老後の広いマンション、本当に必要? | 佐藤竜志 オフシャルブログ

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老後に広いマンションでゆったり暮らすのは理想ですが、現実は甘くありません。管理費の負担、掃除の大変さ、売却時の落とし穴まで。本気不動産の佐藤が、広い家を選ぶメリットとデメリットを本音で解説します!

 

こんにちは! 「本気不動産」の佐藤です!

 

皆さん、「老後は広いマンションで、ゆったり優雅に暮らしたいな~」なんて、一度は憧れたことありませんか? 広いリビングに豪華なソファを置いて、日当たりの良い角部屋で…。

いや~、わかります!その気持ち! 確かに、資金に余裕がある方が、ステータスも兼ねて広いお部屋を選ぶケースは多いんです。 それに、お子さんが独立する前は広い戸建てに住んでいて、街なかのマンションに移る時も「狭くなるのはイヤ!」と、広さを維持したい方もいらっしゃいます。

でもね、「広い=(イコール)幸せ」とは限らないのが、不動産の難しいところ。

今日は、「老後に広いマンションに住むことの現実」について、メリットとデメリット、そして“落とし穴”まで、本音でお話しちゃいます!


 

🤩 まずはメリットから! 広い家の魅力

 

もちろん、広い家には魅力がいっぱいです!

 

1. 家族が集まれる「受け皿」になる

 

お子さんたちが独立した後も、「お盆やお正月は、孫を連れてみんなで集まりたい!」という理由で、広い間取りを維持する方は多いです。 普段は夫婦2人でリビングと寝室だけしか使わなくても、いざという時に「みんなが泊まれる部屋」があるのは大きな安心感ですよね。

 

2. リフォームの自由度が高い!

 

広いと、間取りの「可変性」が高いのが強み!例えば、4LDKの壁を思い切って抜いて、だだっ広い2LDKにリフォーム!なんてことも可能です。 100平米を超えてくると、洗面所を広くして、朝の支度が渋滞しないように「ツインボウル(ダブルシンク)」を採用する、なんて贅沢もできちゃいます。

 

3. 住環境がイイ!

 

広い住戸って、だいたいマンションの中でも「特別席」に用意されてることが多いんです。 例えば、角部屋だったり、2面・3面採光で日当たり抜群だったり、最上階だったり…。 風通しや眺望も良くて、やっぱり「住んでるぞ!」という満足感は高いですよね。


 

😱 でも、ちょっと待って! 広い家の「現実と落とし穴」

 

ここからが本題です。 「あんなに憧れてたのに…」と後悔しないために、現実的なデメリットもしっかり見ていきましょう。

 

1. 恐怖の「固定費」が重くのしかかる…

 

これが一番キツイかもしれません。 マンションは、住んでいるだけで**「管理費」「修繕積立金」**が毎月かかります。 これ、当たり前ですけど、面積が広いほど高くなるんです。

普段は使ってない部屋、納戸(物置)と化している部屋があっても、容赦なくその分のコストがかかり続けます。 場所によっては、管理費と修繕積立金だけで毎月4万、5万…下手したら6万円なんてところも! 老後の家計に、この固定費がジワジワ効いてくるんです…。

 

2. 掃除が…とにかく大変!

 

広い家は、掃除も大変(当たり前ですが!)。 「ルンバ(ロボット掃除機)に任せればいいじゃん」と思いますか? いやいや、広すぎると途中でバッテリーが切れたり、家具に引っかかって止まったり…。 それに、広いリビングに立派な飾り棚や大きなテレビを置いたら、そのぶんホコリ取りの手間も増えます。 さっきメリットで挙げた「ツインボウル」の洗面台も、掃除する場所が2倍になるってコトですからね!

 

3. 空間と家具のバランスが難しい

 

これ、意外な落とし穴なんですけど、20畳もある広いリビングに、今まで使ってた30インチのテレビと小さなソファ…どうです? なんか…**「かっこ悪い」**ですよね。

広い空間を活かすには、ソファもテーブルもテレビも、その空間のスケール(大きさ)に合った、それなりに立派なものが必要になります。 当然、そういう家具はお値段も高い! 「広い家にしたはいいけど、なんか貧相に見える…」なんてことになりがちです。

こちらの動画もチェック! YouTube「本気不動産」チャンネルでも、広すぎる家のデメリットについて詳しく解説しています!


 

📉 売却(住み替え)の時に気づく「最大の落とし穴」

 

「もし将来、やっぱり広すぎて大変になったら、売ってダウンサイジング(小さい家へ住み替え)すればいいや」 そう考えてる方、要注意です!

 

1. ダウンサイジングの「きっかけ」

 

実際、お孫さんが大きくなって遊びに来る頻度が減ったり、掃除が行き届かなくなったり、やっぱり固定費の高さに気づいたり…「もう、こんなに広さはいらないね」と、ダウンサイジングを検討し始める方は非常に多いです。

 

2. 「広い家=高く売れる」とは限らない!

 

さあ、売ろう!となった時。 「こんなに広くて立派な部屋なんだから、高く売れるだろう」と思いますよね? でも、買い手もシビアに見ています。

買い手が一番気にするのは、物件価格だけじゃありません。 そう、毎月の「管理費・修繕積立金」です。 「物件価格はいいけど、毎月の支払いがこんなに高いのか…」と敬遠されて、結果的に価格を下げないと売れないケースが多々あるんです。

 

3. 税金は高いのに、市場価値は…?

 

さらに厄介なのが、税金とのギャップ。 「固定資産税」は、面積が広いほど高く評価されがちです。 つまり、持ってるだけでかかる税金は高いのに、いざ売ろうとすると、ランニングコスト(管理費など)を嫌がられて、思うような値段で売れない…というジレンマが起こりやすいんです。

こちらの動画もチェック! 老後の住み替えや、大きすぎる家のリスクについては、こちらも参考にしてくださいね。


 

🙋‍♂️【佐藤の体験談】広い家は「物が増える罠」

 

実は僕(佐藤)も、昔1人+犬2匹で、かなり広い家に住んでたことがあるんです。 でもね、結局どうなるかというと…

  • 一番日当たりの良い部屋が「物干し部屋&物置」になる。

  • リビングも、犬が使わないエリアが出てきて、空間を持て余す。

そして何より… 「スペースがあるから」と、物が雪だるま式に増える!!

広いと、つい「まだ置けるから」と物を捨てなくなるんです。 で、いざ引っ越そうとなった時、トラック満載の荷物に絶句する…という(笑)。

「終活」ならぬ「住活」じゃないですが、本当に必要なものを見極めないと、広い家はただの「大きな倉庫」になって、固定費と掃除の手間だけが増えていっちゃうんですよね。


 

 

まとめ:広さよりも「自分たちの暮らし」に合うかを考えて!

 

広い家には、確かに夢があります。 でも、その広さが将来の自分たちにとって「負担」にならないか、冷静に考えることがとっても大切です。

  • その広さ、本当に全部使いますか?

  • 毎月の固定費(管理費・修繕費)は、年金生活になっても払い続けられますか?

  • 掃除や管理、何歳まで頑張れますか?

憧れだけで突っ走らず、自分たちのライフスタイルや家計に合った、身の丈の住まいを選ぶこと。 それが、老後の「本当の幸せ」に繋がるんじゃないかなと、僕は思います!

住み替えのことで悩んだら、いつでも「本気不動産」にご相談くださいね!

ではまた!