ラブとはLaboratory、つまり実験室の事。
実験で思い出すというと「透明人間」「フランケンシュタイン」「蠅男の恐怖」「底抜け大学教授」「バックトゥーザ フューチャー」と、何かしら人騒がせなイメージがつきまといますが、彼らの生み出したのは嬉しい事に特別に清々しいハードバップの理想型。恐らく50年代の黒人ジャズプレイヤーでは珍しい高い学歴を持つ二人が組んだ事で、こんな名称がついたのだろう。
しかし、この二人に限ってはそんな高学歴をひけらかす気配など微塵もない。何故なら二人はその前にまず生粋の最先端バッパーであったからだ。アップテンポは痛快にスイングするし、ブルーズはあくまでもファンキーでドス黒い。昨今のように理屈が表に出て、乗りが伴わないなんて部分は微塵もなく、まず最初に乗りありきといった姿勢がたまらなく好ましい。
一般的にはこのグループは短命に終わったため成功はしなかったと言われている。しかし調べてみると、その短い期間にレーベルはばらばらながら、合計6枚ものアルバムを発表していて、それは決して少なくはない枚数だ。学歴とバンド名からくるイメージでいつのまにかそういう見方に偏ってしまったのだろう。とにかく学歴と大衆性を見事に一致させたこの二人の実力には驚かされるばかり。
紹介するアルバムは彼らの2枚目にあたるリバーサイド盤で、ジジのリーダーとして発表されたもの。何といってもジジの超名曲「マイノリティー」の最高バージョンが収録されているという事で、ジャズラブの代表作として全国のハードバップファンに推薦いたします。








