マンション大規模修繕工事に潜む談合・不正・議決権買収の実態を不動産歴25年のプロが解説。管理組合が取るべき対策と資産防衛の方法を詳しく紹介します。
こんにちは、本気不動産の佐藤です。
今日はちょっとシビアなお話、「マンション大規模修繕工事の裏側と管理組合が注意すべきポイント」について、現場経験からお伝えします。
まずは関連動画を貼っておきますので、読み進める前にぜひチェックしてください👇
■ 建築業界の談合構造と管理会社の利益構造
実は、建築業界では「談合」が未だに根強く残っています。
管理会社と工事業者がグループ内で工事を回すケースは珍しくありません。形式的には入札でも、事前に業者が決まっているなんてことも…。
さらに、工事費の10〜20%が管理会社に「紹介料」として流れる疑いもあります。億単位の工事なら、数千万円が管理会社の利益になる計算です。
■ 総会での成りすまし&議決権買収
衝撃的なのは、工事業者の社員が住民に成りすまし、総会で自社に有利な発言をする事件があったこと。途中でバレて逃げたそうですが…。
また、ポスティングで「簡単なアルバイト」と称して議決権を買い取る会社も存在します。代理人を立てて総会を操作する、いわば“闇バイト”です。
■ 区分所有法改正による新たなリスク
2025年の改正で、出席者だけで重大事項が決められるようになります。一見便利ですが、これを悪用すれば理事長や一部の人間に権限が集中し、不正の温床になりかねません。
■ 工事業者の選び方と不正防止のポイント
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管理会社主導だけに頼らず、第三者機関や自主管理での見積もり取得を検討
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修繕積立金と見積もり額が妙に一致していないかチェック
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工事内容が過剰でないか、時期が適正かを精査
適正な管理と透明な選定は、そのまま資産価値の維持につながります。
■ まとめ:自分のマンションは自分で守る
大規模修繕は一戸建てのリフォームと同じく、「自分の財産の工事」です。管理会社任せにせず、総会に出席して議決権を行使しましょう。
情報を共有し、専門家に相談しながら進めれば、談合や不正から資産を守ることができます。
この記事を読んで「うちの管理組合は大丈夫?」と不安になった方、コメントやメッセージでぜひ意見を聞かせてください。現場で培った知識でアドバイスします!