相続トラブルで揉める家族の特徴と、不動産を原因にしないための具体策 | 佐藤竜志 オフシャルブログ

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はじめまして
不動産業20年以上の経験から、不動産に関することはもちろん
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相続トラブルの多くは不動産が原因。現金化の重要性、分割のコツ、家族関係を壊さないための相続対策を実例を交えて解説。

こんにちは、エリアネットの佐藤です。

今日は「相続トラブルと不動産の分割問題」について、ちょっと現実的なお話をしてみたいと思います。

最近ほんとに多いんですよ、相続相談。その中でも圧倒的にトラブルが起きやすいのが…はい、「不動産」です。

実は私、個人的には「不動産を相続財産として残すのはトラブルの元」だと思ってます。もちろん全部がそうとは言いませんが、分けられない、価値がブレる、感情が絡む、で揉めることが多すぎるんですよね。


■ 不動産相続、なぜこんなに揉めるのか?

一見、土地や家が複数あれば「うまく分ければいいじゃない」と思うかもしれません。でも実際は、兄弟姉妹で「どれを誰がもらうか」で揉めるケースが本当に多い。

たとえば、札幌にある築古の家と、東京にあるワンルームマンション。価値も状態も全然違うし、「自分が介護したんだからこの家を残してほしい」なんて思いが交錯すると、平等にはいきませんよね。


■ 感情と立場のズレが火種になる

長男だから家を守るべきだ、いや実家を出て介護してないのは誰だ…といったように、それぞれの思い出や立場がトラブルの火種になるんです。

特に最近多いのが「女性側が親の面倒を見ていたのに、遺産分割では軽視される」というパターン。ここに配偶者の意向が絡むと、さらに複雑になります。


■ 行方不明の相続人がいると…一気に面倒に

中には相続人の中に「疎遠」「行方不明」の方がいるケースもあります。こうなると、戸籍をたどって調査、場合によっては家庭裁判所の手続きに。あっという間に半年、1年と経ってしまいます。

実際にあったのが、父親名義の実家を相続する際、兄が10年以上音信不通。ところが不動産は売るに売れない。結局、兄が「現金で取り分をよこせ」と言ってきて、家族が板挟みに…。


■ だからこそ「現金化」がトラブル回避のカギ

分けられない不動産は、現金にして分けるのが一番スムーズ。事前に生前贈与や名義変更をしておくだけで、だいぶ違います。

もちろん、「住み続けたいお母さんがいる」場合は、居住権を保護する法整備も進んでいます。ただし、他の相続人が「現金で分けろ」と言ってきた場合、売却や持ち出しで対応する必要も出てきます。


■ 相続登記の難しさと戸籍の落とし穴

相続登記をしようとすると、戸籍をさかのぼる必要があるんですが…これがまぁ、ややこしい。
隠し子や認知していた子どもが判明するなんて話、実は珍しくありません。

すべての相続人の同意が必要なので、1人でも「納得いかない」と言われたら、話は前に進みません。専門家のサポートが不可欠です。


■ 相続で家族が壊れる…そんな事態を防ぐために

相続をきっかけに「一生口をきかなくなった」なんて話も、聞き飽きるほどあります。
円満だった兄弟関係が一瞬で壊れる…それが相続の怖さ。

そうならないためには、「専門家への早めの相談」がいちばんの予防策です。
いま行動しなくてもいいんです。「知っておくこと」が、未来のトラブル回避につながります。


■ まとめ:生前整理と現金化が相続対策の要

  • 不動産は分割が難しい → 現金化でスムーズに

  • 家族の感情は想像以上に複雑 → 立場や歴史を考慮して

  • 専門家のサポートで相続を“争族”にしない


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相続の話って、どこか後回しにされがちですが、
「まだ早い」ではなく「いま知っておく」が家族の未来を守るカギになります。

少しでも不安がある方は、お気軽にご相談くださいね。

エリアネットの佐藤でした!