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佐藤竜志 オフシャルブログ

はじめまして
不動産業25年以上の経験から、不動産に関することはもちろん
相続や終活、建築・リフォームのことなど知っていることをお伝えします
日々の出来事や営業職についてなど、楽しみながら発信してゆきます

50代は住まいの節目。体力・将来不安・維持費・親の介護・老後の快適さ…全てを見直す時期です。不動産歴25年の佐藤が、9項目で「50代からの住まい選び新常識と実践ポイント」を本音で解説します。

こんにちは、本気不動産の佐藤です。

今日は「50代からの住まい選び」について、これまで1,200件以上の売買・4,000件超の査定相談を通して見えてきた**“新常識”**をお話しします。

 

 

📺まずはこちらの関連動画もぜひどうぞ👇
1️⃣ 終の住処を買うなら〇階一択です!50代以上が知るべきマンション階層の落とし穴を不動産歴25年のプロが徹底解説!
2️⃣ 老後破綻の原因に?40代50代がマンションを選ぶ時のポイント7選を住宅購入のプロが徹底解説!
3️⃣ 〇歳までに買ってください!終の住処はマンションが最強な理由を住宅購入のプロが本気で解説します!


■ 50代は「住まいの節目」

50代は、心も体も“これからの暮らし”を見直す時期です。
ローン残債・子どもの独立・親の介護・定年後の生活など、住まいに関わる課題が一気に現実味を帯びてきます。

私が現場で感じるのは、
50代で動いた人ほど、老後の安心度が高い」ということ。
ここで慎重に考えておくと、70代・80代の暮らしが本当に楽になります。


■ 住まい選びの9項目:新常識の全体像

今回の動画では、次の9つのテーマで整理しました。

1️⃣ 賃貸と持ち家(戸建て・マンション)
2️⃣ 新築(戸建て・マンション)
3️⃣ 買い替え戦略(ダウンサイジング・利便性重視)
4️⃣ 実家との関係・親世帯問題
5️⃣ 住む場所の選び方(市街地・住宅街・田舎)
6️⃣ 管理費・修繕積立金の現実
7️⃣ 維持管理と「使い切らない家」
8️⃣ 二拠点生活・キャンピングカー活用
9️⃣ 趣味と生き方に合わせた最終住まい像

どれか一つだけで正解が出るわけではありません。
50代のうちは、「選択肢を残す」ことが最も大事な戦略です。


■ 賃貸 vs 持ち家:老後の安定をどう考えるか

「賃貸が気楽」と思っても、60代以降は貸してもらえないケースが増えています。
一方で「持ち家」は修繕費がかかる。
どちらにしても、将来の支払い能力と体力の変化を前提に考える必要があります。

特に戸建ては、「古いから土地売りでいいや」という発想が危険。
土地単体では売れない時代に入っているからです。
建物の維持=資産の維持。
これが50代からの“常識”になります。


■ 新築・買い替えの落とし穴とチャンス

平屋人気は高まっていますが、1階面積が広い分コストが上がる
「平屋=安い」は誤解です。
ただし最近は規格住宅の選択肢が増え、現実的な価格帯も出てきています。

また、50代では「買い替え」も非常に有効です。
駅近のマンションや、管理の良いコンパクト物件に移ることで、
生活コストと体力負担を大きく減らせるからです。


■ 実家問題・住む場所の選び方

70〜80代の親御さんは「移動したくない」という方が多く、
その結果、子世帯が通い詰めて疲弊するケースが増えています。
親の終活や利便地への移住を、前向きな話題として考えておくと良いでしょう。

また、「田舎に戻る」か「街中に住み替える」かを決めるのも50代の今。
供給が少ない地域では、先に動いた人ほど選べるというのが実態です。


■ 二拠点生活・キャンピングカーという新しい暮らし方

最近注目なのが「二拠点生活」や「キャンピングカー活用」。
都市と自然の両方を楽しみながら、**“使い切らない住まい方”**をする人が増えています。

完全に車上生活ではなく、
「固定拠点+可動的趣味拠点」という組み合わせが現実的。
自由度を残しつつ、安心できるベースを維持するのがコツです。


■ まとめ:「使い切らない」「動ける持ち家」が新常識

家は「一度買ったら終わり」ではなく、
“使い切らない・動かせる”資産として維持する時代です。

✅ 屋根・外壁・防水など、水の侵入を防ぐ
✅ 給湯器・配管など設備の老朽化に注意
✅ マンションは管理費・積立金の上昇を前提に面積最適化

50代は、人生後半を快適にする“住まいの再設計”の時期。
自分らしく暮らすための行動を、今日から始めましょう。


📩 ご相談・コメントも大歓迎です!
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💬 最後に…
動画の最後は、いつもの雑談で締めています(笑)
焼き鳥か焼肉か、あなたはどっち派ですか?
気軽にコメントで教えてくださいね。

