ウチの水槽について。 | 夜明けのマリンブルー

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さんごとおさかなでインテリア水槽を。

こんにちは、どにゃです。

改めて私の水槽について書いてみたいと思います。


まず、システム的には本来のベルリン?になると思います。

ベルリンと聞くといわゆる日本式ベルリンと呼ばれる、「添加剤をあまり使わずに大量に換水するスタイル」をイメージしますが、本来のベルリンシステムとは換水量を減らすことを目的としています。


換水の目的である硝酸塩の蓄積(強制濾過の働き)を抑えるために濾材を使用せず、新鮮なライブロックとプロテインスキマーを用いて有機物を分解、除去します。
そして消費された微量元素は添加で補い、僅かに発生する硝酸塩はライブロックの嫌気域で脱窒を狙い、リン酸は吸着剤等で処理してなるべく換水を少なくするというのが本来のベルリンシステムの趣旨です。


ベルリンで砂の厚さについて定義されているのかはわかりません。
厚い砂前提なのはモナコやDSB(ディープサンドベッド)システムですね。
まぁシステムの定義は諸説あり、解釈も色々なのでよくわかりません。(笑)
とりあえずナチュラルシステムという括りで。


このベルリンシステムは、水道水の硬度が高く人工海水のベースとしては不向きな欧州(ドイツのベルリン)で生まれたシステムです。
幸い日本の水道水は軟水なのと、飼育面でも水槽が小さく魚を多く入れる傾向があるので水換えちゃった方が早くて確実なワケです。
そもそも日本の水道水(浄水技術)の品質は世界でもトップクラスで、海外の水道水は飲めないレベルが大半とのこと。





話が逸れましたが、今現在のウチの管理方法がまさにこの本家ベルリンで、換水はかなり少なくなっています。
しかしその分、添加が必要です。(後述します)

次にハードウェア、つまり機材としての装備は相場より小さめのスキマー(しかも弱運転)とCaリアクターだけです。
ウールマット、活性炭、吸着剤、リフなどは使用していない、最もシンプルなスタイルです。
あとRO浄水器は使用しています。

ちなみにこれは換水を減らす前からですが、ウチの水槽は栄養塩が出ません。
20161029_205547.jpg
(10/29測定)

水槽内のコケもポンプに少しつくくらいで、ライブロックには全く生えませんしガラス面もあまり汚れません。
なので炭素源の類なども一切使用していません。

以前の900水槽でもそうでしたが、理由は不明です。(笑)
石灰藻も前記事に書いた通り、日陰を除いてほとんどつきません。
これはKHが低めなのもあると思います。





そして添加剤については、まだ4ヶ月ほどですがKZのコーラルシステムという添加剤を継続して使っています。

20161023_163643.jpg

これは4本のセットで構成される微量元素の複合剤で、3番だけ複合アミノ酸です。
KZ社がZEOvitで培ったノウハウから生まれた(と勝手に思ってるw)ベルリンシステム用の添加剤です。

規定量は週に1回、100Lに対して1-4番を各5mlとなっています。(この順番にも理由があると思っていますが定かではありませんw)
とりあえず全て同じ量でいいのでカンタンです。


気分的には7で割って毎日の方がいい気がしますが、とりあえず最初なのでメーカーの指示に従っています。
おそらく同期して減りやすい元素の組み合わせや配合量などが考慮されていると想像しています。(成分は表記されています)

なお、比較的多く含まれることから中間元素と呼ばれることもあるCaやMgは含まれておりませんので別途Caリアクターなり添加なりが必要です。

この添加剤を使い始めてしばらくは換水量と使用量のバランスが掴めませんでしたが、最近ようやく掴めてきたのかもしれません。




換水量については現在模索中ですが、ここ2ヶ月は月に1回20Lだけです。
それも砂を掃除する為とか、サンゴや魚の薬浴や水合わせで減ったから仕方なく、という理由です。


