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Doodlin' Records

神戸元町のバー「Doodlin'」店主がチョイスするジャズレコード紹介。
勝手気ままに書かせていただきます。

このいかにもうだつの上がらなさそうな照れ屋さんポーズの男こそ我らがテナーヒーロー、ハンクモブレイ。55年に録られた記念すべき初リーダー作であります。

モブレイのワンホーンアルバムといえば、後の「ソウルステーション」が人気ですが、どっこいこちらはブレイキー、シルバー、ワトキンスというメッセンジャーズ創立時の超重量リズムセクションを従えた隠れたる名盤。

で、何で隠れたるなのかと言うと、実はこれ10インチで出たまんま、早々と市場から消え去ってしまってたんですね。10インチで発表されたブルーノートのレコードの多くは後12インチ化されて、かなりの数が名盤に数えられているのに、何故かこれだけは選からもれちゃったみたい。考えられる理由としては多分そのうち好機に再発してあげようというライオンの親心が反対に仇となったのでしょう。またこの初リーダーという人生最高のチャンスという時に、こんな顔半分隠して「誰でしょう?」なんて言ってる通り、本人も実にぶっきらぼうで無頓着な性格だったというし、その辺もリリースを逃した事実に関係があるのではないかと察します。

しかし中身の方はといえば、正にこの天才のスタートを飾るにふさわしい痛快な名演。まだR&Bの色も残してる部分もあって思う存分楽しめます。実際もし当時に12インチ化されていたらモブレイ=ハードバップの歴史も変わってたろうなと、しみじみと思う。

そのハンクモブレイを特集するDoodlin’のBLUENOTE MONDAYは、あさって6月4日に開催。乞うご期待!

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シカゴ~ニューヨーク旅日記は本日が最終会。みなさんご一読ありがとうございました。
昨年のアメリカ旅行をまったく同じ日付で20日間に渡って掲載を続けたシカゴ~ニューヨーク旅日記 45才ヒマ人のチョイ見アメリカ
いよいよ最後の夜をすごし、明日は帰国となりました。づっと読んでいただいた方もおられる様です。ありがとうございます。ここか旅日記のBBSに感想や間違い指摘などをいただければ嬉しく思います。

なお、旅行の写真はDoodlin'に他のをあわせてアルバムに保管しています。データも焼きますのでお気楽にお申し付けください。

写真はタイムズスクエアの家族ぐるみのニューオーリンズブラスバンド。デジカメでは撮れなかったのですが、携帯電話のカメラで1枚だけ撮影していました。

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ジュビリーなるレーベルから発表されたジャズメッセンジャーズ57年度の快演。猛烈コンガプレイヤー、サブーマルチネスをゲストに迎えて、ポンポコドカドカ、そりゃもう賑やかな事この上なし。気持ちもウキウキ弾んでしまいます。

JMにゲスト、しかもパーカッションプレイヤーが加わるのは意外と珍しいのですが、ブレイキーとサブーとはその以前にブルーノートから出た「スポットライト オン ドラムス」などで相性の良さは実証されているだけに特別贅沢な組み合わせといえるでしょう。しかもこの組み合わせで最もジャズ的なのは間違いなくこの1枚。なにせ基本的にJMだし、テナーがジョニーグリフィンやからね。アフロキューバンとハードバップの理想的な融合という意味でタイトルに偽りなしといえましょう。

ただこんなに爽快で聴き応えのある作品であるにも拘わらず、知名度の方は全くといっていい程低いのが現状。この時期のJM自体に人気がない事と、コンガ入りのジャズが低く扱われていたせいであると思われます。

しかしそれは過去の話。ワールドミュージックがこれほど浸透した現在、このサウンドを若者が聴いたら、かえってオシャレに響くかも知れん。何かの弾みで今から火がつく可能性は、あると思います。

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※いよいよレキシントン767を訪ねます。シカゴ~ニューヨーク旅日記
このジャケットのねぇちゃんにOH BABYと言えるかどうかは別として、ビッグ ジョン パットンの登場である。