マンション購入で迷う「東向き・西向き」問題を本気不動産の佐藤が徹底解説!
朝日と夕日、生活リズム、熱環境、風水まで本音で比較。あなたの暮らしに合う方角が見つかります。

こんにちは、本気不動産の佐藤です。

今日はマンション購入時に必ず出てくる「東向きと西向き、どっちがいいの?」という永遠のテーマについて、実際の暮らし方・体感・現場経験をもとに本音でお話します。


 

 

🎥 まずは関連動画で予習をどうぞ👇

1️⃣ 【マンションの方角】2000年以降の物件は要注意?意外と重要な住宅の向きについて不動産社長が本気で解説します!
2️⃣ 【老後に安泰な間取りの特徴】段差だけ意識してもダメ?本当に住みやすい間取りの特徴9選を不動産歴25年のプロが徹底解説!
3️⃣ 【マンションの間取り】〇〇㎡のマンションで老後に後悔?買うべき間取りと失敗する間取りを住宅購入のプロが徹底比較します!


☀️東向きマンションの魅力と注意点

東向きは「朝の光」を味方にしたい人にピッタリ。
朝日がリビングに差し込むと、朝食もコーヒーも気持ち良く、在宅ワークでも集中力が高まります。

僕自身、カーテンを開けたまま寝て“太陽と共に起きる生活”をしています。
朝日を浴びると体内時計が整い、1日がすっきりスタートできますよ。

ただし、午前中しか日が入らないため、午後は部屋がやや涼しくなります。
暖房効率を考えると、冬場は厚手のカーテンで保温対策をしておくと快適です。


🌇西向きマンションの魅力と現実的注意点

一方、西向きは「夕日を楽しむ暮らし」。
仕事を早く終えて帰宅する方や、休日の夕暮れ時間を大切にしたい方にはぴったり。
夕日が差すリビングでゆったり過ごす時間は、まさに“癒しの時間”です。

ただ、夏場の西日は強烈
特に全面西向きの部屋は午後から熱がこもりやすく、冷房代が上がりがち。
でも、北海道では「西向きが暖かくていい」と言われることも多いんですよ。
実際、通風の良い東西抜けの住戸なら熱もこもりにくく快適に過ごせます。


💡「眩しさ」は東も西も同じ?実は体感の問題

「西日は強い」とよく言われますが、実は朝日も同じくらい強いんです。
出勤時に東向きへ車を走らせると眩しいですよね。
朝は気温が低いので光の強さを“爽やか”に感じるだけで、物理的には同じレベルなんです。

つまり「どちらが眩しいか」よりも、
“どの時間帯に自宅にいるか”が向き選びの決め手になります。


🌏最近増えている“北向き志向”と建築的工夫

気候変動で夏の暑さが厳しくなった今、
「直射が少なくて涼しい北向き」も見直されています。

タワーマンションの中層階では、北向きでも反射光で十分明るく、
街並みに“自然のスポットライト”が当たるような景色を楽しめることも。

ブラインド・遮光カーテン・庇(ひさし)などの建築的対策をうまく組み合わせれば、
どの向きでも快適な暮らしは十分に可能です。


🧭風水より“実生活の快適さ”が優先される時代へ

以前は「金運は東、恋愛運は西」など風水の話題も多かったですが、
最近は「現実的にどう快適に暮らせるか」を重視する方が増えています。

向きにこだわりすぎず、生活リズムや在宅時間帯で判断するのが本当の正解です。


🌤まとめ:あなたの生活スタイルが“正解”を決める

僕自身は「朝方生活」なので、断然東向き派。
でも、夜型の方や夕方のリラックスタイムを大事にする方なら西向きがベスト。

結局、方角は“好みと生活時間”で選ぶのがいちばん納得できるんです。

あなたはどちら派ですか?
ぜひコメントで教えてください。
風水や対策グッズの体験談も大歓迎です!


