Doodlin' Records -16ページ目

Doodlin' Records

神戸元町のバー「Doodlin'」店主がチョイスするジャズレコード紹介。
勝手気ままに書かせていただきます。

ご存知レイ チャールズの大ヒットナンバー「アイ ゴット ウーマン」の初リリースで中間部のテナーソロを取ったのは恐らくドン ウィルカーソンだと思う。少し聴いただけで鼻歌で歌えるくらい特徴があって、大変素晴らしいソロである。
対してビッグバンドでニューポート ジャズ祭に出演した実況版での同曲のソロは恐らくファットヘッドのものであろう。実をいうとこの2曲のソロは両方とも同じフレーズを吹いているのだ。それがレイの指示なのかどうかは判らないのだけど、これは両者の違いがまざまざと現れていて大変面白い。

というのは、コキコキとした吹きっぷりに特徴があるドンのものに比べてファットヘッドの吹き方はソロ自体が一つの曲であるかの様に流暢でメロディアスである。
そしてこれこそがファットヘッドの本領を発揮した素晴らしい個性であると思う。

1967年にリリースされた本作を聴いてみよう。一番彼の特徴を感じさせるのがボブ ディランの「ジャスト ライク ア ウーマン」だ。ファッドヘッドはこの当時には既にソウルジャズのスターとして、またはジャズアーティストとして確固たる評価を得てはいたけれど、そんなジャンル分けはひとまず置いておいて、ここで聴かれるしっとりとしたリリカルの極めともいえる表現は、マイルスやビル エヴァンスの持つ個性と比べても十分に対抗出来る独自の世界を築いている。歌心の極めとでも申しあげるべきか。

同じ様にシダー ウォルトンの名曲「ザ ホリーランド」もまるで当時の映画主題歌の様な優雅で気品のある楽曲に仕上げている。これなどシダー本人の演奏よりもメロディーの美しさを際立たせたものだ。
ファットヘッドはソウルやブルーズやファンクの大スターである。しかし同時にとにかく美しいメロディーをそれ以上のものに仕上げる魔法を持った、まさに名手と言っても間違いではないのではないか。

そしてそんな特徴を発揮させるためには、結果的ではあるがジャズというより、音楽の総合レーベルであるアトランチックでリリースを続けたのも良かったのではないだろうか?本作などは一聴するとムード音楽のような響きを感じさせる。ブルーノートならあり得なかっただろう。
しかし彼の持つ個性と大衆性を発揮するにはこちらの方が似合っていたと感じるのだが。いかがなものか。

$Doodlin' Records
ジェローム リチャードソンはオールマイティー型プレイヤーの見本みたいな人。1920年生まれだから、チャーリー パーカーと同い年という事になるのだけど、何せそのキャリアが凄い。
ライオネル ハンプトンのビッグバンドをはじめとして、アール ハインズ、クーティ ウィリアムズ、チコ ハミルトン、クインシー ジョーンズと名だたる人達のバンドに名を連ねたうえ、ビッグバンド界に新風をまきおこしたと言われるサド メルのオーケストラでは創立時からの重要メンバーとして活躍している。そして近年では偉人クリフォード ジョーダン ビッグバンドにおいても大きくフィーチャーされていたのは僕にとっては記憶に新しい。
さらに日本に初来日したのは、あのパーシー フェイスのオーケストラであったという。「夏の日の恋」なんか演ってたんやね。

またテナー、バリトン、アルト、ソプラノ、フルートと、これほどの数の楽器を難なくこなす人もそうはいないのではないか?正にジャズ界の何でも屋さんとして重宝されたのがリチャードソンその人なのだろう。