ジョン パットンはブルーノートでは特別扱いであったジミースミスに次ぐオルガンスターだが、ジミーのような革新的な必殺技を誇るイノベイダーではない。したがって特別扱いはうけてはおりません。

しかしあなどってはいけない。彼ほどの個性を持ったオルガン弾きなど、そうめったにいないと断言したい。そもそもノリは他プレイヤー同様抜群ではあるのだが、そのノリ方が一種独特なのだ。何か別の次元でものを考えているのではないか。

そういえば彼の演奏には決定的な他の人と違う癖みたいなのが特徴としてあって、長い間それは何かと考えていたのだが、最近になってソロの後半になって一旦区切って、場面を転換させる事なんだと判った。ちょうどレッドガーランドがいきなりシングルコードからブロックコードに切り替えるように。これをパットンの仕切り直しと名付けよう。

紹介するレコードは、パットンとは半腐れ縁的なグリーン、ディクソンのリズムセクションにブルー ミッチェル、ハロルド ヴィックのフロントを交えた、楽しくもかっちょいいセッション。ブルーノートのパットンでは一番ハードバップ度が高いアルバムである。

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※オルガンジャズが炸裂するシカゴ~ニューヨーク旅日記
いよいよ大詰めです。
6月4日は「BLUENOTE MONDAY」第3回は僕らのヒーロー、ハンク モブレイをとりあげます。

ところで、このポスターみて「ハンク モブレイ来るの?」と仰った方がいますが、残念ながら来ません。

お楽しみに。
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1977年、ローランド カーク最晩年の姿をとらえた1枚。

この録音時、恐らくカークは迫り来る死を充分察知していたと思われる。ここではかつての「ボランティアード スレイブリー」などの傑作群に聴かれた、強烈でワイ雑で、サーカスの様な超ハイテンションな姿は全くといっても感じられない。名物の楽器数本吹きですら最小限に抑えている始末なのだ。

よってここで聴かれるカークに我々が期待する、あの猛獣カークはいない。ここでのカークはストリングスを迎えたものなど、あくまでもしっとりと、また切なげに言葉を交わしている様だ。そしてほとんどの曲はもはやジャズではない。それらはフォークとも取れるし、ルーツミュージックとも取れるが、そんなジャンル分けうんぬんよりも、恐らくこの地点のカークの心から発せられた音楽と取るのが正解かと思う。

カークの伝記「ローランド カーク伝 溢れ出る涙」によれば、カークは盲目ゆえか、常に何事に対しても攻撃的で人にスキなどを見せる人間ではなかったという。それを考えれば、ここでの慎ましさは死を目前にしたカークの敗北宣言であったとも取れるし、遺言であったのかも知れない。

それでも、いやそれゆえ僕はこのレコードを愛してやまない。これを聴いていると、何か心かキュンと締め付けられるのを感じる。しかしそれは決して苦しい締め付けではない。

ジャケットをよく見ると頭と足が反対を向いているカークの肖像画の、頭の方には当時完成したばかりであったろうワールドトレードセンターのツインタワー(だと思う)、そして足の方にはエンパイアステートビル(だと思う)が見える。頭は現代、足は過去に向いているという事だろうか。ここにこのレコードとカークの死に対する何かしらの思いが隠れているのかも知れない。

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※エンパイアステートビルも出るシカゴ~ニューヨーク旅日記もよろぴく!
好評をえております(?)シカゴ~ニューヨーク旅日記 45才ヒマ人のチョイ見アメリカ

約1/3がすぎていよいよニューヨークへとまいりました。

これからどんどん有名無名ジャズミュージシャンが登場します。ご期待ください。

さらにこの後、タイムズスクエアで青いオタクと踊ったり、少女盗撮で警官に怒られたり、ハーレムのスポーツ用品店の女の子に恋をしたり、タクシーでボラれたり、ハーレムでデブのおっさんに笑われたり、カメラマニアにつかまりかけたり、25年ぶりの再会をはたしたり、炎天下で無一文になったり、レキシントン767をさがしたり、チップをはらいすぎて感謝されたりと展開いたします。