🔗お問い合わせ・最新情報はこちら

20代・30代・40代・50代・60代それぞれのマンション購入の考え方とメリットを不動産歴25年の佐藤が徹底解説。資産形成・ローン・老後の住まい戦略までわかる完全版。

 

こんにちは、本気不動産の佐藤です。


今日は、マンション購入を**「年代別にどう考えるか」**というテーマでお話しします。


🎯年代別に見る「買う理由」と「考え方の違い」

「早く買ったほうがいい」と言われても、
20代と50代では判断軸も目的も全く違います。

私はこれまで、不動産歴25年・売買1200件超・査定相談4000件超の経験を通じて、
各年代ごとに“後悔しやすいポイント”と“成功しやすい考え方”を整理してきました。

今回はそのノウハウを、年代別にわかりやすく整理していきます。


👩‍💼20代・30代:資産形成のスタートダッシュ期

20代の方には「終の住まいを決める」よりも、
“最初の一歩を踏み出す”ことの価値をお伝えしたいです。

家賃とローンの支払いが大きく変わらないなら、
“自分の資産に変わる支払い”を始めるほうが合理的です。

30代になると、結婚・出産などで生活が変化します。
「とりあえず広め」よりも、**“売りやすい立地”と“資産性”**を重視しておくと、
次の住み替えで損をしにくくなります。


👨‍👩‍👧40代:家族と資金計画のターニングポイント

40代は、人生の中で最も住宅ローンにシビアな年代です。
45歳を超えると、35年・40年ローンが難しくなり、
返済期間が短くなる=月々の負担が増える傾向にあります。

だからこそ、**「買うなら早めに」「完済年齢を意識」**が大切です。

家族構成の変化(お子さんの進学など)も見据えて、
「一度で終の住まいを決めない」視点を持つことがポイントです。


💰50代:ローンを使える“最後の年代”

多くの方が「退職金で一括購入しよう」と考えますが、
その間に支払う家賃(10年で1200万円)は、
そのまま消えていくお金です。

一方で、同じ金額をローン返済に充てれば、
その半分以上が自分の資産になります。

つまり、“今買うこと”が最大の節約です。

50代後半でもローン活用は可能。
「現金で買うより、柔軟に返す」発想でリスク分散しましょう。


👴60代以降:安定した暮らしと持ち家の安心

60代を超えるとローンが難しくなり、
現金購入が前提になります。

ポイントは「背伸びをしない価格帯」。
そして「持ち家=支出が安定する」という現実です。

年金生活で毎月の家賃3,000円の値上げでも負担感が大きい今、
持ち家の固定支出は生活防衛の大きな柱になります。

70代以降では、
「最低限の住まい+生活資金の確保」が最優先。
将来的な介護・医療費を見越して、“残すより守る”住まい方を意識しましょう。


📈補足:価格帯・購入平均年齢のリアル

現在の購入平均年齢は約40歳前後
中古マンション市場では2000〜3000万円台が中心で、
特に立地の良い物件は“バカすか売れている”実勢です。

つまり、「今が高いから待とう」は、
結果的に「もっと高くなる前に買っておけばよかった」となるケースが多いんです。


🎬まずは関連動画3本からチェック!

  1. 👉 終の住処はどこを選ぶべき?今から備えておきたい老後の住宅知識を不動産のプロが徹底解説!

  2. 👉 【老後資金】いくらあれば安心して暮らせる?50代までに必要な貯金額について不動産歴25年のプロが徹底解説!

  3. 👉 【築年数の限界】住めなくなる可能性がある!?終の住処に最適な中古マンションを不動産歴25年のプロが解説!

💬最後に:行動する人が、結果を変える

住宅購入で本当に怖いのは、
「買うこと」ではなく「買わずに時間を失うこと」。

家賃を払い続けている限り、
あなたの資産は他人のローン返済に使われています。

この機会に、自分の年代に合った現実的な戦略を考えてみてください。

 

 


📩 具体的なご相談は、
公式サイト・LINE・YouTubeコメントからお気軽にどうぞ。
今の市況で“買うべきか・待つべきか”を、個別にアドバイスします。

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仮審査は通ったのに本審査で否決…そんな事例が実際に起きています。40代・50代の住宅ローンで気をつけるべき健康・転職・借入・担保評価など7つの落とし穴を、不動産歴25年・売買1200件超の本気不動産の佐藤が実務目線で徹底解説!