しかしながら、そういう器用で堅実にキャリアを積み重ねた人というのは、大体にしてファンサイドからすれば人気がない。
ジャズファンが好むタイプのプレイヤーというのは世界中に共通して、例えば孤高の天才であるのに一生貧乏だったとか、精神が病んで出来不出来が激しいとか、ヤクを買うために楽器を質屋に入れるとか、ナイーブな性格なのに軍隊で痛めつけられておかしくなるとか、盲目のうえ攻撃型な人間性であるとかといった人達だ。
そしてパトロンの家でテレビ見て笑いながら死ぬとか、女に撃ち殺されるとか、ロシアンルーレットで当たりをひくとか、イーストリバーにプカプカ浮いていたとか、乞食になってクラブの用心棒に殴り殺されるとか、窓から落ちるとかといった最後を迎える者なんかはたまらなく好きになってしまうという癖がある。

残念ながらリチャードソンには全くあてはまる節がみられない。

しかし1959年に録音された本作を聴いてみてほしい。ワンホーンで全曲をバリバリと吹き倒すその姿の何といかつい事。特にバリトンでアップテンポで挑む「UP AT TEDDY'S HILL」はタイトルからもわかる通り、ミントンズなどで猛烈なバップの洗礼を受けた者のみが表現できる凄みが炸裂している。これなどみんなが好きな「ワルい」連中が残した演奏とどう違うというのか?どこを切ってもバップ本来の荒々しさとブラックネスが滲み出ている。

堅実なキャリアを積んだ生き方をしたとしても、やはりこの当時のジャズマンに共通した要素は全く失ってはいない。そんなリチャードソンもまたたまらない魅力に溢れたバッパーの一人として記憶に残る一人なのである。

$Doodlin' Records
ブルーノートというレーベルには他社では味わえない様々な楽しみ方がある。

レーベルを代表する人気ギタリスト、グラント グリーンの最高傑作といわれる当アルバム。何といっともあのエレガントでファンキーなデューク ピアソンの参加が嬉しいのだけれど、他にもジョー ヘンダーソンにボビー ハッチャーソン、アル ヘアウッドとくれば、これみんなブルーノートのファミリーばかりという事になる。

しかしBNの場合、同じファミリーであるにも関わらず、このメンバーの集まり方に面白さがある。主役も含めて一人一人の顔合わせがことごとく新鮮なのだ。それだけレーベルの音楽性の間口が広かったという訳だが、それにしても粋な組み合わせの上手さ。脈略があるとも取れるし、ないとも取れる。これもBNを楽しむ重要なキーだろう。

このレコードはそんな色々な範囲からかき集めた一見ごっちゃ煮的セッション。しかし全員が持つひとつの共通点、つまりブルーズを醸し出す事に徹しており、またそれがことごとく各人の個性が引き出されていて、またとない良質な作品に仕上がっている。
改めてグリーンとピアソンの素晴らしい才能に感銘をうけるが、それを企画、制作出来るというこのレーベルの魔法にも恐れいります。


$Doodlin' Records
日本で一般的にトニーといえば、誰が何といってもトニー谷でしょうが、ジャズ界でのトニーといえば絶対にトニー ウィリアムズだった。しかしここで「だった」という過去形を使ってしまった通り1997年2月の逝去から、かれこれ15年の歳月が過ぎてしまっているのだなー。
最近はトニーの事が話題に上がるのはほとんど無いに等しい。僕がジャズに興味を持った頃は現役バリバリで、一番クリエイティブで、一番金を稼げるザ トリオと言えばハービー ハンコック、ロン カーター、それにトニー ウィリアムズからなるトリオだった。今の若者はそんなトリオがあった事実さえも知らないのではないか?

それは同時にトニー ウィリアムズのかっこ良さ、凄まじさも知らない者ばかりになってしまったという事であろう。

しかしこれはあってはならない事だ。我々の世代はトニー ウィリアムズの素晴らしさをもっと後世に残さないといけないのではないか?ライブ アンダー ザ スカイで。マウントフジ ジャズ フェスティバルで、VSOPで、そしてマイルズ トリビュート バンドで、その猛烈なテンションでソロイストをあおりまくる勇姿にシビれ切った者は数限りない。みんなトニーにまいってしまった筈だ。

