理想のマイホームなのに「なんかダサい…」と後悔しないために。配色・素材・照明・アクセントクロスの選び方まで、内装で失敗しないためのポイントを不動産のプロが語ります。
こんにちは、本気不動産の佐藤です。
今回はちょっと耳が痛い話かもしれませんが、「内装がダサくなる家の特徴」について、本音でお話しします。せっかく夢のマイホームを手に入れたのに、「なんかバランス悪い」「オシャレにしたつもりなのにダサい…」なんて後悔、絶対したくないですよね。
実は、ちょっとした工夫と基本ルールさえ押さえれば、センスに自信がなくても失敗しない内装は作れるんです。
理想を詰め込みすぎると“ダサい家”になる?
まず、一番多いのが「やりたいこと全部盛り」。
いろんなテイスト、いろんな色、いろんな素材を使いすぎて、結果的にゴチャついた印象になってしまうパターンです。
私もデザインの学校で学んできましたが、デザインの基本は“引き算”。
色数は3色程度に絞り、アクセントは1か所だけにする。
このシンプルなルールを守るだけで、空間は一気に洗練されます。
色の選び方には“コントラスト”と“素材感”が重要!
内装で色を選ぶときにありがちなのが、「同じような色をたくさん使う」こと。でも、これって逆に中途半端な印象になります。
たとえば、アイボリーの床に薄いグレーの壁紙…。統一感はあるようで、ぼんやりした印象になることも。
そんな時は**「素材感の違い」や「はっきりしたコントラスト」**を意識しましょう。同系色でもマットとツヤあり、木目と石目など、質感で変化を出せばグッとオシャレに見えます。
テイストを混ぜすぎると統一感が崩れる
モダンにしたいのに、急に和風の照明を入れてみたり、北欧風の家具にカラフルなポップアートを飾ってみたり…。
これはもうテイストの迷子。
家族で好みが違う場合は、思い切って部屋ごとにテイストを分けるのもアリです。
無理に全部の好みを混ぜ込まない方が、結果的に統一感が出ます。
照明は“陰影”を意識するとプロっぽくなる
「照明ってあんまりこだわってない」という方、多いですが、内装の印象は照明で決まるといっても過言じゃありません。
シーリングライト1つだと、空間がのっぺりしてしまいます。
ダウンライトやスポットライトを取り入れて、陰影(グラデーション)を演出すると、グッと立体的に見えて高級感が出ます。
アクセントクロスと素材の使い方のコツ
最近は壁紙の種類がものすごく豊富で、カラーや柄物もいっぱい。でも、冒険しすぎるとダサくなる危険も。
コツは、アクセントクロスは1面に絞ること。
玄関やトイレの壁一面にだけ派手な柄を使うと、個性が出ておしゃれにまとまります。
そして、選ぶときは大きめサンプルを壁に貼って、自然光の下で確認。これ、めちゃくちゃ大事です。
床・壁・窓枠の“素材”にもこだわるとプロ感が出る
フローリングの幅や色、水回りのクッションフロア、玄関タイルの質感、キッチンパネルの選び方…。
細かい部分ほど空間の印象を左右します。
さらに、メラミンシートや高耐久素材を部分的に使うことで、コストを抑えながらも見た目のクオリティを上げることができます。特に窓枠や棚板、扉などの小さな部分で差がつきます。
最後に:デザインに“正解”はない。でも“バランス”は守ろう
実は「この素材がダサい」っていうのは存在しません。
**大事なのは“組み合わせ”と“バランス”**です。
情報収集をして、気になるインテリアの写真を集めて、専門家と相談しながら理想を形にしていく。
最近はシミュレーションソフトを使えば、完成形も事前にイメージしやすくなっています。
私自身、「正直な家づくり」をモットーにしています。YouTubeやこのブログを通じて、できるだけ損のない、納得のいく家づくりをお手伝いしたいと思っています。
まとめ
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色や素材は「引き算」と「質感の違い」で魅せる
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テイストは統一、もしくは部屋で分ける
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照明で陰影をつけて立体感を演出
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アクセントクロスは1面までが基本
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床や窓枠の素材にもこだわる
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自分の好みを明確にし、専門家に相談する
理想の家づくりは、ほんのちょっとの意識で失敗を防げます。
次回は「キッチン周りの内装で後悔しないための5つのルール」についてお話しますので、どうぞお楽しみに!