 

こんにちは、本気不動産の佐藤です。

 

今回は多くの方が一度は不安に感じるテーマ——
仮審査は通ったのに、本審査で落ちることはあるのか?」について、
実際の現場で起きたケースを交えながらお話しします。

結論から言うと、「あります」。
しかも、40代・50代では特に注意が必要なんです。


🎥まずは関連動画をチェック!

仮審査と本審査の違いや、実際の失敗例をより詳しく知りたい方はこちら👇


💡仮審査と本審査の違い

まず前提として、
仮審査は「人物中心」の判断で、
本審査は「物件+人物」を総合的に見ます。

つまり、仮審査=通過しても本審査=安心ではないということ。
特にネットバンク系では、物件情報なしの仮審査が多く、
後から「担保評価NG」で落ちるパターンが目立ちます。


❌本審査で落ちる主な7つの理由

①健康状態と団信審査

団体信用生命保険(団信)は実質的に必須条件。
40代・50代になると、健康診断での“要再検査”が引っかかることも多く、
結果待ちのままだと審査が止まるケースがあります。
事前に健診の再検査・治療を終えておくのがポイント!


②担保評価の不足

仮審査時点では「人」しか見ていません。
本審査で「物件の価値(評価)」が低いとNGになることがあります。
例:3000万円の評価に対して5000万円の借入希望など。
購入前に「銀行評価が出やすい物件か」も確認を。


③転職直後・勤続年数不足

ローン審査は「安定性」が最重視。
転職直後や収入変動期は非常に不利です。
転職前後1年は審査を避け、勤続実績を整えてから申込を。


④途中での新規借入

仮審査~本審査の間に「車を買った」「リボ払いを増やした」などで
返済比率が悪化し、否決になるケースが多発しています。
家が先、車は後!ローン中の大きな買い物は厳禁です。


⑤所得証明の不一致

源泉徴収票と確定申告書で金額が異なると、
「未申告・副業」などが疑われ、審査がストップ。
最初から正しい書類で揃えることが重要です。


⑥法令・登記の不適合

既存不適格(容積率オーバーなど)や登記漏れがあると、
金融機関が「担保に取れない」と判断して否決することも。
早めの登記確認・建築確認済証のチェックを。


⑦事故物件の履歴

前の所有者の自死・事件などがあった場合、
「担保性に難あり」として金融機関側がストップすることがあります。
事故履歴は売主・仲介業者を通じて事前確認を。


👤40代・50代が特に気をつけるべきポイント

この年代になると、
・健康
・転職
・ローン年齢上限
という“時間的リミット”が重なります。

「団信が通らない」
「返済期間が短くなって月々が高くなる」
といった問題を避けるには、準備の前倒しが命です。


🏦否決された時の対応

本審査に落ちても、金融機関を変えれば通ることもあります。
逆に、

  • 転職直後

  • 借入増加
    など自分起因の理由はローン特約が使えない場合も。
    → 手付金没収リスクもあるため、慎重に行動しましょう。


 

 

🧭まとめ:家が先、車は後!審査中は静かに過ごす

審査期間中は「静かに・動かず」が鉄則です。
家を買う時期は“人生の一大イベント”。
焦らず、順序を守り、確実に通すことが何より大事です。


💬コメント・質問歓迎!

実際に「仮審査通ったのに本審査NGだった」などの経験談、
もしくは「車を買いたいけど大丈夫?」という質問があれば、
コメント欄で気軽にどうぞ。

また、個別相談は【公式LINE】や【ホームページ】からどうぞ👇
👉 https://areanet.estate/


🎣佐藤の近況トーク

最近、久しぶりに釣りを再開しました。
自然に触れると頭がリセットされて、
また新しい発信のアイデアが湧いてきますね。

これからも健康第一で、みなさんに役立つ不動産情報を届けていきます!
ぜひYouTubeチャンネル登録もよろしくお願いします✨
👉 https://www.youtube.com/channel/UCgQJuiwRiNfIO54nesfpwyw

マンション選びは築年数だけで判断してはいけません。旧耐震から新耐震、品確法以降まで、年代別の構造・設計の違いを解説し、“原石”としての築古物件の見方を伝授します。後悔しない判断基準を知りたい方へ。本気不動産・佐藤による実践的アドバイス。

こんにちは、本気不動産の佐藤です。

今日は「マンション選びで築年数だけを基準にするのは危ないよ」というテーマでお話しします。
「ああ、新しい方が安心でしょ?」と思っているあなた、ちょっと待って。築年数だけで“いい・悪い”を決めてしまうと、意外と失敗しやすいんです。