そしてトニーといえば忘れられないのが、この1986年に結成した自己のクインテットであろう。トニーはこの時41歳。当時はまだまだアート ブレイキーのジャズメッセンジャーズが現役で、名門と同時に若手の登竜門としての名声を欲しいままにしていた(みたい)。
しかしトニーの鼻息は荒かった。ウォレス ルーニー、ビル ピアーズ、マルグリュー ミラーというJM出身者ばかりで、JMとはまた違う、非常に高度な音楽性とクールでスタイリッシュな出で立ちでデビューしたのがこのバンドだ。それは正にJMに対しての挑戦状の如く我々には映ったものだ。

そして実際にそのサウンドのカッコ良い事。メンバーの実力とトニーの並外れた才能と技量がものの見事に合致している。さらに全曲がトニーの書き下ろしナンバーであり、それらが全て素晴らしい楽曲であるのだからたまらない。特に今回紹介するバンドのファーストアルバムからはトニー自身が最も気に入っていた「チタデル」という名曲も含まれている。これは後にハービー ハンコックとのトリオでもブランフォード マルサリスのリーダーアルバムでも繰り返し再演されていた。名曲中の名曲といえるだろう。

とにかくこのクインテットは全てがとんがっていていた。メンバーのいかにもなエリートぶりも現在ではそう見られるものではない。それも含めてのカッコ良さ、といえるのではないか?

僕はこのバンドが大阪のブルーノートに出演した時に目の前で拝む様に観戦している。当然サウンドはレコードをはるかに上回る高度でスマートなものであったが、間近で観たトニーの迫力はとうてい言葉では表せるものではない。バスドラを踏んだら客席にビシバシと風がささってきたのが強烈に印象に残っている。
ただ時間いっぱいいっぱいに激演を繰り広げてくれたうえ、アンコールまで笑顔で応えてくれたトニー。そのうえユーモアを交えて見事に観客と一体になったステージを見せてくれた。そのエンターテイメント性に溢れた姿勢はハービーらと一緒の時は絶対に見せなかったもの。自己のバンドではこれほど違うものになるのか、と驚いたと同時に何かとてつもなくおちゃめな姿に、たまらなく好感を持ったという話を付け加えておこう。

まるで昨日の様に感じてしまうのだが。

$Doodlin' Records
今まで間に合わせで使っていた安物のレコードプレイヤー。出力が弱く、ボリュームをむりやり上げていたため音が不安定なうえ常にノイズが入ってしまい、お世辞にもいい音ではなかった。

するとどうでしょう、それを見かねた、いや聴きかねたM君が家にあまっているテクニックスのレコードプレイヤーを贈呈してくれたではありませんか。しかもDJが使うりっぱなやつ。こいつは嬉しい!

さっそく同級生を呼んでセッティングしてもらう。先に言うが僕は何もせんかった。いつもすんません。

すると、まあ何という事でしょう。これまで邪魔だったノイズがすっかり取り除かれ、たまらなくボリュームが出たではありませんか。今までは聞こえなかったアート ファーマーの息づかいが、ボビー ティモンズのうねり声が、アーネット コブの横の他メンバーの歓喜の声が聞こえるではないか。これがジャズというものか!本当にこれまで自分の聴いてきたものは何やったのかと思う。あんまり嬉しくてその日はレコードを聴き続け、気付けば朝マックの時間であったのだ。

今日からDoodlin'はこの音で一からやりなおし。とにもかくにもM君ありがとう!

$Doodlin' Records
あさって11月5日はBLUE NOTE MONDAY。今月はブルーノートのオルガン プレイヤー特集(ジミー スミス除く)。丸一日オルガンがぶっ飛びます!

すでに例の同級生から宝の山がとどいてる。ベビーフェイス ウィレット、ジョン パットン、ラリー ヤング、フレディー ローチ、ロニー スミス、ビリー ガードナー、リューベン ウィルソン、そしてジャック マクダフ。
神戸では絶対Doodlin'でしか聴けないレアアイテムが多数集結。

誰が勝つのか、かいもく見当はつきませんがとんでもない夜になる事は必至。Doodlin'がGROOVEの嵐にのみこまれる事でしょう。乞うご期待!