というのも、以前はそんなことはなかったんですがいつの頃からか換水するといくつかのミドリイシがポリプを引っ込めたり僅かに粘液を出したりして嫌がる反応を見せるようになりました。
これを見て、サンゴが新しい海水を嫌がっていると考え、換水時のサンゴの様子を注意深く観察しながら徐々に減らしていきました。
しかし、撹拌時間を長くしたり分量を減らしても少なからず同様の反応が起こるので、ついにはほとんどしなくなったという感じです。


それが正しかったのか、換水を減らしているのにも関わらずサンゴの調子は以前より良い状態を保っています。

色維持が難しいスパスラータもなんとかこの程度にはなっています。
20161027_205448.jpg
面倒なので撮影後の修正は一切してません。(実際よりはパープルっぽさが強く写ってしまってます)
砂やLRの色を見て頂ければ極端な青みでの演色ではないことがお分かり頂けるかと思います。
まぁ、このスパ含め複雑な色彩のサンゴは照明を真っ青にしたからといってもキレイには見えないんですけどね。

スマホケースに入れて水中撮影してみました。
20161025_211706.jpg
以前までだったら絶対にこんな色みは出せなかったなぁ・・・。
赤丸部分は9/10の購入時に折れていた箇所なのですが、しっかりと成長点が出てきました。


同時に購入したもう一つもシアンの乗りが良くなり、ポリプもフサフサで好調です。
20161027_210510.jpg

ちなみにこれは購入間もない頃。
こんな真っ白でした。(笑)
20160917_001213.jpg
程よく褐虫藻が戻り、健康的な発色になりました。

とは言え、写真なんて撮り方次第でどうにでもなってしまいますので参考程度にしてください。
写真映えする奴としない奴もありますしね。
「だいたいこんな感じ」程度に留めましょう。

それでもなるべく見た目に近いように撮ってはいるつもりですが、どうしても「こっちの色を合わせるとここの色が・・・」の繰り返しになってしまいます。
これらのような複雑な色彩かつ蛍光色は、見たままを完全再現するのはたとえ一眼でもムリです。
人間の目は脳が補正してる上に個人差もありますしね。

色の評価は肉眼ですべし!
スイハイに勝るものはありません。

まぁスマホでこれだけ撮れれば上等ですけどね。





話を戻します。



ただ、これが変化の通過点である可能性を忘れてはいけません。

水槽は常に変化しており、ミドリイシも褐色が抜けて喜んでいたらそのまま突き進んで白化、というケースも聞きます。
全く同じ管理を続けていても、都合よくちょうどいいところで止まるなんて保証は何もないのです。


微量元素も、添加と同じ割合で消費されるとは限りません。
消費だけに合わせると何かが偏って蓄積されていく可能性もあります。
換水はそれらを少しなだらかにする為でもありますね。

また良きにしろ悪しきにしろ、サンゴの変化は遅れてやってくるので日頃の観察とメンテナンス記録がとても大切だと思います。
私はノートをつけています。
色落ちに限っては数日でも起こりますが・・・。
なんで逆は無いんでしょうね?不公平だわ。(笑)


しかしこの添加剤を使うようになってから、明らかにサンゴの調子が安定して非常に良くなりました。
今まで使った中で一番感触の良い添加剤です。
まだ日が浅いので断言はできませんが、今のところは超おススメです。
ただ前から茶色いのは茶色いままですが。(笑)


今後は使用量の加減検証やトリトンでの検査などをやってみたいと思っています。
思っているだけでやるかはわかりません。(笑)


それ以外の添加剤としては、ZEObak、Sponge Power、B-Balance、Pohl's Xtra、Continuum Aquaticsのマイクロブラスト(Coral Vitalizerが切れたから&栄養塩補充狙い)をたまーに入れています。




そんな感じで現在は好調をキープしていますが、欲張りなのでまだまだ満足はしていません・・・。
これを半年、一年と続けなくては「単なるまぐれ」でお終いですからね。

頑張ります。