護する四天王が、階上には観音菩薩、八大神将と十六羅漢が祀られているそうですが、中が暗くて確認できませんでした。
「安禅不必須山水(あんぜんはかならずしもさんすいをもちいず)」「滅却心頭火自涼(しんとうめっきゃくすればひおのずからすずし)」の揮毫。達筆で読めません。
山門をくぐった横には、龍ヶ谷熊野神社があります。
もともとは龍穏寺の鎮守として祀られた神社。現在の本殿は、天保15年(1844)に山門、経堂と一緒に建立されたもの。
壁面の彫刻は、山門、経堂の彫刻とともに神山之村(現群馬県太田市)の彫り物師、岸亦八(きし またはち)によるもの。龍のあごがしゃくれるのが亦八の彫刻の特徴だそうです。
山門の階段を登りきると、太田道灌の銅像があります。
右の手には「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」の古歌にちなんだ山吹の花を持っています。
そのとき道灌は和歌の知識が乏しかったため、教養の高い農家の娘の意図を理解できず、後にその意味を知って和歌の勉強に励んだとされています。結局道灌の和歌の才能は、江戸を遠く離れた京の都にも知れ渡るほどにもなったそうです。
道灌は、24歳で父の跡を継ぎ、巧みな戦略を用いて関東の安定に尽くした。また、築城家としても優れ、江戸繁栄の基となる江戸城の築城をはじめ、河越城、岩付城を手がけた。しかし、道灌の軍功と高潔な人柄は、かえって主君・扇谷定正の不興を買い、文明18年(1486年)、相州糟屋(現在の神奈川県伊勢原市)の定正の館で暗殺。死に際に、「当方(扇谷上杉家)滅亡」と叫んで事切れたと伝えられている。
その太田道灌の墓が本堂の横の丘の上にあります。すごく質素な墓でした。
ここでお昼になりました。
お昼を食べに飯能に向かう途中、越生の梅林にある、「うめその 梅の駅」で、梅干しを買いました。いつも梅の花を見に行くと、目立って咲いている白加賀の梅干しがあったので、これにしました。
お昼は飯能駅の近く「極和美膳 暖らん」で。
個室に案内されました。
メニューの写真と字が小さくて老眼には辛かったのですが
海鮮ちらし御膳 1,950円 と
三食御膳(海鮮丼)1,500円 にしました。
食後のコーヒーとデザートもついています。
ファミリーレストラン風なのですが、内容はちゃんとしていておいしかったです。
このあと、もう一か所予定(狭山市立博物館「こびとづかん なばたとしたか原画展」)があったのですが、暑さで体力の限界を感じ、そのまま帰宅することにしました。
夏休み前の平日ということで、どこも人が少なくて、落ち着いて旅行を楽しむことができました。





