$Doodlin' Records
モダンドラムの開祖はケニー クラークであるといわれている。ハーレムの「ミントンズ」や52丁目などでの切磋琢磨のうえ出来上がったスタイルは、これまでのジャズドラムを一新する画期的なものであったとか。

モダンドラムはその後も進化し続けた。名前で挙げるとマックス ローチにアート ブレイキーにバディ リッチにフィリー ジョー ジョーンズ、シェリー マン、アート テイラー、エルヴィン ジョーンズ、トニー ウィリアムズ、ジャック デジョネットああきりがない。誰もかれも一聴しただけでわかる超個性の持ち主ばかり。

そんな中で40年代から現在まで、ずーっとドラムを叩き続けている巨匠がいる。ロイ ヘインズ、現在86歳。去年ニューヨークの「ジャズ スタンダード」で生の姿を拝見したが、今だに信じられないくらいパワフルに叩きまくっていた。
モダンジャズの歴史を全部カバーしてきた男、それがロイ ヘインズだ。

そんな彼が63年に発表した本作。ブッカー アーヴィン、ロニー マシューズ、ラリー リドレイが参加したカルテットである。
そして結論から言うと、僕はこのレコードのロイの演奏こそがモダンドラムの行き着く所まで行った地点を捉えたものではないかと思っている。

1曲目の「SCOOCHIE」を聴いてほしい。当時ネオ ハードバップと呼ばれていたワイルドこのうえない曲調なのだが、ここでの自由奔放かつ変幻自在にあおり立てるロイのドラムこそ、我々が考える理想のモダンドラムではないか?ぶれてないなんて当たり前だが、どんだけ暴れても、おかずを入れまくっても全くやりすぎる感はない。エネルギッシュではあるのに、うだる様な汗は感じられず、むしろサラっと仕上げてしまっている風にも聞こえる。この完璧なるバランス、知性的と言っても良い。

さらに本作の驚異はこの曲だけではない。他に8ビートを基調としたR&Bナンバーやブルーズ、それにフランスの名曲「UNDER THE PARIS SKY」なんかも収録されていて、しかもそれらがことごとくメンバーの実力を引き出したものばかり。尋常ではない聴き応えに圧倒されっぱなしだ。
この柔軟性はスタイルが違うとはいえアート ブレイキーやマックス ローチには見られないものではなかろうか。ロイ恐るべし。

もちろんモダンドラムの頂点については、人それぞれの意見があるだろう。あくまでも僕がそう思っているという話だ。
でも本作のロイのドラムを聴いていただくと、僕がそう思うのも無理はないと感じていただけるのではないだろうか。

$Doodlin' Records
※2011年のロイを観た!くわしくはシカゴ~ニューヨーク旅日記
ディックモーガンは知る人ぞ知るといったピアニストだが、その本質ははっきり言ってお下劣でガサツ。

まずはこのライブ盤におさめられた各曲のタイトルに注目してほしい。やれsakeやらain't gotやらbig fatといった学校では教えてくれない単語が並んでいるではないか。この男の知ってる全単語はスラングのみなのではないかと疑りたくなる。
それに加えプレイ中のうなり声のお下劣なこと。バド パウエルやらハービー ハンコックやらキース ジャレットやらと、プレイ中にうなり声をもらすピアニストは多い。しかしその中でも断トツのお下劣さを誇るのがこの男だ。芸術性だのインプロヴィゼーションだのナンヤラカンヤラだのと言った大義名分とは全く関係ないそのうなり声。聴きようによっては一人で騒いでるようにも聞こえる。

そしてそのうねり声と共にかき鳴らすようなプレイのガサツさ。この当時には既にお決まりであったピアノトリオ=オシャレなどという風潮など全く無視している。現にあの名曲「ミスティー」をここまで下半身と結びつけようとしてる演奏など僕はこれ以外に聴いた試しがない。本当に身内でなくてよかったと思う。

しかし僕はあえて言いたい。実はこれがジャズなのではないか?そしてこれが男なのではないか?と。

エロでファンキーでワイルド。男にこれ以上は求めてはいけない3大要素を持っているピアニスト、それがディックモーガンだ。人が決めた評価や価値なんぞ全く気にしていない。その豪放さ、清々しさは簡単に言葉で表現するのは少し難しい。

この魅力、女なんかにわかる訳がない!(差別発言か?)