◎ 導入・テーマ設定:築年数だけでは測れない価値

まず、相談を受けていると、「築浅が絶対いい」「築古はダメ」という思い込みを持っている方が本当に多いです。でも、それは誤解の元。

マンションの住みやすさや価値は、構造・建築基準・設計・構造バランス・法改正経緯・間取りトレンド・メンテナンス状態など、複数の要素が絡んでいます。
そのため、「築年数至上主義」では見落とすリスクが大きいんですね。

僕(佐藤)は不動産業25年、売買実績1200件超、査定相談4000件超の経験があります。
その中で常に伝えているのは、「後悔しないための本音情報」を出すこと。今回も、築年数別の特徴を丁寧に整理して、最後まで読んでいただければ“見極め力”が確実に上がるように構成しました。


◎ アプローチの全体像と到達目標

この記事では、以下の観点を年代別に整理していきます:

  1. 建築基準・構造上の違い

  2. 設計・間取りトレンド

  3. 価格動向・マクロ要因

  4. 中古・リフォームとしての価値

  5. 各年代の“おすすめ度”と注意点

これらを知ることで、居住快適性やリフォーム適性、コストパフォーマンスを総合的に見られるようになります。
特に、旧耐震を含む築古物件を「除外対象」とするのではなく、“原石を磨く”視点で再評価する力を持ってほしいと思っています。


年代別で見る構造・法基準・設計の違いと評価

以下、年代を区切って解説します。


① 旧耐震(昭和56年6月1日以前)物件

  • 基準・構造面
     旧耐震は、現在の耐震基準より前の時代のもの。法律上は“旧耐震”ですが、実務上、RC(鉄筋コンクリート)構造では無筋では成立しないため、配筋がされているケースがほとんどです。また、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造の物件も当時から存在しました。

  • 強みと弱み
     強み:価格が抑えられていること、希少性ゆえの個性
     弱み:壁量不足、バランス不良、1階構造の弱さなど、地震時リスク要因が出やすい

  • 評価のコツ
     築年数だけ否定するのはナンセンス。重要なのは「柱・梁・壁のバランス」「補強履歴」「配管更新履歴」「管理状態」など。

旧耐震の「素の評価」は☆2 くらいですが、リフォーム内容や構造補強次第で☆4.5 相当まで伸ばすことも可能。
僕なら築40~50年程度の物件を選び、リフォームで快適にする戦略を取ります。ただし、築50年級は工事制約が出やすいため慎重に。


② 新耐震(昭和56年6月1日以降~おおよそ2000年あたり)

  • 基準・構造面
     新耐震以降は、「震度6強程度に耐える」基準が導入されました。ただし、揺れの型(長周期地震波など)や地盤条件、建物バランス次第で“耐性”は変わるため、すべてが万全というわけでもありません。

  • 設計トレンド
     団地型・通路型、L字型複合配置、タワー型などバリエーションが拡充。高級仕様や意欲的な設計も見られます。ただし、この期には物件差が大きいのが特徴。

  • 評価目線
     新耐震期は“試験期”的な側面もあり、当たり外れが出やすい時期。法基準を満たしている物件でも、設計の妙・品質差で差が出ます。
     この時期は、☆3 前後の評価レンジ。ただし、状態良好で管理良好なら高評価も可能。


③ 2000年以降(品確法以降~現行基準に近い時期)

  • 基準・構造面
     2000年(およそ1998~2000年あたりから)住宅の品質確保促進法(品確法)が導入され、壁厚・床厚・耐久仕様などの基準が見直されました。
     維持管理のルール整備も進み、現行の新築基準に近い仕様が標準化されてきます。

  • 設計トレンド
     アウトフレーム化(構造柱を室外に出す設計)が普及し、室内の使い勝手が良くなるケースが増加。設備・配管のメンテナンス性も向上。

  • 評価目線
     この帯はコスト・性能・流通性のバランスがよく、最もおすすめ度が高いゾーンと僕は考えています。築10~25年程度の物件もこの範囲に入ることが多く、中古でも高評価を得やすいです。評価は☆5 程度が理想。


④ 最新築(震災後~現行新築水準)

  • 特徴
     耐震・制震・免震技術、最新設備、高級仕様などが盛り込まれており、品質は高い。ただし価格が非常に高くなりがちで、「手が届かない」ことがマイナス要因になりやすい。

