戸建て住宅の内見で後悔しないために、日当たり・騒音・雨漏りの3つをプロが徹底解説。25年以上の不動産経験から、雨漏りチェックの具体的な見方や中古住宅で注意すべきポイントを分かりやすく紹介します。
こんにちは。
本気不動産の佐藤です。
今回はVoicyでお話しした内容をもとに、
「戸建て住宅の内見でプロが必ずチェックしている3つのポイント」
についてお話しします。
テーマは
日当たり・騒音・雨漏り
この3つです。
特に今日は、私が25年以上この業界にいて
「ここだけは絶対に外せない」と思っている
雨漏りのチェックを中心にお伝えします。
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■ なぜ雨漏りが一番重要なのか?
結論から言います。
家が傷む原因の第1位は“水”です。
雨漏り、結露、水の侵入。
これがあると、
・木材が腐る
・断熱性能が落ちる
・カビやシロアリの原因になる
結果として、
住宅の寿命を一気に縮めてしまいます。
だから私は、戸建てを見るとき
必ず「雨漏りの形跡」を最優先で確認します。
■ 内見で気づきやすいポイントは「和室」
戸建てで特にチェックしやすいのが
和室の天井や押入れです。
和室は木材が多く使われているため、
過去に水がつくと
👉 雨染みが必ず残ります。
完全に乾いていても、
跡は消えません。
もし天井が張り替えられていた場合は、
押入れの中など
新築当時から残っていそうな木部を見ます。
ここを見ると、
・雨漏りなのか
・それとも「スガ漏れ(内部結露)」なのか
ある程度判断できます。
■ 雨漏りとスガ漏れの違い
簡単に言うと、
-
雨漏り
→ 外から雨水が入ってくる -
スガ漏れ(内部結露)
→ 屋根と天井の間で結露が起き、水が出てくる
スガ漏れは
売主さん自身が気づいていないケースも多く、
「え、こんなシミありました?」
と言われることも珍しくありません。
なので私は、
位置・場所・外壁や屋根の状態を見ながら
売主さんにも必ず確認します。
■ 対策はシンプル。「水を入れない」
雨漏り対策は難しくありません。
-
外壁の傷み具合
-
屋根の状態
-
2階から見える1階屋根
これは現地に着いたら
真っ先にチェックします。
ここで違和感があるかどうかで、
雨漏りの可能性はかなり見えてきます。
■ 日当たりは「その日」だけで判断しない
日当たりは
内見した日の天気に左右されます。
晴れていれば分かりやすいですが、
曇りの日でも
-
周囲の建物との距離
-
建物の高さ
-
反射光(建物の色)
を見ることで、
「この時間帯は日が入りそうだな」
という判断は可能です。
■ 騒音は必ず売主さんにヒアリング
音の問題は、
住んでいる人しか分かりません。
そのため私は必ず
売主さんに直接ヒアリングします。
実は、
日当たり・騒音・雨漏り以外にも
確認項目はたくさんあります。
それらはすべて
書面に残し、契約書に添付します。
■ トラブルを防ぐために書面で残す
私たちも、売主さんも、
そして買主さんも
トラブルは誰も望んでいません。
重要なことを隠してしまうと
「告知義務違反」になり、
最終的に不利になるのは売主さんです。
だからこそ、
売主さんは正直に話してくれます。
ただし、
長く住んでいると
「普通」になっていて
気づいていないこともあります。
そのギャップを埋めるのが
私たち不動産会社の役割です。
■ 中古住宅は「中古」であることを理解する
最後に大切なことです。
中古住宅は、あくまで中古住宅。
全員が気づかないことが
ゼロとは言い切れません。
それでも、
きちんと調べ、
きちんと説明し、
書面に残すことで
トラブルはほぼ防げます。
実際、私自身も
ここ数年は大きなトラブルはほとんどありません。
中古住宅探し、
ぜひ安心して、
そしてじっくり進めていきましょう。
本気不動産の佐藤でした。