最後までよろしくお願いいたします。
またまた登場、変な顔。何かに似てるなと思ってたら、握りこぶしやった。僕が尊敬してやまない凄いピアニスト、メンフィス出身のハロルドメイバーン先生であります。

この人、顔も凄いが60年代初頭にシーンに登場して以来、それはもうそうとうな数のレコーディングに参加しているにもかかわらず、今だに一枚として気が抜けた様子の演奏を聴いた事がない。ソロもバッキングも含めて本当に全てを全身全霊で弾いているのが伝わってくる。別の見方をすれば手の抜きかた自体を知らないのかも知れない。いずれにしてもこの凄さこそ、正に尊敬に値するのは間違いない。

僕がメイバーンという名を知った頃は、なかなかその凄さを発見してくれる人が少なくて、かなりはがゆい思いをしていたのだけれど、近年は日本のレーベルの後押しもあって、かなり正当な評価をされ出しているみたい。よかったよかった。

今回紹介するレコードは60年代に録られた数少ないリーダーアルバムの恐らくは最初のもので、同郷の盟友ジョージ コールマンも参加したパンチのきいたストレートジャズ。スパイク リーの親父、ベースのビル リーの参加も嬉しい。

メンフィス出身の連中特有のブルーズ感覚に溢れた知る人ぞ知る正に名盤中の名盤であります。メイバーンだけに。

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※メイバーン先生もジョージ コールマンも登場するシカゴ~ニューヨーク旅日記
25歳という若さで交通事故により突然この世を去ったクリフォードブラウン。神様がジャズの世界に与えた最も残酷な試練かもしれない。

このアルバムは彼の死の直前に行われたジャムセッションを修めた貴重な記録だ。場所はフィリーのレコードショップで、そこでは毎週月曜日にこの地のローカルプレイヤーを中心に演奏がくり広げられていたという。ブラウンはそこでスターとして客演したのだろう。

当初このレコードは、彼の死のほんの数時間前の記録とされていたが、実際には1週間か前のもので、まださらに後で録音されていた演奏も存在している事もわかった。しかし最も後期の記録である事は変わりはないし、これほど光り輝いているブラウンをよくも捉えてくれていたなと心から感謝もしたくなるような内容だ。

果てることなく泉の如く湧き出すフレーズ。溢れんばかりの歌心。そして心にまで突き刺さる、それでいて心地よい音色。こんだけ揃ったプレイヤーが存在したことが不思議だ。でも一番大事なのはブラウンの演奏を聴くと自分がとても大らかで優しくなれるような気になるという事。これはブラウンの人間性が音に伝わっているからに他ならない。

まこと神様もコクな事をなさるものだ。

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※去年の旅行記です。
シカゴ~ニューヨーク旅日記 45才ヒマ人のちょい見アメリカ
会社を辞めて一人でシカゴとニューヨークに出発したのがちょうど1年前の5月14日。

たったの20日間だけの旅でしたが、僕にとってはたくさんのジャズをはじめとしたアメリカの文化、風俗を体験した貴重な経験です。正直、僕はいまだにその夢からさめてはいません。

この時の旅行記は今まで僕の携帯用のホームページに掲載していました。しかしDoodlin'のオープンにあわせ、このアメーバにオフィシャルなページを作成したうえ、ちょうど一年という区切りをむかえたのを受けて、この度僕の友達夫婦のデザイン事務所の協力を得て、新たに独立したホームページを新設いたしました。

以前は携帯用であったので長文が載せる事が出来ず、いちいち細かく区切られていたのが1日づつまとまり、とても読みやすくなったうえ、文章を追加改良し、僕が撮影した写真もふんだんに掲載しています。

題して「シカゴ~ニューヨーク旅日記 45才ヒマ人のチョイ見アメリカ」

去年の日程に合わせ1日づつアップしていきます。今日から約20日間、自分も1年前の自分を思い出すいい機会だと思っています。

あまり上手い文章とはいえませんし、大した内容でもないのですが、たくさんのジャズミュージシャンが登場しますので、ぜひ楽しんでください。


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