駅近だけが正解ではありません。不動産歴25年・売買1,200件超のプロが、郊外型マンションの特徴・メリット・注意点をわかりやすく解説。広さ・価格・生活スタイルから後悔しない選び方を紹介します。
こんにちは。
本気不動産の佐藤です。
今回は、よくご相談をいただく
「郊外型マンションって実際どうなんですか?」
というテーマについてお話しします。
私は不動産業界25年、
売買仲介1,200件超・査定相談4,000件超の経験がありますが、
正直に言うと――
👉 「駅近一択」で探している方ほど、視野が狭くなっている
と感じることが少なくありません。
駅近至上主義、本当に正解?
駅近マンションは確かに便利です。
通勤・通学・買い物、時間効率は抜群ですよね。
ただ一方で、
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価格が高い
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部屋が狭い
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敷地に余裕がない
という現実もあります。
そこで選択肢として考えてほしいのが
**「郊外型マンション」**です。
郊外型マンションの基本的な考え方
郊外型マンションは、
駅近とは生活コンセプトがまったく違います。
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駅近:電車中心・時間効率重視
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郊外:車中心・生活のゆとり重視
単純に「駅から遠い=不便」ではなく、
暮らし方そのものが違うと考えると理解しやすいです。
郊外型マンションの大きな特徴
① 車中心生活と駐車場の重要性
郊外型では
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世帯数分の駐車場を確保している
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来客用駐車場がある
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2台目駐車が可能
といった物件が多く見られます。
※ただし築30〜40年の物件では
駐車場不足もあるので必ず要確認です。
② バス便は「命綱」
駅まで徒歩15〜20分という立地も珍しくありません。
この場合、バス路線が生活の要になります。
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本数は多いか
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朝晩も運行しているか
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病院・学校・買い物に一本で行けるか
特に将来、高齢期を迎えた時には
バス便が命綱になります。
③ 間取りが広く取りやすい
駅近マンションでは
3LDKで60㎡前後が一般的ですが、
郊外型では
👉 70㎡前後の3LDK
👉 ゆとりある収納・動線
が確保しやすくなります。
同じ広さを駅近で求めると、
価格は一気に跳ね上がります。
④ 中型〜大型マンションが多い
郊外型は敷地に余裕があるため、
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来客用駐車場
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集会室
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子ども向け遊具
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ペット可
など、共用施設が充実しているケースが多いです。
ファミリー層には非常に相性が良いですね。
築年数・買い物便・価格のリアル
築年数の傾向
都市は駅から放射状に広がるため、
郊外の方が比較的新しいマンションが多い傾向があります。
駅周辺は再開発で
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コンパクト化
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高価格化
が進みやすいのも事実です。
買い物便は2パターン
郊外型は
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車でまとめ買い
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スーパーは中間地点に立地
というケースが多いです。
店舗の入れ替えも多く、
イオン系が入るエリアは特に安定しています。
価格は距離に正直
不動産価格は
駅から離れるほど下がるのが基本。
だからこそ、
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広さ
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築年数
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価格
のバランスを取りたい方には
郊外型は合理的な選択肢になります。
「郊外」の基準は人それぞれ
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徒歩10分で郊外
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徒歩15〜20分でも駅近
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東京と札幌では感覚が違う
大切なのは
👉 徒歩分数だけで判断しないこと
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坂があるか
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病院・スーパーは徒歩圏か
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平坦な道か
長く住むなら、ここが重要です。
一番大事なのは「購入理由」
条件を変える時に忘れてはいけないのが、
なぜその家を買うのかという原点。
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資産価値
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学区
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通勤
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生活スタイル
これがブレると、
住んでから後悔する原因になります。
生活スタイルが合うかどうか
駅近生活に慣れている方が
いきなり郊外に行くと、
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買い物頻度
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移動手段
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時間の使い方
が大きく変わります。
逆に、
郊外が合う人にはとことん合うのも事実です。
まとめ
郊外型マンションは
決して「妥協案」ではありません。
✔ 広さ
✔ 価格
✔ 生活のゆとり
を重視する方には、
むしろ正解になる選択肢です。
固定観念を一度外して、
自分の暮らしに合うかどうかを
ぜひ考えてみてください。