$Doodlin' Records
ジャズタイムに吹き込まれたデイブベイリーというドラマーのリーダーアルバム。ベイリーさんといえば他にドナルド ベイリーさんなんかも同時代にいたりして少しややこしい。ただジャケットを見た感じでは、かなりいい人っぽい気はします。
そしてこのアルバムはそのいい人らしさが音に表れたような地味な内容だ。

メンバーは有名処ではギターにグラントグリーン。あとはベンタッカーにビリーガードナー、テナーにはフランクヘインズという全く知らない人が入ってます。
と、こんな書き方をしたらいかにも地味すぎて印象のない1枚である様な印象を与えてしまいそうではある。しかし地味には違いないけれど、それがまた好きでたまらない作品も多々ある訳で、本作は僕にとってはその代表作の様な存在なのである。

というのは普段からやたらテンションの高いレコードばかり聴いている耳にはこういった聴きやすい盤は本当に重宝する。でも逆にそういったものも大量に出回ってるのも確か。そんな中本作が特別に好きな理由は、やはりメンバーの持つスイング感、ほどよい黒さなどがあまりにも僕にとってぴったりとくるから。特にガードナーのファンキーなのりは拾いもの。
そしてこれが一番なのだが、恐らくこのメンツはレギュラーとして活動していたのだろう、随所に謙虚だが細かい決め事がびしっと決まっている点。そのさりげなさこそ、正にバンドの理想形のひとつと申し上げたい。一見普通ぽいけどたっぷり聴きごたえが詰まっているのだ。だから結果的にしょっちゅうひっぱり出すことになってしまうのだな。

あとやっぱりリーダーがいい人っぽい所も大きい。

$Doodlin' Records
興味のない人にはとことん興味がないみたいですが、反対にブラックミュージックを愛する者には正に宝の山といえるのがプレステッジの10000番台であります。恐らくソウルジャズ路線を強調するために、プレステッジ側が仕切り直しとしたのでありましょうが、とにかく呆れるくらいにコッテコテでディープな世界のオンパレードであります。

そんな10000番台の栄えあるトップを飾るのがギタリストのメルヴィン スパークス。写真を見ていただければわかると思いますが、ストライプの大きなキャスケットにサイケな服装はまことにオシャレで若い。ジャクソンファイブの一人といっても通じてしまいそう。
そして実際にサム クックなどのバックバンドを勤めていた通り、そのサウンドは黒いながらもおもいっきり洗練されているうえ、正に名人芸と言われるくらいに達者である。トランス状態に叩き込む腕は当時のソウルジャズ界ではピカイチだったのではなかろうか?プレステッジが重宝するのも無理はない。

当時のブルーノートのギタリストといえば、ほぼグラント グリーンの独壇場であったのだけれど、プレステッジに至ってはメルヴィン、ビル ジェニングス、パット マルティーノ、ビリー バトラー、ブーガルー ジョー ジョーンズなど様々な顔ぶれが揃っている。レーベルのギター依存度が伺えて面白い。

その中でもメルヴィンは若いながら超一流の風格さえ漂うプレイヤーであり、本作はソウルジャズの最高傑作と位置づけても過言ではない。ヴァージル ジョーンズ、ヒューストン パーソン、レオン スペンサー Jr、アイドリス ムハマドとプレステッジのオールスター達はとことんジャズを習得したプレイヤーだし、そのダークながらもきらびやかなサウンドは彼らの持っている素晴らしすぎる技量をいかんなく発揮されたもの。

恐るべき10000番台の幕開けにふさわしい本作。ぜひ一人でも多くのジャズファンに楽しんでいただきたく、今日もターンテーブルにのせる次第であります。

$Doodlin' Records