ブレイクスルー/ジョージ アダムス&ドン プーレン カルテット | Doodlin' Records

Doodlin' Records

神戸元町のバー「Doodlin'」店主がチョイスするジャズレコード紹介。
勝手気ままに書かせていただきます。

ブルーノートゆかりの人達が集まるMtフジジャズ祭に初めて行ったのは1987年。僕は20歳であった。免許取り立ての同級生の運転で夜を通して走ったのだ。あの頃は若かったんだなー。

Mtフジジャズ祭はブルーノートの伝説のスターを思う存分に拝聴できて、正に夢のような3日間であった。思い出すだけで、アートブレイキー、ハービーハンコック、ジミースミス、フレディーハバード、スタンレイタレンタイン、ジェームズスポールディング、マッコイタイナー。ああこれが現実だったのかといったぐあい。

そんな中で若き僕を最も興奮させてくれたのが、旧ブルーノートとはあまり縁のないドンプーレン=ジョージアダムスカルテットだ。このグループはチャールズミンガスにゆかりある人達で結成されたバンドで、ドラムは当然あのダニーリッチモンド。といっても当時の僕は彼等の存在さえ知らなかった。しかし彼等のヴァイタリティー溢れるプレイは理屈など関係なく20歳のハートを鷲掴みにしたものだ。

そしてそのバンドの最も印象深かったナンバーこそ、プーレン作の「ソングフロム ジ オールドカントリー」。ラテンリズムで哀愁感のあるメロディーに最高にのりまくったソロが延々と続く。今でもあの時の興奮が蘇ってくる様だ。この曲はこのお祭りがきっかけとなり、一時ジャズファンの間で話題になった。多分ジャズ界最後のヒットメロディーであろう。

あれから25年。今ではカルテットの4人のうち、3人までが天国に召されてしまった。僕は今でもたまに同曲収録のこのレコードをひっぱり出しては聴き込んで当時をふりかえってしまうのだ。

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