  • 評価目線
     性能的には星以上の満足が得られる可能性もありますが、コスト・予算の制約で☆4 程度にとどまることも。
     立地や開発性の高さを重視できるなら選択肢になります。


価格高騰の背景:時代とマクロ要因で振り返る

マンション価格がここ数十年で大きく高騰してきた背景を時系列で見ておくと、なぜ中古が強みを持ち得るか理解しやすくなります。

  • 2008年リーマンショック
     このショックで一時的に中古相場が下落。だが、それを契機に供給が抑制され、新築建築業界全体に影響が出ました。

  • 2011年 東日本大震災
     復興需要により職人・人材が都市部に集中。人件費上昇、施工体制の逼迫で建築コストが上昇。供給抑制圧力が高まりました。

  • コロナ禍(2020年~)
     資材調達の混乱・世界的な物流制約により、建築コストがさらに上昇。ウッドショックをはじめ建材高騰が顕在化。

これらの複合要因で、新築価格は下がりにくい構造が定着。相対的に中古マンションやリノベーション案件の存在感が高まってきました。


最近のトレンドと中古マンションの相対価値

  • 間取りのコンパクト化
     コスト抑制のため、専有面積を抑える方向へ。3LDK相当を4LDKに詰める設計や、1~2LDK中心の供給が増えています。これにより、ファミリー層には中古+リフォームという選択肢が強まります。

  • 中古・リフォーム需要の上昇
     新築価格と所得水準のギャップが広がる中、中古マンションを「素材(原石)」とみて、性能を引き上げる戦略がトレンドになりつつあります。

  • 購入戦略としてのリフォーム重視
     「本体価格を抑えてリフォームに予算を振る」戦略が現実的。半分近くをリフォーム費に回すケースも。リフォームで快適さ・性能を追求して、新築同等以上を狙う発想です。

ただし、築50年級になると建築制限(構造・法規制)が影響を与えることもあるので、そのあたりの見極めが重要です。


年代別おすすめ度と星評価の指針(佐藤の私見)

年代帯 推奨度(星目安) コメント
旧耐震 ☆2(最大☆4.5) 素では評価低めだが、構造補強・リフォームで大化けする可能性あり
新耐震初期(昭和後期〜1990年代) ☆3 前後 当たり物件あり。設計や状態次第で評価が大きく変動
2000年以降(品確法以降) ☆5 バランス・性能・流通性の面で最もおすすめ帯
最新築・新築群 ☆4(条件次第で☆5以上) 性能は高いがコストとの折り合いが課題

もし私(佐藤)が自分で選ぶなら、築40〜50年クラスの古い物件を選び、全力でリフォームして快適性を追う戦略を取ります。新築にこだわるより“原石”を磨く発想が好きなんです。

ただし、築50年級になると工事制約や法的規制も出やすいため、個別の構造・配管・管理状態の調査は必須です。


 

 

まとめとメッセージ

  • 築年数だけでマンションの良し悪しを決めるのは危険。複合的な観点で評価すべき。

  • 古い物件には多様性と個性があり、設計やリノベーション力で差が出る。

  • 中古市場全体は強みを持っており、ストック活用・再生可能性を価値軸に据えるべき。

  • 皆さんの具体的な体験や相談テーマ(旧耐震購入例、リフォーム工夫、新築判断など)をコメントで募集します!

  • 相談はエリアネットの公式LINEやフォーム、またコメント欄でも受け付けています。

少し長くなりましたが、築年数だけにとらわれず、「構造・設計・リフォーム性」をセットで見ていく視点を持っていただけたら嬉しいです。
あなたのマンション選びに、少しでも有効なヒントを提供できれば幸いです!


YouTube動画リンク(本記事テーマと関連が深いもの)

下記の動画は、本記事のテーマと近しい内容です。読者の方にも参考になると思いますので、ご紹介します:

  1. 〇歳までに買ってください!終の住処はマンションが最強な理由を住宅購入のプロが本気で解説します!
    https://www.youtube.com/watch?v=-cc74Hm6yU0&t=109s

  2. 【築年数の限界】住めなくなる可能性がある!?終の住処に最適な中古マンションを不動産歴25年のプロが解説!
    https://www.youtube.com/watch?v=34blGkHHiMA&t=64s

  3. 【買ってもいい中古マンションの特徴】〇〇最優先はもう古い!?失敗しない住宅購入の方法を不動産歴25年のプロが解説します!
    https://www.youtube.com/watch?v=Ti7Xs0952_8&t=1209s